ラグビーが教えてくれた「人生はリスクを取って楽しめ」

ラグビーエンジン

 

せいきゅん
福岡で開催されていたゴールデンオールディーズ・ ワールドラグビーフェスティバルが、本日終了しました。

全世界から119チームが参加した、このラグビー大会は、参加資格が35歳以上。つまり、現役を引退したラガーマンたちが集う、国際的なラグビーフェスティバルなのです。この大会は、2年に一度、世界各地で行われているのですが、今年は初のアジア、日本開催となりました。

この大会があることを昨年の11月に知り、僕に「一緒にやろうよ」と言ってきた男がいます。その名を、村尾隆介(RYUさん)といいます。RYUさんは、小さな会社のブランド戦略の第一人者であり、僕が最も尊敬する男の一人でもあります。

RYUさんから学んだことは数え切れず、その働き方や生き方なども、本当にカッコいい男なのです。僕が女性なら、確実に惚れているはずです。

そんなRYUさんが、昨年の11月に「来年、福岡でやるワールドラグビーフェスティバルに出ようよ」と言ってくれたのです。

もちろん、僕は「はい」と言いました。RYUさんから誘われて、「忙しいから難しいです」と返す選択肢はありません(笑)

しかし、RYUさんはラグビーのド素人。一度もボールに触れたことすらない。正直、僕は心の中で「RYUさん、ラグビーなめているでしょ?」と思っていました。

大人になってから、マラソンをはじめるとか、フットサルをはじめるとかはわかります(もちろん、マラソンやフットサルが簡単だと言っているわけではありません)。

しかし、今回はラグビーです。全速力で走ってくる相手に、タックルをブチかますという超クレイジーなスポーツなのです。もはや、ほぼ格闘技。僕は、ラグビー場は戦場の次に過酷な場であると思っています。

そんなラグビーに、RYUさんは多くの友人でありクライアント(ド素人)を参加させたいと言ってきたのです。ホントに、今考えてもアホな発想であったと思います(笑)

ラグビートライ

 

今回のラグビーフェスティバルに参加したチームの中で、一度もラグビーをしたことがないという人がいるのは、間違いなく我がチーム「東京キャベツロールズ」だけでしょう。

それもラグビー未経験が「たった1人」とかじゃないんです。最初の試合は、先発メンバー15人中7人がラグビー未経験者だったのです。ラグビーボールに一度だけ触れたことがある人が4人。残りの3人は試合前の練習で、はじめてボールを触ったという状態でした。

あまりにもクレイジーすぎます。僕が大会関係者なら、この7人の出場は絶対に認めないでしょう。ケガをするのが目に見えているからです。

しかし、まぁ、そこは僕も大人です。対策を考えていました。

この大会は、最高年齢90歳の方が参加する大会であり、当然、試合はレベル別に分かれています。「ガチンコでやりたい!」というのがトップの「レベル1」。最低の「レベル9」は、ビール片手にお祭りとして参加したいというレベルです。

もちろん、僕らはレベル9で申込書を出しました。ラグビー未経験者が7人。ましてや、RYUさんをはじめ、多くの人が会社経営者であったり、社内で大活躍しているビジネスマンであったりしますので、ケガだけは許されません

RYUさんは、年末には翌年の予定がすべて決まっているような方だし、全国でRYUさんの講演を楽しみにしている人もたくさんいます。そして、今年はマラソンにもコミットしており、今年のプノンペン国際ハーフマラソンでは、総合5位というプロ並みの結果を出しています。今年もあと3本のレースが控えていたのです。

なので、ケガだけは許されない。だから、お祭りとして、楽しくワイワイ・ガヤガヤとラグビーができればいいなと思っていました。

そして、僕らは10月31日に、初戦を迎えたのです。

初戦の前の練習で、まずはみんな自己紹介をしました。なぜなら、ほとんどの人が初対面だからです。こんなチーム、他にあるでしょうか?(笑)

ラグビー試合前自己紹介

 

チームの8割が初対面だったので、一体感を生むために、練習だけはハードにやりました。練習はハードにやって、試合はお祭りで楽しもうと目論んでいたのです。

試合の作戦としては、相手に高齢の方もいるはずなので、まずは最初の10分ぐらい相手のレベルに合わせて、ウォーミングアップ的に戦うという感じです。

しかし、「人生とは常に想定外のことが起きる」ものです。

最初の3分で、僕の顔から笑顔がなくなりました。それと同時に、「聞いてないよ…」という言葉が頭をリフレインし始めたのです。

相手はオーストラリアのチームで、かなりデカいではないですか。そして試合開始直後から、190cm 120キロのような大男が、全速力で我がチームにツッコんできます……

ラグビータックル

 

「相手のレベルに合わせよう」とか言っていた我がチームは、当然、試合開始後3分ぐらいで相手のトライを許してしまいます。

ベンチから様子を見ていた僕は猛ダッシュで試合に出ているメンバーのところに行き、ひきつった顔で「手加減なしで、思いっきりいこう」と強がりを言ったのです。

しかし、僕に「お祭りで楽しくラグビーをやる大会」と言われて連れてこられた15人の顔も、明らかにひきつっていました。そりゃそうでしょう。相手はまったくお祭り気分じゃない。試合に出ていた15人全員、「こんな話、聞いてない…」と思っていたはずです。

特に、はじめて試合をやる7人のことを考えてみてください。はじめてやるラグビーなのに、相手は巨大な外国人って……

ダイエットのためにボクササイズでもやろうと誘われて行ったら、いきなりリングにあがらされて、試合相手は元プロボクサーだったような状況です。

普通なら逃げます。この状況に出くわしたら、僕なら迷わず「いやいや、話しが違っているので帰ります」と言って、リングを降りるでしょう。

しかし、彼らは違ったのです。相当な恐怖があったでしょうが、その目はすでに、チームのために戦う目になっていました。

そして、その口火を切ったのが、やはり、RYUさんだったのです。

RYUさんはボールをもらうと全速力で、その巨漢たちが待ち構えるスペースに飛び込んで行きました。なぜ、この男には、こんなにも恐怖心がないのかと、逆に恐ろしく感じました。

ラグビー突破 ラグビーパス ラグビーのタックル

 

しかし、相手は強い。強すぎる。まずは、我がチームのヨッシーが太ももをやられました(肉離れ)。ヨッシーはラグビー初体験と言えども、極真空手をやっており、体もかなりゴツい。しかし、そのヨッシーがあっさりやられたのです。

その後、RYUさんが鼻血を出し、ラグビー経験者で(経験者というか花園も出場している)、大学でもラグビーをやっていた、今でも95キロあるミスターロールズの大ちゃんが巨漢にタックルに行き、肩を脱臼させられたのです。

大ちゃん

 

僕は、大ちゃんと同じ大学のラグビー部だったのですが、大ちゃんがケガをするところなど、見たことがありませんでした。それほど、大ちゃんは体が強靭なタイプなのです。その大ちゃんがやられたのを見て、僕は正直「これはかなりヤバいことになった」と思いました。

大ちゃんタックル 相手倒れない

 

この大会は、1試合が20分×3本で構成されています。僕らは、最初の20分でかなりのケガ人を出してしまったのです。

本来なら、ここで他のメンバーのテンションはガタ落ちのはずです。だって、聞いている話と全然違うし、ケガ人は続出だし。

しかし、最初の20分が終わったところで、彼らの目は変わっていなかった。いや、むしろ、さらに闘争心むき出しの顔になっていました。

僕はすでに、この時点でメンバーに感動していたのです。

190cm 120キロのような大男が襲ってくることなど、彼らの今までの人生にあったわけがありません。そんな男が街で襲ってきたら、確実に逃げるでしょう。

しかし、彼らはそんな化け物みたいな大男に、果敢に、ひたむきにタックルにいっていたのです。

倒されても倒されても、何度でも立ち上がってタックルにいっていました。まさにこれはサムライ魂であり、日本男児そのものの戦い方でした。

三人がかりのタックル

 

ラグビー初体験の7人も、経験者から発せられる言葉「そいつをぶっ倒せ!」とか、「早く立ち上がって、もう1回タックルに行け!」などという無茶な言葉を信じ、ひたむきにタックルに行きました。

アホです。アホ過ぎます。こんなことが許されるのか? と正直思いました。あまりにもド素人に対する要求レベルが高すぎるのではないかと。

本来なら、逃げてもいい状況です。いや、逃げなければいけないシチュエーションなのです。

しかし、彼らは戦いました。

そんな姿を見て、僕の瞳は熱くなっていたのです。

タックル飛ばされる ラグビータックル ラグビー飛びつきタックル ラグビー巨漢にタックル ラグビー絡まれる ラグビー突破 ラグビー振り切る ラグビー突破

 

終わってみれば、相手チームのトライ5本、こちらが3本とかなり健闘した試合になりました。というか、審判がかなり相手チームびいきで、僕たちは「若い」という理由だけで、いろいろな禁止ルールをつくられました。それでも5対3というのは、ほぼ勝利に等しいものでした。

しかし、試合後に判明したことは、大ちゃんは手術が必要なほど重傷で、RYUさんは、右と左の両方の肋骨を骨折していたことです。

そして、ヨッシーの肉離れ、小さなケガを入れれば、ほぼ全員がどこかしらを負傷してしまったのです。

ラグビー肩脱臼

 

まったく、「人生とは想定外なことが起きる」。

しかし、彼らは想定外なことが起きても、逃げずに戦いました。

その結果、僕らには、はじめて会ったとは思えないほど、強い絆が生まれていました。初戦後の夜から、すでに親友になっていたのです。

今回はじめてラグビーをやった、福岡No.1ベンチャーのカウテレビジョンのタカさん(高橋社長)をはじめ、福岡在住の方が、いろいろな福岡のおいしい店などを紹介してくれました。そのおかげで福岡を最高に楽しむことができたのです。

ホントに、参加した多くのメンバーが、この街に住みたいと思ったほどです。

東京キャベツロールズ打ち上げ

 

翌日の第2試合では、半数以上がラグビー初体験とは思えないほど、僕らのチームのレベルは上がっていました。それは、絆が強くなったことも関係しているのだと思います。

第2試合で、僕の後輩であるオガンジが、腰を痛めてしまったのは残念でしたが、みんなよく戦い、本当に素晴らしい試合になりました。

ヨッシーは、第1試合で肉離れになりながらも、第2試合も足を引きづりながら、ほぼフル出場。大ちゃんやRYUさんも試合に出ました。

ラグビー突進 脱臼しているのに試合出る

 

壮絶な3日間でした。

大きなケガをしてしまったRYUさん、大ちゃん、ヨッシー、オガンジには、本当に申し訳ないことをしてしまったと思います。

この4人は、全員会社の経営者であり、スタッフの方や家族には、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

もうちょっと作戦を考えれば、ケガなく終われたんじゃないかと思うと…

しかし、僕たちは、この大会で一つの教訓を得ました。

人生では、常に想定外なことが起きる

190cm 120キロの大男みたいな障害が襲ってくることが、人生には実際にあるわけです。

そのとき、僕らはひるむことなく、そのクソ野郎にタックルをブチかましに行くでしょう。

この福岡大会のように。

ラグビー完璧タックル

 

そして、もう一つわかったこと。

『リスクを避けて、ケガをしないように最低限で生きていては、人生で何も得ることはできない』ということ。

ラグビーを初体験でやった7人。
ラグビー経験者も、ラグビーをやるのは15年ぶり。
そんなロールズメンバーは、「ラグビーやろうよ」というわけのわからない一言で、わざわざ高いお金を払って福岡まで来てくれた。

こんな危険なスポーツ、普通はやりません。

家族や友人からは、「ラグビーなんてやって、ケガしたらどうすんの!?」と、みんな止められていました

でも、彼らは参加してくれた。

ホント、アホです。もはや、理解不能です。リスク取りすぎです。

しかし、僕らは、この大会で、一生の思い出と仲間を得ることができた。

そう、『人生とは、リスクを取って120%の力で生きること。そして、ケガという勲章も含めて、楽しい思い出をたくさんつくること』なのですね。

ラグビートライ

 

このような大会に参加するチャンスを与えてくれたRYUさんには、本当に心から感謝しています。

そして、こんな危険でアホなことに参加してくれたロールズメンバーにも、心から感謝しているし、感動をもらいました。

また、わざわざ海外から日本にまで来てくれた相手チームや、この大会を誘致して、実行してくれた福岡県、その関係者のみなさまにも、お礼を言いたいです。

本当にありがとうございました。

ロールズとして参加してくださった方のご恩は、一生忘れません。

困ったことがあれば、何なりと相談してください。

チームメンバーの困ったことを何でも解決できるような、大きな人間になります。

本当に、一生の思い出になる3日間、ありがとうございました。

また、どこかでビールでも、飲みましょう!

試合終了後

 

P.S
RYUさんとあきらさんがデザインしてくれた東京キャベツロールズのジャージは、大人気でした。ラグビーは、試合後、相手チームとジャージの交換(スワップ)をしたりすることがあるのですが、ロールズのジャージは、他のチームから大人気で、何度も、スワップを求められました。

結果、ほぼロールズメンバー全員が、他のチームのジャージとスワップする運命になってしまったのです(笑)

他チームと記念撮影

 

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ラグビーとアメフトの違いをドヤ顔で女性に説明する

2015.09.24

 

ABOUTこの記事を書いた人

岩崎 聖二

元公務員(裁判所勤務)。父が残した大借金を金銭的・精神的に解決するために起業して、はや12年(本当は彼女にフラれて起業)。

転職や投資、複業を駆使して、お金なんかで人生を悲観する人をなくしたい。

人生は、逃げても攻めても辛いことだらけ。だから、くだらない見栄や常識を捨てて、辛いこともなるべく楽しみ、小さなことに感謝して生きる。これが僕のサバイブ術。

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