楽天モバイルの新プランで何が変わったか、誰に向いているか

楽天モバイルの新プランで何が変わったか、誰に向いているか
【11月1日】月1GBまで実質無料が終了。データ通信を使わなくても月3GBまで1078円かかるようになった

2022年7月1日から、楽天モバイルの新プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ(ラクテン アンリミットセブン)」が開始しました。

旧プランで契約していた人も自動で新プランに変更されています。

会員数を大きく増やした旧プラン「Rakuten UN-LIMIT (ラクテン アンリミットシックス)」から何がどう変わったのか、新プランはどんな人に向いているか? わかりやすく解説します。

ざっくり結論からお伝えすると……

何が変わったか?
「月1GBまで無料」が廃止

→ 無料で使えなくなった。ほとんどデータ通信を使わなくても月3GBまで1078円かかる

誰に向いているか?
=「月20GB以上使う人」

→ 月額3278円でデータ通信が使い放題。無制限プランとしては他社より圧倒的に安い

→ テザリングも利用できる

※ただし、他社回線に比べてつながりにくい可能性がある

現在楽天モバイルを使っている場合

・毎月データ通信を「3GB超」使っている(通話料を除く、通信料のみで2178円以上を支払っている)

・回線の品質(つながりやすさ、通話音声の聴き取りやすさなど)に不満を感じていない

という方は、そのまま使い続けてもいいと思います。

しかし「月3GB以下で十分」「月3GB以上使うけど、つながりにくくて困る」という方なら、もっと安い&つながりやすい回線があります。

たとえば、ソフトバンクのオンライン限定プラン「LINEMO(ラインモ)」は、3GBで月額990円

LINEMOは、ソフトバンクの料金プラン

画像出典:https://www.softbank.jp

※楽天の新プランだと3GBで1078円

LINEMOなら、LINE利用時(トークやビデオ通話など)の通信量が消費されず、ギガを節約できます。

中島なかじ
いま乗り換えると「3GBのプラン」が6か月間実質無料&1年間「1回5分までの国内通話が無料」のキャンペーンでかなりおトク!

私も利用しましたが、どこでもつながりやすいし速度も速かったです。

LINEMO|公式サイト

楽天モバイルからの乗り換え先については、この記事でも解説しています↓↓

0円廃止 楽天モバイルの乗り換え先|オススメはLINEMO
中島なかじ
ここからは、現在のプラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ(ラクテン アンリミットセブン)」になって、なにがどう変わったか? メリット・デメリットを詳しく解説していきます。
この記事を書いた、中島なかじのプロフィール



楽天モバイル新プランのメリット・デメリット

新プランで生まれたデメリット

なんと言っても「1GBまで無料」のサービスがなくなったことです。

楽天モバイル(データ通信)を無料で使うということができなくなりました。

(2022年6月まで)旧プランの料金

画像出典:https://network.mobile.rakuten.co.jp

(2022年7月から)新プランの料金

Rakuten-UN-LIMIT VIIの料金プラン

画像出典:https://network.mobile.rakuten.co.jp/fee/un-limit/7

料金は、月3GBまで1078円、20GBまで2178円、20GB超は無制限で3278円です。

楽天モバイル|公式サイト

旧プランから続くデメリット

ドコモやauなど他キャリアの回線に比べて、つながりにくいエリアや場所が多いことです。

楽天モバイルは自社回線のアンテナ(基地局)を増やし続け、2022年4月に人口カバー率が97%に到達したと発表しました。

ただし、依然と「他社回線よりつながりにくい」という声を聞きます。

その理由は、楽天モバイルが(他社回線が所有する)プラチナバンドを持っていないからだと言われています。

プラチナバンドは俗に1GHz以下という、携帯電話向けとしては低い周波数の電波を指した言葉。

電波は周波数が低いほど障害物の裏に回り込みやすく、遠くに飛びやすい性質があることから、プラチナバンドは広い場所や建物の中など入り組んだ場所もカバーしやすく、少ない基地局で広いエリアをカバーできる重要な存在となっているのだ。

出典:楽天モバイルが求めるプラチナバンド “再割り当て”大手3社に通信サービス低下の懸念も|SankeiBiz

中島なかじ
私の父も、以前楽天モバイルを使っていましたが「屋内や地下でつながりにくいことがあり仕事に支障が出る」とボヤいていました。

ソフトバンク回線のLINEMOに乗り換えてからは「どこでもつながりやすい!」とゴキゲンです。

新プランで生まれたメリット

1.楽天ポイントが、さらにたまりやすくなった

楽天SPU(スーパーポイントアップ)

楽天市場の通常の買い物でポイント1倍

→ 楽天モバイル利用で +1倍
→ 楽天回線利用で +1倍
→ 楽天モバイルキャリア決済の利用で +0.5倍
→ ダイヤモンド会員ならさらに +1倍

楽天SPU

画像出典:https://network.mobile.rakuten.co.jp/fee/un-limit

さらに、上記のような楽天グループのサービスを使うことで最大16倍ポイントがたまりやすくなります。

※2022年11月からは「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」契約中でダイヤモンド会員だと+ 3倍、ダイヤモンド会員以外だと+ 2倍になる

2.キャリアメールが無料で使える

楽天モバイル楽メール

画像出典:https://network.mobile.rakuten.co.jp/fee/un-limit

楽天モバイルでキャリアメールのサービス開始しました。「@rakutenmail.jp」というドメインでアドレスを設定すると、Rakuten Linkアプリ内でメールサービスを利用できます。

3.楽天グループのコンテンツやYouTubeプレミアムなどがお得に使える(初回3か月無料)

楽天モバイルを使うと楽天系のコンテンツがお得に使える

画像出典:https://network.mobile.rakuten.co.jp/fee/un-limit

Rakuten MAGAZINE、Rakuten music、NBA Rakuten、パ・リーグSpecial、YouTubeプレミアムが初回3か月無料。

また、無料期間後も楽天グループのコンテンツサービスは割引価格で楽しめます。

中島なかじ
より楽天経済圏で暮らす人向きのサービスになってる印象。

4.楽天モバイルのモバイルWi-Fiが実質無料で使える

楽天モバイルのモバイルWi-Fiが実質無料で使える

画像出典:https://network.mobile.rakuten.co.jp/fee/un-limit

はじめて「Rakuten UN-LIMIT」を申し込む場合、モバイルWi-Fi「Rakuten WiFi Pocket 2B/2C」の本体価格が実質0円になります。

また契約事務手数料や解約手数料も無料です。

※ただし、5Gには非対応。楽天モバイルがつながりにくい場所で使うのはオススメしない(パートナーエリアだと月5GBが上限。パートナー回線と楽天回線の切り替えができない)

中島なかじ
いつ解約しても違約金がかからないので、使ってみてダメだったら返すのでもいいかも。

旧プランから続くメリット

1.データ容量を使った分だけ料金を払う、従量制のワンプラン

月1GBまで無料はなくなりましたが、データ容量を使った分だけ料金を払う「従量制のワンプラン」であることは変わりません。

Rakuten-UN-LIMIT VIIの料金プラン

画像出典:https://network.mobile.rakuten.co.jp/fee/un-limit/7

月3GBまで1078円、20GBまで2178円、20GB超は無制限で3278円。テザリングもできます。

どれだけ使っても月額3278円」というのは、あらゆるスマホサービスの中で最安クラス。

無制限プランの料金の例

ドコモ「5Gギガホ プレミア」
→ 月額7315円

au「使い放題MAX 5G/4G」
→ 月額7238円

ソフトバンク「メリハリ無制限」
→ 月額7238円

中島なかじ
格安SIM「mineo(マイネオ)」の「マイそく」プランなら(若干遅いけど)、使い放題で最大1.5Mbpsの場合、月990円/最大3Mbpsの速度の場合、月2200円という安さで利用できる。

だけど、キャリアから回線を借りている格安SIMなので速度が遅いことがあり、特に月~金曜日の昼12時台は最大32kbpsでかなり遅いので注意が必要。

毎月スマホでたくさん(20GB以上)通信する人で「安く使いたい」という方には、楽天モバイルをオススメできます。

中島なかじ
何度もいうけど「月3GB以下で十分」って人は、ソフトバンク回線で楽天回線よりもつながりやすい「LINEMO(ラインモ)」のほうがオススメ。

LINEMOは、月額990円で3GB使えて、LINE利用時(トークやビデオ通話など)のギガを消費しない。

LINEMO|公式サイト

2.通話アプリ「Rakuten LINK」を使えば、国内通話が無料でかけ放題

楽天モバイルのSIMカード

通話アプリ「Rakuten LINK」を使えば、国内通話が無料でかけ放題になります。

・留守番電話無料

・Androidの場合SMSの送受信が無料

・月額980円で、国際電話がかけ放題になる(海外から日本への通話は無料)

中島なかじ
ただし、Rakuten LINKは普通の電話と比べて通話品質がよくない可能性があります。

※私の両親や友人も、Rakuten LINKで通話すると「音声がザラつく」「勝手に非通知になる」「電話をかけてきた相手に呼び出し音(プルルル……)が鳴らない」などのエラーが起きて楽天から他に乗り換えた

アプリを使わない普通の電話の場合は、22円/30秒と一般的な価格。

月額1100円で国内通話が15分かけ放題になるオプションがあります(はじめての申し込みで3か月無料)。

通話品質がよくて、通話料が安くなる格安SIMのオススメはこちら↓↓

アプリなし!完全かけ放題が最安の格安SIM月2530円

3.SIMフリーのiPhoneを安く買える

楽天モバイルでは、新規(新しい番号での)契約やMNP(番号そのまま乗り換え)時にiPhoneを購入すると楽天ポイントがもらえるため、実質的に安くiPhoneを手に入れることができます。

※もらった楽天ポイントは、月額料金の支払いや買い物などに使える

楽天モバイルで安くiPhoneを買う条件

・はじめての楽天回線申し込みと同時にiPhoneを購入(分割払いOK)

・翌月末23:59までにRakuten Linkアプリから発信して10秒以上通話

上記の条件をクリアすると、下記の価格で購入できます。

機種最安値販売元
iPhone SE(第3世代)実質4万3800円~楽天モバイル
iPhone 13実質9万8800円~
iPhone 13 mini実質7万4900円~
iPhone 13 Pro/Pro Max実質12万5800円~
iPhone 12実質7万4900円~
※2023年1月時点、価格は税込
※楽天カードの48回払いで購入し24回払いしたあと返却=楽天モバイルiPhoneアップグレードプログラムを利用すると、さらに5000円相当還元
中島なかじ
iPhone SE(第3世代)とiPhone 13シリーズは、Apple Storeやほかのキャリア、格安SIMサービスの中で実質最安で買えるのが魅力。

購入できるiPhone一覧|楽天モバイル 公式サイト

4.ほかにもこんなメリットが

・申し込み時の「契約事務手数料」無料

・乗り換えたくなったときの「プラン契約解除料」&「MNP転出手数料」無料。最低利用期間などもナシ

楽天モバイルのZERO宣言

画像出典:https://network.mobile.rakuten.co.jp/fee/zero/

・スマホ料金の支払いやスマホなど製品購入に「楽天ポイント」が使える

・ゲームや音楽などへの課金をスマホ料金の支払いにまとめる「キャリア決済」が使える

中島なかじ
ここらへんのメリットは変わらず。

使いはじめやすくて、乗り換えるときも費用がかからないのはいい!

1GBまで無料がなくなったのは痛いけど、楽天のヘビーユーザーによりやさしくなり、(つながりやすさを気にせず)大容量を安く使いたい人にはオススメできる新プランとなりました。

楽天モバイル 新プランの詳細はこちら|公式サイト

安く使うために、ドコモやauなどのキャリアではなく「格安SIM(MVNO)と比較したい」という方はこちらの記事がオススメです↓↓

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ABOUTこの記事を書いた人

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親の破産、多額の奨学金(740万円)、25万円貸したままフラれる……など【お金で悩む人生】から抜け出すため、お金の使い方や増やし方を勉強している。2級FP技能士。

格安SIMなどの生活インフラの乗り換えで、年間10万円以上の節約に成功。
iDeCoとつみたてNISAで資産運用、IPO株で投資中。【Twitter】@nakaji_55