FXとは?|FXは危険なギャンブルにもなりえる投資

FXとは?初心者にもわかりやすく解説します。

ヤマコン
まいど!投資好きのヤマザキOKコンピュータです!
今回は若者や女性にも人気の金融商品、FXを紹介します。
ざっきー君
よろしくお願いしまーす!

FXはForeign exchangeの略で、外国の通貨を売買する金融商品のこと。

日本語では外国為替証拠金取引と言います。

FX業者を選んで口座を開けば、インターネット上で朝から深夜まで取引を行うことができます。

スマホ対応の業者ならば、アプリなどを通して移動中や仕事のすきまでも取引できるので、忙しいサラリーマン・主婦にも人気があります。

一般的に、FXは「投資」ではなく「投機」だと言われています。

投資は、事業などに資金を出すことで、経済の成長に参加する行為のこと。

FXは投機の文字通り、「機に投ずる」こと。
短期的な価格変動を見極めて、利ざやを狙います。

つまり、タイミングを利用して資産を増やすことを目的としています。

ヤマコン
投資はお金を有効活用できるところに配って、増えたら回収する。
投機は商品を割安なときに買って、高くなったら売る。
そんな感じ。
ざっきー君
なるほど。
似てるようで違うんだなあ。

FXは為替レートの上下を狙う

円安の図解

円安の解説

円高の図解

円高の解説

為替レート(=外貨の値段)は、ゼロコンマ1秒単位で常に変化しています。

1ドル=100円だったものが、1ドル=125円になるようなことを円安
反対に、1ドル=80円になった場合は円高と言います。

ヤマコン
数字が上がっているのに「円安」というとイメージしにくいかもしれませんが、逆の立場になって考えるとわかりやすいです。
▼円安と円高について

1ドル=100円ということは
1万円=100ドル

円安
1ドル=120円ということは
1万円=80ドル

円高
1ドル=80円ということは
1万円=125ドル

ざっきー君
円安のときは1万円の価値が下がってるね!
円安でしっくりきた!
ざっきー君
ところで、なんで通貨の価値が上がったり下がったりするの?
ヤマコン
理論的には、物価が上がる(インフレする)と金利が上がり、通貨の価値が下落する。
でも実際は、FXトレーダー同士の

「景気や内政に安心感のある国の通貨は価値が上がり、不安感のある国の通貨は価値が下がる」
この考え方は確かにわかりやすいのですが、正確ではありません。

多くの人は「為替レートは国力で決まる」と勘違いしています。

本来、通貨の価値はその国の政策や、輸入・輸出のバランスなどによって変動するものです。

しかし、実際には通貨の価値は、FXをはじめとした投機による影響が9割、実需(輸出入や旅行など)が1割と言われています。

投機は、報道の具合や一人ひとりの感情など、様々な影響を受けてしまうので理論に合わないような値動きをすることも多々あります。

ざっきー君
為替レートを先読みするのは難しそうだなあ。

FXの特徴

空港の両替店や銀行でも同様に円と外貨の交換は出来ますが、FX会社はこの為替取引に特化して専門的に扱っているため、他には無い特徴メリットがいくつかあります。

レバレッジを利用できる

ヤマコン
FX最大の特徴は、レバレッジの存在だね。
ざっきー君
レバレッジ?

「レバレッジ」とは、預けた金額の何倍ものお金を動かすことができる「テコ」のことです。

日本のFX会社では25倍までレバレッジをかけることができるので、10万円しかない人でも25倍の250万円分の外貨を取引可能です。

このように、レバレッジを利用すれば持っている金額以上の大きな取引を行うことができるので、為替レートが1円動いただけでもかなり大きな損益が発生します。

レバレッジの利用は、身の丈に合わないような大きなリターンを期待できる一方で、極端にハイリスクな取引となるので要注意。
FXは普通の株取引と違い、借金を負うリスクもあります。

証拠金(=FX口座の残高)を上回る損失となった場合、無担保の借金が発生してしまいます。

これはユーザーはもちろん、FX会社としても望ましくないことです。

ヤマコン
よく「為替が動いたあとは電車が止まる」って言うね。
ざっきー君
自殺しちゃうってこと?怖い!
そこで、借金が発生するリスクを最低限に抑えるためのシステムがロスカットです。

▼ロスカットとは
証拠金に対して、含み損の割合が大きくなりすぎた際に自動的に強制決済を行うことを、ロスカットといいます。

ロスカットがどのタイミングでかかるかは、利用するFX業者によって異なります。

業者によっては、自分でロスカットのタイミングを設定することもできますが、大体の業者では、証拠金の20~30%を切ってしまうと強制的にロスカットされます。

ざっきー君
じゃあFXでいくら損しても最悪20%は残るってこと?
ヤマコン
いや、そうとは限らないんだよ。

FXで借金を負う可能性もある

FXは基本的に「人対人」の取引です。
極端な話、買い手がつかない限り売れません。

為替が急変動を起こすと買い手と売り手のバランスが崩れるので、強制ロスカットが追いつかないことがあります。

特に土日を挟むのは危険です。

日本の取引市場は土日が休みなので取引することができません。

しかしその間も他国の市場は動き続けるため、為替レートは変化します。

この間に持っている外貨が急変動した場合はロスカットが追いつかずにマイナスに突入してしまう可能性も十分あります。

FXでは、レバレッジを上げれば初心者でも上級者でもハイリスクハイリターンの取引が行えます。

実際には、お金の無い初心者ほどレバレッジを活用するので、失敗して借金を負ってしまう人があとを経ちません。

株式投資や投資信託の場合は、投資した金融商品の価値が0円になることはあり得ますが、急に借金を背負うようなことはありません。

しかし、FXではこのレバレッジというシステムのせいで元本を超えて借金を負う可能性すらあるのです。

過去には50倍や100倍のレバレッジを使えて当たり前の時代もありましたが、2011年にはレバレッジは最大25倍までに規制がかかりました。

ここからもわかるように、資金がないのにレバレッジを利用して大きな取引をするのはあまりにも危険な行為です。

ざっきー君
FXこえー!
ヤマコン
でもFXにはメリットもたくさんあるんだよ。

FXのメリット

1.インターネット上で取引出来る

FXの取引は基本的にインターネット上で行われるので、土日祝日以外のほぼ24時間利用でき、為替レートもコンマ数秒単位で更新されます。

売りも買いもワンクリックで可能なので変動の大きな市場に対応しやすく、デイトレードという短期型の取引スタイルが流行し、超短期型のスキャルピングと呼ばれる取引スタイルも生まれました。

多くのFX会社はスマホのブラウザやアプリにも対応しているため、日中は仕事をして朝や夜中に取引したい兼業投資家とは相性がよく、ちょっとした空き時間でスキャルピングをする人などもいます。

また、アメリカドル以外にもユーロ、ポンド、オーストラリアドル、南アフリカランドも人気で、実際には見たことも触ったこともない通貨を取引することもできます。

銀行の外貨預金に比べると圧倒的に手軽で選択肢も多く、使い勝手が非常に良いです。

2.取引手数料が安い

通貨を交換する際には取引手数料が発生します。

銀行や両替店で行う外貨両替の場合、1ドルあたり1~3円程度かかってしまいますが、

SBI FXTRADEで為替取引を行う場合は1ドルあたり0.27銭の手数料となります。

0.27銭=0.0027円
銀行で行う両替手数料の数百分の1です。

これはFX業界の中でも最低水準の手数料ですが、その他のFX業者も0.3~1銭程度なので、一般の両替や外貨預金に比べるとかなりお得です。

このように、取引コストが小さめなので、相場がたった1円動くだけでも十分な利益を出すチャンスがあります。

3.「売り」と「買い」両方の取引が出来る

FXは買いからだけではなく、売りからトレードできるのも特徴の1つです。

これは最初はイメージが掴みにくいかもしれません。

外貨を借りて売却し、後に買い戻してお返しする、という形のトレードになります。

外貨預金は外貨を買って値上がりした頃に売るという方法で利益を出しますが、

反対に、円高になると予想したら、借りたドルを売って値下がりした頃に買い戻すという方法で利益を出すのです。

つまり、外貨預金や外国債などと違い、FXは利益を出すチャンスが2回あると考えられます。

1ドル=100円のときに1万ドルを売り、
1ドル=90円で買い戻すと、差額10円で1万ドル分のトレードなので、10万円の利益になります。

もし1ドル=110円の時に買い戻したならば、逆に10万円の損失となってしまいます。

何故FXで億万長者が生まれるのか

2007年、都内在住の主婦(59歳)がFX取引で4億円以上の利益を出し、1億円以上の脱税をしていたことが発覚しました。

ざっきー君
脱税がどうこうというか、「普通の主婦が何億円もFXで何億円も稼いでいた」ってことがビックリだよ。
ヤマコン
そうだね。レバレッジを利用すれば、初心者でも上級者でもハイリスク・ハイリターンな取引ができる。これは投資というよりギャンブルだけどね。
ざっきー君
それでも4億円も儲かるもんなの?
ヤマコン
世の中には宝くじを当てる人もいるし、「1万人じゃんけん大会」で優勝した人は理論上「偶然勝ち続けている」わけ。
そういう意味で、FXも勝ち続けてたら4億円になるよね。
ざっきー君
なるほど!

FXで利益を出すには

具体的にFXで利益を出すには

・為替差益の上下を的中させる。

・スワップポイントによる金利で資産を増やす。

このどちらかの方法になります。

為替差益の上下を的中させる

流通している通貨の価値は常に上下しており、交換した外貨の価値は0コンマ数秒後には必ず上がっているか、下がっています。

そこで、冒頭で説明したように、通貨の価値の上がり下がりを予想し、自分が有利だと思うタイミングで通貨を交換することで利益を出すことができるかもしれません。

よほどのことが無い限り、米ドルの為替相場は1か月に5%ほどしか値動きしません。

1ドル100円ならば、1か月後の価値は95~105円となります。

100万円の貯金を全て米ドルに突っ込んだ場合、来月には105万円になっている可能性があります。

仮に1年間(12ヶ月)連続で的中させた場合、1年後には110万円~170万円程になります。

元手が100万円ということを考えれば十分大きな儲けですですが、例の主婦の4億円にはとても及びません。

この4億円へ近付くには、賭け金を増やし、レバレッジを使い、さらに何度も何度もやり続ける必要があります。

現在のレバレッジは最大25倍までに規制されていますが、例の主婦がFXをやっていた当時はレバレッジ100倍で当たり前の時代でした。

レバレッジ100倍の取引はもはや投資ではありません。

先ほどと同じ条件で、100万円の100倍を全て米ドルに突っ込んだ場合、1ヵ月後には600万円になっている可能性も、マイナス400万円になっている可能性もあります。

もし予想を外せば借金を負ってしまうような危険な賭けを1年間連続で的中させ続ければ1000~7000万円くらいにはなるでしょう。

スワップポイント

スワップポイントとは、金利の差のこと。

通貨には、それぞれの国が定めた政策金利というものがあります。

その他の国の政策金利

国(地域)通貨政策金利
アメリカ米ドル1.25%
ユーロユーロ0.00%
日本0.10%
オーストラリア豪ドル1.50%
ニュージーランドNZドル1.75%
南アフリカランド6.75%
トルコリラ8.00%
ブラジルレアル9.25%
※ 2017年8月時点の情報です。

日本円の政策金利は2017年8月現在で0.1%。
世界でも有数の低金利通貨です。

ユーロを除く、ほぼ全ての通貨を買うだけでプラスの金利差が発生します。

たとえば日本の金利が0.10%で、ブラジルレアルの金利が9.25%ならば
9.25%-0.10%=9.15%の金利差があります。

この場合、ブラジルレアルを買えば、年間9.15%ほどの金利を得ることができます。

逆に日本円を買った場合は年間9.15%ほどの金利を支払わなければなりません。

あくまでこれは参考値で、実際に私たちが受け取れる金利はFX業者の設定したスワップポイント次第となります。

スワップポイントはほぼ毎日更新され、日割りで受け取ることができるので、短期のトレードでも金利は発生します。

ざっきー君
金利差を支払わなきゃいけないのに日本円やユーロを買う人なんているの?
ヤマコン
もちろんいるよ。
「高金利通貨=お得」という考えはかなり短絡的。むしろ金利の分だけ価値が下がるリスクがあると考えたほうがいいかも。

為替相場は、約1割前後が実需(貿易などによる両替)で、あとの9割前後は個人投資家やディーラーによる為替取引によって決められていると言われています。

為替の専門家たちは「こっちの方が得だ」と思う方を購入するので、外貨は金利も込みで考えられた価格で取引されています。

つまり高金利通貨は「その分だけ将来的にレートが下がる」という期待値込みの値段が付いているはずです。

結果的にどちらで運用するのが得なのかということが簡単に判断できるようなものではありません。

スワップ金利だけ見てトレードするのはおすすめできません。

FXのリスク

FXは投資ではなく投機。ギャンブルに近いものです。

為替相場は上がるか下がるかしかないので、そこだけ見ればコイン投げに賭けるようなものです。

借金を負う可能性がある限り、100倍だろうと5倍だろうと、レバレッジを利用してのFXは非常に危険な金融商品だと考えています。

現在、日本人名義のFX口座は500万以上あると言われています。
宝くじに当たる人間が必ず居るように、中には何億円も稼ぐ人も実在しますが、為替は基本的に「ゼロサムゲーム」です。

1億円稼ぐ人がいれば、一方で100万円損する人が100人いると言っても過言ではありません。

「仕事をやめてFXで生活する」という考えは、よほど本気の人以外は捨てるのが無難ではないでしょうか。

ヤマコン
知り合いの専業トレーダーさんは、FX市場のクセをとことん研究した結果、ある曜日の決まった時間に、一番勝率が高い時間があるって言ってたね。
そのとき以外は絶対トレードしないんだって。
ざっきー君
すごいね。
そこなら確実に勝てるってこと?
ヤマコン
いや、そこでも55勝45敗くらいだって。
ざっきー君
そんなに拮抗するんだ!すごいね!
FXで安定した収入は難しそうだなあ。

FXで資産を守る

2014年、黒田日銀総裁は2%のインフレを目標に掲げ、実現に向けて動き出しました。

「インフレ=物価が上がること」なので相対的にお金の価値は下がることになります。

市場原理が正しく働けばお給料も同時にアップしますが、貯金の価値は2%ずつ減っていくことになります。

大手銀行の普通預金金利、0.01%程度ではとても追いつけません。
しかもインフレが2%で留まると言う保証はありません。

しかし、あらかじめ外貨に換えておくことでインフレリスクを避けることができます。

銀行で行う外貨預金も有効ですが、FXを利用したほうが

為替手数料が安い上に
金利も良く
定期預金のような期間の縛りもなく
インターネットでいつでも払い戻せるし
FX会社が倒産しても信託保全で全額守られます。

外貨預金をするくらいならFXがおすすめです。

「もう外貨預金を組んでしまった」という方も、早めに解約してFXに乗り換えたほうがリスク・リターンともに望ましいでしょう。

「FXは取引単位が大きく、取り回しが悪い」という意見もありますが、SBI FXTRADE1通貨から取引可能。

レバレッジを使わない長期投資にも向いています。

詳しくはSBI FXTRADEの公式サイトへ
>> SBI FXTRADE

分散投資で資産を守る

ざっきー君
外貨を持ってりゃ安心ってこと?
ヤマコン
全資産を日本円にしておくよりは良いと思うよ。
でも、外国の通貨にも同じようなリスクがあるから、本当は色々な商品に分散したほうが良いね。

分散投資で資産を守るのがおすすめ
上述の通り、全資産を日本円だけで持つのはリスクが大きいです。

投資の世界では「卵をひとつのカゴに盛るな」という有名な格言があります。

持っている卵を一つのカゴに全て盛ってしまうと、そのカゴを倒してしまったら全部の卵が割れてしまいます。

しかし、複数のカゴに分けて卵を盛り、離れた場所に置いておけば、そのうちの一つのカゴを倒したとしても他のカゴの卵は影響を受けません。

これは、分散投資を勧める際によく用いられる例え話です。

このように、日本経済との関連性が低い複数の国に分散して預金しておけば、日本円が暴落しても資産価値を守ることができます。

外貨より株が有利

上でも述べたように、為替取引はゼロサムゲームです。

誰かが100万円勝つとき、誰かが100万円損します。

そこに手数料がかかり、利益が出れば税金も引かれるので、FXの期待値は少なくとも100%以下。大数の法則で、続ければ続けるほど損に傾いていく可能性が高いと考えられます。

かといって「確実に負ける」というわけでもありません。
ギャンブルとして見ればテラ銭(胴元の取り分)も控えめで、割の良い部類だと考えられます。

FXは余剰資金で趣味としてやるのならば全く問題ありませんが、資産運用として使うのであれば、やはり株式投資か投資信託の方が望ましいです。

海外資産を持つならば外国株式(投資信託含む)がリスク/リターンのバランスに優れています。

世界経済は成長を続けています。
経済が成長すると株価が伸びます。

今後も伸び続けるという保証はありませんが、現状では「ゼロサムゲーム」の外貨預金よりも高いリターンが期待できます。

また、株式や投資信託ならばNISAやiDeCoといった税制優遇政策が利用できるので、税金も安く抑えられます。

まとめ

FXは外貨預金より全面的に優れていますが、税金と手数料がかかる以上、勝率は50%以下。

ギャンブルとしては優秀ですが、日本のリスクを避けるための資産運用として選ぶのならば、株式投資か投資信託がおすすめです。

まずはiDeCoを利用して海外株系の投資信託を買うのが最も合理的。

払い戻せるタイミングや積立金額の上限に厳しい制限がありますが、節税効果が非常に高く、普段払っている税金まで安くなるので20~40代ならばほぼ確実に儲けが出るはずです。

iDeCoとは|いま最強の節税術、個人型確定拠出年金を図解する

2017.10.05

iDeCoを限度額まで積み立てている方や、節税の恩恵が薄い主婦・主夫の方などは、NISAがおすすめです。

こちらは年間120万円までの投資額に対して、利益に税金がかかりません。

つみたてNISAとNISAとiDeCoを比較した男|つみたてNISAを徹底評価

2017.10.20

FXを含む通常の投資では、10万円の儲けに対して約2万円の税金がかかります。

100万円の儲けなら約20万円。

iDeCoやNISAならこれを支払う必要がありません。

どちらの制度もFXは対象外。

これだけでもFXではなく株・投信を選ぶ価値があります。

特にインデックス投信は海外への分散投資を非常にお手軽に行えるので、本業の忙しいサラリーマンや自営業の方こそ、iDeCoで投資信託がおすすめです。