iDeCoと住宅ローン控除を併用してお得になる人ならない人

こんにちは!
サバイブ、ヤス石田です。

マイホームを購入された方の多くが利用している住宅ローン控除ですが、さらにiDeCo(イデコ)をはじめると節税効果はどうなるのでしょうか?

ヤス石田の妻
最近ママ友から、住宅ローン控除とiDeCoって併用してもいいの? ってよく聞かれるのよね。我が家もマイホーム建てたけど、iDeCoはどうするの?
ヤス石田
「住宅ローン控除を受けているとiDeCoの節税メリットはない」とか耳にしたのかもね。

結論から言うと、明確な答えはなくて人による

家を購入したばかりの人など、ローン残高が大きい人や、納める税金が少ない人は節税効果が十分に得られないことがあるよ。

ヤス石田
詳しく見ていこう。

※この記事ではわかりやすくするために税金などの金額は概算で出しています

この記事を書いているのは…… ヤス石田のプロフィール
【ヤス石田のSNS】
Twitter / Instagram(自宅公開) / Facebook

iDeCoの仕組み

ヤス石田
まずは、iDeCoをかんたんに説明するよ。
ヤス石田の妻
iDeCoって、実はあまりよくわかってないのよね……

iDeCoとは、正式には「個人型確定拠出年金」といって、毎月一定のお金を積み立てて、投資信託などの金融商品で運用し、60歳以降に年金または一時金で受け取る、老後の備えを目的とした制度のことだよ。

ヤス石田
今や人生100年時代。公的年金だけでは足りない老後資金を自分で作っていく制度だね。

iDeCoによって自分で老後の資産形成をしてくれれば国としても助かるからね。そのサポートとして国が税制面で優遇してくれるんだ。

具体的には、1年間積み立てた金額(掛金)の全額が「小規模企業共済等掛金控除」として所得控除の対象になって、その年の所得税と翌年の住民税が安くなる

ヤス石田
住宅ローン控除と違って、iDeCoの掛金は積み立てている間ずっと控除されるよ。

また、通常は運用している間の運用益には税金がかかるんだけど、iDeCoにはかからないし、積み立てたお金を受け取るときも、年金受け取りなら公的年金等控除、一時金なら退職所得控除の対象になるんだ。

ヤス石田の妻
iDeCoは、
・積み立てたとき
・運用でもう儲かったとき
・お金を受け取るとき
の税金が安く
なるのね。
ヤス石田
そういうこと。

iDeCoの積み立て額には上限があるよ。1か月あたりの上限額をざっくりまとめるとこんな感じ。

被保険者の種類拠出限度額
第1号被保険者
自営業やフリーランスなど
6万8000円
第2号被保険者
企業年金などがない人
2万3000円
企業型確定拠出年金加入者
2万円
公務員など
1万2000円
第3号被保険者
専業主婦・主夫
2万3000円

 

iDeCoについてもっと詳しく知りたい人はこの記事がおすすめ
>> iDeCoとは|個人型確定拠出年金のわかりやすい図解とおすすめ商品

住宅ローン控除とiDeCoは控除の種類が違う

住宅ローン控除もiDeCoも税金が安くなる制度だけど、それぞれ控除されるタイミングが異なるんだ。

ヤス石田の妻
どちらも税金が安くなるなら控除のタイミングなんてどーでもいいわよ。そんなことより住宅ローン控除を受けていても、iDeCoをやるべきか否か早く教えて!
ヤス石田
ちょい待ち。これは、住宅ローン控除とiDeCoを併用する上で大事な話なんだ。

まず、iDeCoは所得控除といって、税額を計算する前の所得から差し引かれるんだ。

所得税は収入を得ている人に課せられる税金のこと。所得控除というのは、扶養控除や医療費控除など、要件を満たすことで税金を計算するベースとなる課税所得金額から差し引くことだよ。

ヤス石田
たとえば年収500万円の人でも、扶養家族の有無、高い医療費を払っているかいないかなどでは生活にかかる出費額が異なるよね。そこで、扶養家族がいる人や高い医療費を払っている人など、事情がある人は、その分を所得から差し引く(控除する)ことで、支払う税金(所得税)が安くなるんだ。

iDeCoは、掛金が所得控除の対象になるので、所得控除額にiDeCoの掛金全額を加算できる。つまり、課税所得金額が減るので、結果として所得税が安くなるんだ。

一方、住宅ローン控除は、税額控除といって税金を直接減らすことができる。

iDeCoの掛金などの所得控除を差し引いた後の金額(課税所得)に、所得によって設定されている税率をかけて算出される所得税額から直接差し引くことができるので節税効果が大きい。

所得税と税額控除の仕組み

iDeCoによる所得控除が先に適用されて、住宅ローン控除は最後に控除される

ヤス石田
先にiDeCoによる所得控除が適用されて、住宅ローン控除は最後に控除されるってこと。つまり、iDeCoで所得税と住民税が安くなると、住宅ローン控除で差し引ける税金が少なくなるんだ。
iDeCo → 所得控除(課税所得金額を減らす)
住宅ローン控除 → 税額控除(税金を直接減らす)

住宅ローン控除で税金はどれくらい安くなる?

それでは、僕の同級生、ペースケの情報をもとに具体的に見ていこう。

ヤス石田
こちらのツールで課税所得額や所得税をかんたんに算出できる。源泉徴収票を用意するとスムーズだよ。
>> 所得税・住民税簡易計算機

ペースケ
よろしくメカドック!
ペースケ
・会社員
・年収540万円
・3年前にマイホームを購入(認定長期優良住宅・認定低炭素住宅ではない)
・住宅ローン残高:2500万円
・社会保険料控除:80万円

ペースケ家の年末時点の住宅ローン残高は2500万円なので、住宅ローン控除額は1%の25万円だね。

住宅ローン控除:25万円

所得控除は、社会保険料控除が80万円と基礎控除48万円のみなので、課税所得や所得税、住民税はこんな感じ。

課税所得:260万円
所得税:17万円
住民税:26.5万円

ペースケは、17万円の所得税を支払わないといけないんだけど、住宅ローン控除の25万円を差し引くことができるので、所得税が0円まで減額されるんだ。

ペースケ
わおっ!
ヤス石田の妻
所得税が0円ってやっぱり住宅ローン控除の効果って大きいのね。
ペースケ
でも、控除しきれず残った8万円はどうなっちゃうの?
ヤス石田
所得税で控除しきれない場合は、所得税の課税総所得金額の7%を限度として(最高13万6500円)※を翌年の住民税から控除できるよ。
※中古住宅の場合、最高9万7500円

なのでペースケの場合、さらに住民税から8万円差し引けるので、
住民税:26.5万円 - 8万円 = 18.5万円

住民税が18.5万円まで減額されるんだ。

さらにiDeCoをはじめると税金はどうなる?

ヤス石田の妻
これがiDeCoを併用するとどうなるのかしら?
ヤス石田
ペースケが住宅ローン控除に加えて、会社員の上限である掛金2万3000円のiDeCoに加入すると……

iDeCoの掛金は全額所得控除になるので、所得控除額に2万3000円 × 12か月分 = 27万6000円を加算できる。すると、課税所得や所得税、住民税はこう変化する。

課税所得:260万円
所得税:17万円
住民税:27万円

↓ iDeCoをはじめると……

課税所得:232万円
所得税:13万円
住民税:23万円

ここから先程と同じように、住宅ローン控除を差し引くので、

所得税:13万円 - 25万円 = 0円
所得税は0円。

ペースケ
控除しきれなかった12万円は住民税から差し引けるんだよね。

住民税:23万円 - 12万円 = 11万円

住民税が11万円になる。

ヤス石田の妻
iDeCoによる所得控除が先に適用されて、住宅ローン控除は最後に控除されるってこういうことなのね。

まとめると……

住宅ローン控除のみ利用
所得税:0円
住民税:17万円

住宅ローン控除とiDeCoを併用して利用
所得税:0円
住民税:11万円

ヤス石田
所得税は、iDeCoをやってもやらなくても住宅ローン控除だけで0円になるけど、住民税も含めて考えるとiDeCoを利用するメリットは出てくるね。
ペースケ
なるほど!
ヤス石田
ペースケのケースだと控除枠は残らないけど、所得控除額が増えると結果は変わるので注意しよう。

住宅ローン控除とiDeCoを併用するデメリットはある?

ヤス石田の妻
結局のところ住宅ローン控除とiDeCoを併用するデメリットはあるの?
ヤス石田
納税額が少ない人や住宅ローン控除額が多い人は、控除枠が使い切れないケースが出てくると思うけど、住宅ローン控除を受けている最中にiDeCoをはじめても、税金が高くなるわけじゃないからね。デメリットというほどのことではないと思う。

住宅ローン控除が適用されるのは最長でも10~13年、iDeCoは60歳まで続くので住宅ローン控除が終了後は大きな節税効果を発揮してくれるよ。

ヤス石田の妻
iDeCoの本来の目的は老後の蓄えだもんね。

どちらにせよ、一度自分の税額を計算してみることをおすすめするよ。自分がどれだけ税金を支払っているのか再確認できるしね。

おすすめの金融機関と商品

ヤス石田の妻
でも、いざiDeCoをはじめるとなると、どこの金融機関のどの商品を選べばいいのか全然わからないわね。

iDeCoをどこの金融機関ではじめるかは、座管理手数料が無料、且つ、信託報酬の安い投資信託商品を取り扱っていることが絶対条件

iDeCoにかかる手数料には、金融機関に関わらず必ずかかるものとそうでないものがあるんだ。注目すべきは、運用期間中、毎月金融機関に支払う口座管理手数料で、これは無料~600円程度と金融機関によって異なる

ヤス石田の妻
iDeCoに加入中毎月取られるってことは、仮に、口座管理手数料600円の金融機関で20年間積み立てたとしたら…… 14万円以上!
ヤス石田
金融機関に支払う口座管理手数料が無料とそうでないのとでは結果が大きく異なるよね。なので、口座管理手数料が無料の金融機関を選ぶことが大事。

あとは、信託報酬の安い商品を選ぶこと。

信託報酬は、投資信託を管理・運用してもらうための運用コスト。投資信託を保有している間はずっと支払い続ける必要があるんだけど、どの信託商品を選ぶかで変わってくる。

そのなかでおすすめできるのは、SBI証券の「セレクトプラン」

SBI証券は、口座管理手数料が無料なうえに、加入時と移管時の手数料まで無料。

セレクトプランの取り扱い商品には、信託報酬が最安級で資産運用の初心者にもおすすめなインデックス型がそろっていて、なかでも低コストで世界全体の株式に投資できる

「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」
「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」

このふたつはメッチャ魅力的な商品。

また、リスクは高いけど大きなリターンを目指すアクティブ型商品も充実していて、

「SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ
「ひふみ年金」

こちらは、セレクトプランのなかでも好成績&大人気な商品だよ。

SBI証券「セレクトプラン」
口座管理手数料
(月額)
無料
サポート
・電話
・メール
おすすめのインデックス型投信
・SBI・全世界株式インデックス・ファンド
・eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
人気のアクティブ型投信
・ジェイリバイブ
・ひふみ年金
ポイント
・口座開設手数料に加え、移管時の手数料、口座管理手数料も無料

 

SBI証券の「セレクトプラン」は、当サイトから1万人以上をiDeCoに導いたヤマコンも大絶賛している

iDeCoやるならSBI証券のセレクトプランが最強【2020年版】オススメ商品&解説

2020.07.12

まとめ

ヤス石田
住宅ローン控除とiDeCoを併用することで、住宅ローン控除の節税効果が最大限に享受できなくても税金が高くなるわけじゃないので、そこまで深く考えなくてもいいと思う。

なによりiDeCoの最大の目的は老後資金の準備、節税効果が十分に得られなくてもiDeCoをはじめる意味はあるよ。

それに住宅ローン控除は年末残高の1%、且つ、10~13年と期間が決まっているので、年々確実に節税額は減ってしまう。

一方、iDeCoは60歳まで続くので、iDeCoで得られる節税メリットは、住宅ローン控除と併用しても大きいよね。

ヤス石田の妻
マイホーム購入したての我が家は、住宅ローン控除枠が残る形になるのね。そうはいってもなんとなく損した気になっちゃうわ。

どうにもモヤモヤするって人は、NISAやつみたてNISAをはじめてもいいかも。

NISAもiDeCoと同じく運用益が非課税だし、口座管理手数料もかからない。しかもいつでも引き出せる。

比較項目iDeCoつみたてNISANISA
お得さ
売却60歳まで不可いつでも売却可
手軽さ自動積立原則、自分で購入、売却
年間投資限度額14万4000~81万6000円40万円120万円
運用可能期間原則60歳まで20年間5年間
※ロールオーバーで10年間
投資できる商品一部の投資信託、預金、保険一部の投資信託株、投資信託
非課税対象運用益・所得税・住民税運用益
特記事項途中解約不可
(積立の中止は可能)
NISAと併用不可2023年分で終了予定
つみたてNISAと併用不可
ヤス石田
もしくは、iDeCoの掛金を下げてもいいかも。

住宅ローン控除が終了した時点で、また0から考えるのは大変。せっかくiDeCoに興味を持ったんだから、まずは最低掛金の5000円にしてはじめておけば、いろいろと知識もつくと思う。掛金はあとから変更できるしね。

iDeCoのデメリットとして60歳まで引き出せないことが挙げられるけど、これってメリットとして捉えることもできるよね。

それに対し、いつでも引き出せてしまうNISAとつみたてNISAは、老後資金を蓄える目的からするとデメリットにもなり得るからね。

ヤス石田
株価の上げ下げが気になって仕事が手につかなくなっちゃう人もiDeCoがおすすめ。
ヤス石田の妻
マイホーム購入したての我が家はどうするの?
ヤス石田
しばらく住宅ローン控除額が大きいので、NISA + 掛金5000円のiDeCoでいくつもりだよ。

iDeCoは「60歳まで引き出せない = ほぼ確実に老後資金を蓄えられる」制度だからね。これを利用しない手はないと思う。

>> SBI証券「セレクトプラン」の公式サイトはこちら

 

それでは、Can you survive?
※記事で紹介したサービスや商品を購入すると、売上の一部がサバイブに還元されることがあります。
サバイブ運営方針はこちら

ABOUTこの記事を書いた人

知りたいことはとことん追求する根性系の生真面目パンク野郎(3児の父)。節約と節制とメルカリとIPO株を駆使して、人生の荒波をサバイブ中。15台のスマホで14枚のSIMカードの通信速度を毎週コツコツ計測している。嫌いな言葉は「損」と「リスク」。苦手なことは「損切り」。
【SNSやってます】 Twitter / Instagram(ヤス石田の自宅公開) / Instagram(ヤス石田の日常) / Facebook