賢く生きるか、アホに生きるか、それが問題だ

マウントビュー箱根 露天風呂 金魚

今年も大晦日、本日が仕事納めで、明日が仕事始め。

最近は歳をとったせいか、大晦日も年が明ける前に寝てしまいます(笑)

妻と子供が妻の実家に帰っているので、一昨日一人で温泉合宿をしてきました。

今年も一年を振り返り、来年のプランを立ててきたのです。

ちなみに今年の「男の温泉一人旅」は最高だったので別の記事で紹介します。

■追記
「男の温泉一人旅」記事をアップ
父親こそ一人旅に出よう|男の一人旅におすすめな箱根の温泉

ポロリもあるかも。
マウントビュー箱根 露天風呂 金魚

 

今月、社名を株式会社FreeLifeコンサルティングからセクシーモ株式会社に変更しました。

この社名変更も今回のテーマと関連があります。

「賢く生きるか、アホに生きるか、それが問題だ」。

一人温泉合宿で、ここをもう一度考えてきました。

人生は基本的に「賢く生きる」方向か「アホに(楽しく)生きる」方向かに分かれると私は思っています。

賢く生きるというのは人生というゲームを合理的に考え、リスクが少なく、かつその中で最大のリターンを狙います。

大人になってからの人生の中心は仕事なので、賢く生きるためのヘッドピンの部分は安定した大企業に入るということになります。

このヘッドピンさえ倒せれば、あとはボーリングのピンと同じように雪崩を打って他の人生イベントのピンも倒れていきます。

大企業に入ると、合コンに行けばモテモテです。「結婚する」と言えば相手方の親御さんに喜んでもらい、「家を買う」と言えば銀行の担当者さんも大歓迎してくれます。

大企業という組織に入ると、自分の評価も勝手に上がります。

一流大学に行っていた人は、この所属している組織の評価が、自分の評価になるという現象に慣れていますが、高校や三流大学から大企業に行くと、いきなり世間からの自分の評価が変わるので、「あぁ、世間の自分に対する評価なんて、実際は何も見ていないんだな」と感じます。

大きな会社も潰れる時代になったのはその通りですが、小さな会社はより潰れやすい時代になったので、合理的に考えれば大きな会社のほうが圧倒的に潰れにくいのです。

どうせ働くなら、潰れる可能性が低くて、かつ給料が高い会社がいいに決まっています。そんな会社は、ライバルが少ない業界(参入障壁が高い業界)の会社か、その業界でシェアが1位の会社です。

ライバルが少ない業界の筆頭は、国によって規制されたものです。テレビ局、電話会社、タバコ会社、電気、ガスなど。公務員も給料はあまり高くありませんが(それでも、一般的な民間企業より高い)、安定感は抜群です。

シェアが1位の会社だとトヨタ、キヤノン、デンソー、ファナック、武田薬品、三井不動産、NTTデータ、東レ、旭硝子、日本郵船、セブン&アイ、信越化学工業等々、強い会社ばかりです。

こういう会社に入るためには、一流大学に行くことが前提条件になるので、小さい頃から一生懸命勉強をするのが賢い生き方です。

逆に一流大学ではない大学に行ってしまった学生は、一般消費者に知られていない企業向けの商品をつくっているシェア1位の会社を狙うといいです。

一流大学の学生も基本的には名前の通った会社を本命にするので、企業向けの商品をつくっている「いぶし銀」の会社はライバル学生が減ります。

手術用針で国内シェア70%のマニー株式会社、総合舶用電子機器で世界トップシェアの古野電気株式会社、産業用チェーン販売で世界トップシェアの株式会社椿本チエインなど、東証一部上場企業でもあまり名前の知られていない一流の大企業はたくさんあります。

一流大学から一流企業へのゴールデンコースは、30年前より多少安定感はなくなりましたが、まだまだ抜群のコストパフォーマンスを発揮します。同じ仕事をしても、小さな民間企業の1.5~3倍ぐらいの経済的優遇があるのではないでしょうか。

だから大学生が大きな会社から順番に志望していくのは当たり前のことであり、「大企業ではなくベンチャー企業に行ったほうがいい」という人はアホな生き方を選んだ人であり、賢い生き方を目指す大学生に言ったところで、あまりピンときません(アホな生き方をしたい人はあまり大学に行かない)。

そもそも日本の会社の仕組み上、大企業に入れる(出世できるという意味を込めて)のは、新卒のワンチャンスだけなのですから、そのタイミングで大企業を狙わないのは、まったくもって賢くないということになります。

それに対してアホな生き方とは、「自分の好きなこと」や「やりたいこと」、「楽しいこと」を仕事にするということです。

音楽でご飯を食べようとする、スポーツでご飯を食べようとする、作家になる、起業する、会社員になるにしても自分のやりたいことを優先して右肩下がりの業界のシェアが低い会社に行くなどとなります。

とにかく起業をはじめ、個人が独立して仕事をするというのは本当に難しいものです。

しかし、こういう生き方をする人の中で、10万人に1人ぐらいは大成功してしまいます。世の中は成功者にしかスポットライトが当たらないので、観客(一般の方)は成功者がたくさんいると錯覚します。

それを見て、自分も大成功できると思い、アホな生き方を選ぶ人がたくさんいるのです。

また話しをややこしくするのが、多くの成功者は「自分が成功したことを自分の実力だとか自分の努力の賜物だ」と思い込んでいるのです。

それが結果的に「努力すれば成功する」「成功しないのは努力が足りないからだ」といった発言や常識につながります。

しかし本当にそうでしょうか?

もちろん努力することは成功の必要条件です。しかし「努力をする」ということも環境やタイミングに大きく依存しています。

普通の女子高生に「これから秋元康さんという方がAKB48というアイドルグループをつくる。君も一員にならないか?」と誘われて、なんとなく面白そうだと思い、初期のAKB48に入った女子高生がいたとします。

この子はアイドルにどうしてもなりたいとは思っていませんでしたが、周りにが必死に努力をしているので、自分も多少は努力をするようになります。そしてファンができCD が売れ、テレビに出るようになったらアイドルの面白さに気がつき、人一倍努力をするようになりました。

そしてAKB 総選挙で上位に選ばれ、スポットライトを浴びながら「夢は必ず実現します」と声高らかに宣言します。

この「夢は実現します」というのはウソではないのですが、真実でもないですよね。真実は「夢は、たまに実現することもある」となります。

小さいころからアイドルに憧れ、このAKB の女子高生よりたくさんのレッスンをしてきた子が、アイドルに「なれない」ことが無数にあるわけですから。

こういう現実は世界のいたるところで起きているわけです。

「だからアイドルを目指すようなアホな生き方をやめろ」などと言う気はまったくありません。

むしろアイドルになりたいなら一度は目指すべきだと私は思います。

賢く生きたい親は子供がアイドルになることを止めるでしょう。だって可能性として0.001%しかないものを勧めるのは、親としてできるわけがありません。

「ヒナちゃんなら絶対にアイドルになれると思う!」と安易に勧める親はどうかしています。小学1年生の子に「ヒナちゃんなら7億円の宝くじにいつか当たると思うの。だから毎年お年玉を全額宝くじに突っ込みなさい!」というような可能性の話をしています。

世の中には「信じる者は救われる」という格言がありますが、私は世の中は残酷すぎるぐらい確率論で動いていると思っています。

人のことを思いやる「いい人」が病気でなくなってしまう確率も、わがままで傍若無人の人が病気でなくなってしまう確率もまったく同じ。

努力している人は多少確率が上りますが、それでも確率が小さすぎて、ほとんど影響がありません。

つまり100努力している子がアイドルになれる可能性は2%、70努力している子がアイドルになれる可能性は1.5%、そういった話です。なので70%しか努力していない子がアイドルになってしまうこともよくあるのです。

当たり前ですが人生は合理的に生きたほうが得です。すべては確率論なのですから、期待値が高いほうにかけ続けている限り、長期的には必ず勝ちます。

期待値とは実現する確率 × 実現したときに得られる報酬となります。

100個のボールの中に1個の当たりがあるクジがあったとします。この「当たり」をひくと1万円の報酬がもらえます。この期待値は実現する確率1% × 報酬1万円=100円になります。

このクジを1回やるには200円を払わないといけません。200円は期待値の100円より高い金額なので、このクジはやればやるほど損をします。

生涯賃金の期待値が高い会社に行ったほうが得だし、仕事も期待値が高くなるように進めるほうがいいわけです。

しかし通勤電車ではソーシャルゲームをやって、土日にはパチンコか競馬に行く。年末になればジャンボ宝くじを買って、年始はくだけたテレビを見て暴飲暴食をする。

そんな人が多いのも現実です。「もっとみんな合理的に生きればいいのに」なんて思ったりもします。

しかしですよ、しかしです、この年末に考えたんです。

私の戦い方を。凡人である私の戦い方を。

これからAI・ロボット化、グローバル化の波が押し寄せてきます。

人間にできてロボットにできないこと、それはなんなのか? ということを考えたのです。

結局ロボットの強みとは合理的に動くということです。期待値が高くなるようにプログラムしたことは、誰に何と言われようと正確に行います。先を読み、実現する可能性が高いものに賭けつづけます。

10手先を読み、一番勝てる可能性が高いものに賭けつづける天才「プロ棋士」が、もうコンピューターに勝てなくなってしまったことが、これから始まるロボット化の脅威を物語っています。

人間にできてロボットにできないこと、これはいずれなくなるのではないだろうか? とも考えました。

合理的に動く、失敗しない、疲れない、眠くならない、お腹が空かないとなると、人間に勝てる要素がない……

人間はロボットにどんどん職を奪われ、いずれロボットに支配されるようになる。

そんな未来が待っているのかもしれません。

しかし、もっと考えました。

でもロボットがアイドルになろうと思うだろうか?

ロボットが宝くじを買おうと思うだろうか?

合理的に考えて行動するロボットが、期待値がマイナスになる宝くじを買うことは絶対にない。

煙草も吸わなければお酒も飲まない。くだけたテレビも見ないしゲームもしない。

ロボットは合理的にしか行動しないとなると、ロボットは全員同じ動きをするはずです。

となると人間の強みとは、非合理性なのではないだろうか?

そもそも自分と他人が違うところとは何なんだろう?

それはその人が持つ非合理的なところでしかないのではないだろうか?

「個性」とは「非合理的な部分」なのではないか。

という命題にぶつかったのです。

1円もお金にならないのにゲームをやりまくる、負けるとわかっているのにギャンブルをする、フィギュアを集める、アイドルに恋をする、ラグビーをする、これらはまったく合理的ではない。

けれどもそれが個性であり、その人の魅力なのではないでしょうか?

普通の人(合理的な人)がやらないことをやっているから、その人は変わっていて面白い。

誰しもがそれぞれに非合理的な部分を持っており、それがその人の個性になり世界の多様性につながっている。そう、その多様性こそがロボットとの差別化なのではないのだろうか? という結論に、いき着いたのです。

私はどちらかというと合理的に生きたい人間です。しかしこう考えると「人間の非合理性を愛さなければいけないな」とも思うわけです。

映画監督や作家、俳優、お笑い芸人、ベンチャー経営者、そういう非合理的なアホに生きている人たちの作品は面白い。ときに世の中を変えたりする。合理的に考えるロボットがそれをつくることができるのか? ロボットがいずれ非合理的なことも合理的につくることができるようになるのかもしれないけど、それは一番最後なのではないだろうか。

人間世界でも、最も合理的に考えるアングロサクソン系の人たち=Google、Apple、Facebook、Amazonが、ますます力をつけ、神へと近づいていくと思います。

日本人である私はこういう会社に飲み込まれないようにするにはどうしたらいいのか?

それはやはり合理的に考え過ぎない、ということしかないと思います。

遊びの部分で差別化する。

ASEAN や南米、アフリカは若者の人口が爆発的に増加し、中間層の所得は増え、日本のバブル期のような煌びやかな時代を迎えていきます。

反対に日本は若者の数が減り、高齢者がものすごく増えています。

日本の借金は1100兆円を超えました。しかし、日本一家の大黒柱はもう高齢なのです。

この状況はやっぱり異常ですし、どこかで破たんする可能性もあります。破たんしないとしても、この状況を維持するためには社会保障は大幅にカットされ、税金はますます上がるでしょう。

つまり合理的な人は日本から出てシンガポールや香港などに住んだほうがいいということになります。

しかしほとんどの日本人はそれをできないし、やっぱり生まれ育った故郷が好きと思う人が圧倒的です。

日本でどんなに合理的な生き方をしても、日本にこだわればそれはある意味「非合理的」であり、アホな生き方になってしまうのかもしれません。

ただ大切なことは、自分がどの部分は合理的に生きていて、どの部分はアホに生きているかを把握することだと思っています。

一番もったいないなのが「自分は賢く生きたい」と思っているのにアホな生き方をしていたり、「自分は楽しく生きたい」と思っているのに賢く生きていることだと思います。

将来潰れそうな会社にいて、たいして仕事をしていないのにお給料をもらって私は賢いと思っている人がいるかもしれませんが、それはあまり賢くありません。

本当はやりたいことがあるのに、それを見ないフリして今やっていることが一番いいのだと思い込んで生きている人がいるかもしれませんが、それはあまり楽しくありません。

賢く生きたいなら安定していて一番生涯賃金の期待値が高い会社に行きましょう。

アホに生きたいならアホな生き方だと自覚して、覚悟して生きていきましょう。

そんなことで「FreeLifeコンサルティング」という合理的っぽい社名を、合理化の対極にあるSexy「もっとSexyに生きる!」=セクシーモというアホな社名に変更しました。

アホに生きると決意したわけです(笑)

人間がいつまでロボットに勝てるかわからない。

日本の財政健全化の糸口も見えない。

けれども日本でアホな生き方をしていく。

そんなことを決めた2014年の年末でした。

話しは長くなりましたが

それではみなさん、よいお年を!(^^)

セクシーモ

 

▼このときに行った男の温泉一人旅の記事です。

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