紬の買取|紬の着物や帯、大島紬や結城紬などを高く売る方法

紬の買取|紬の着物や帯、大島紬や結城紬などを高く売る方法

紬(つむぎ)の着物や帯は売れます!
大島紬(おおしまつむぎ)・結城紬(ゆうきつむぎ)・塩沢紬(しおざわつむぎ)など有名なものだけでなく聞いたことのない紬でも、実は希少性の高いレアな紬かもしれません。
種類によっては高額で買い取ってもらうことも可能です。
高く売れる紬とはどんなものか?紬を高く売るにはどこで売ればいいか?など紬の買取方法をご紹介します。

今すぐ紬の着物や帯を買い取ってもらいたい方はこちら

紬の着物とは?

大島紬のデザイン

とは一般的に、糸の状態で色を染めてから織りあげる先染め&織りの着物のことを指します。紬の帯やコート・道行(みちゆき)、羽織(はおり)もあります。

※最近では技術が進み、紬糸で白い生地を織りあげてから染める後染めの紬もあります

黒や紺、茶色など暗く落ち着いた色合いが多く、柄やデザインも無骨なものが多いものの、手間をかけてつくられる高級着物として人気です。

中島なかじ
ごきげんよう!チームサバイブの中島なかじです。

大島紬って表面がつるつるしていて触ると気持ちいいんですよね。紬はデザインが渋くてかっこいいものが多いし「通な大人が愉しむ着物」というイメージがあります。

染めの着物より歴史があって、古いものでも普遍的な価値があります。

紬の格と現代での愛され方

作業着として着られていた紬(色無地)

かつて紬の着物は、庶民の普段着や仕事着・野良着(作業着)として着られていました。

昔は市場に出せないくず繭・くず糸から織られていましたが、伝統を受け継いだ手仕事が評価されるようになり、伝統工芸品や芸術作品の域に達する美しい着物がたくさんあります。

しかし現代でも「着物の格」は高くなく高級な大島紬や結城紬でも、式(入学式・結婚式)には着ていくものではない・TPOに合わないといわれてしまいます。

「どんな着物を着るか?」は同席する相手への礼儀や態度でもあるので、上司や先生など目上の人の家に訪問する時にも紬を着ていくのは無作法にあたるそうです。

今では普段着やショッピングやコンサート、観劇などお出かけの際のおしゃれ着として愛されています。

中島なかじ
ここらへんの格の考え方には諸説ある(昔から格下だから説・織りの着物だから説・堅物だから説・呉服屋の陰謀説)のですが

「紬はジーンズのようなものだから」という説明が個人的にしっくりきました。

100万円を超える高級品でも、格下で普段着って不思議ですよね。

高く買い取ってもらえる紬とは?

紬の最高級品、大島紬・結城紬・塩沢紬

宮城県や鹿児島県の本場大島紬・茨城県や栃木県の結城紬・新潟県の塩沢紬は、制作に1年以上を要する紬の最高級品です。

また日本三大紬として知られ、ファンも多いため高額買取が期待できます。

紬は伝統工芸品

紬には、経済産業省が認める「経済産業大臣指定伝統的工芸品」に選ばれているものもあります。

伝統的工芸品とは

  1. (製品の持ち味に影響する)主要な部分が手作業中心でつくられている
  2. 100年以上の歴史を持ち、今日も伝統的な技術や技法で製造されている
  3. 100年以上の歴史を持つ天然の原材料からつくられている
  4. その土地の地域産業として成立している
  5. 主として日常生活で使用される

という要件を満たし、経済産業大臣の指定を受けた工芸品です。

織物だけでなく、陶磁器や木工品、漆器や和楽器、仏壇・仏具、郷土玩具などさまざまなものが指定されています。

紬では

  • 山形県の置賜紬(おいたまつむぎ)
  • 長野県の信州紬(しんしゅうつむぎ)
  • 石川県の牛首紬(うしくびつむぎ)
  • 新潟県の塩沢紬本塩沢(ほんしおざわ)・小千谷紬(おぢやつむぎ)
  • 茨城県や栃木県の結城紬
  • 東京都の村山大島紬本場黄八丈(ほんばきはちじょう)
  • 宮城県や鹿児島県の本場大島紬
  • 沖縄県の久米島紬(くめじまつむぎ)

が伝統的工芸品に選ばれています。

検査基準に合格した伝統的工芸品の着物には日の丸マークの伝統証紙(でんとうしょうし)が貼付されています。

着物の証紙

着物を売る際に、この証紙(しょうし)を一緒に見せると買取額アップにつながります。

中島なかじ
国が認める伝統的工芸品……(ゴクリ 。高く売れそうですね。

紬の着物を高く売るコツ

紬に限らず、高く売れるのは「新品(未着用・または汚れやシミがなく保存状態がよい)・仕立て直ししやすいサイズ(大きい)・作家物や伝統工芸品などセールスポイントがある」着物です。

もちろん、上記にあてはまらなくても買い取ってもらえますが、ちょっとしたコツを使うと買取額アップにつながります。

  1. 証紙や保証書を一緒に見せる
  2. 箱やたとう紙(し)、ハギレなどの付属品も一緒に見せる
  3. どこで買ったか?どんな紬かを査定員に伝える
  4. 高く売れる店を選んで売る

1.紬の着物と一緒に証紙を一緒に見せる

紬には、有名作家がつくったものと産地でつくられたものがあります。

作家がつくった紬は独特な技法が着物・帯・反物(たんもの)に現れているため、印鑑や証紙がなくても判断できることが多いです。

しかし産地でつくられた紬に関しては近年技術が向上したため(韓国産の大島紬なんてものもある)判断が難しく、どこでつくられたのか? という証明が必要になることがあります。

紬の反物には、産地・製法(泥染め・植物染め・手織りなど)・製造者などを証明する商標(ロゴマークのようなもの)伝統工芸品マークなどがついたラベル=証紙証明書がついてきます。

証紙や保証書を着物と一緒に査定員に見せることで、査定額アップにつながります。

中島なかじ
証紙は、ブランド品のギャランティカードのようなものですね。

2.箱やたとう紙、ハギレなどの付属品も一緒に見せる

着物を買い取った業者は、その着物をそのまま転売します。なので買った時と同じ状態で売るのがベストです。

化粧箱(けしょうばこ)や桐箱、着物ケースや和装ケースにホコリがかぶっていたらキレイにしてから見せるようにしましょう。

中島なかじ
たとう紙に呉服店の名前が入っていると価値が高いものが多いそうです。

百貨店でいうと高島屋・三越・伊勢丹などは高級着物を扱っています。

3.どこで買ったか?どんな紬かを査定員に伝える

「○○百貨店で購入した」「○○の展示会で購入した」など買った場所の情報や、どこ産の紬なのか? どんな紬なのか? といった情報があれば、細かく査定員に伝えましょう。

※親や人から貰った着物で特に情報がない場合も、査定員がしっかり見てくれるので大丈夫です

4.高く売れる店を選んで売る

紬の着物を買い取ってくれる店はいくつかあります。

しかし、売り先を間違えると数万円で売れる着物も100円で買い取られてしまう場合があります。

高く売れる店はどこ?紬の売り先

リサイクルショップや質屋、古着屋など

着物の知識があるスタッフがおらず、どんなによい紬でもほぼ値段がつきません。

無駄足になってしまうので売るのはやめた方がよいです。

ヤフオク!などのオークションやフリーマーケット、メルカリなどのアプリ

自分で値段をつけて売ることができますが、着物の価値を理解し説明できないとなかなか売れません。

出品のためのシステム設定が面倒で、個人間で売り買いのためトラブルも起きやすいので、この方法で売るには時間と根気と知識が必要です。

着物専門買取店・着物買取サイト

着物専門店なので、知識のあるスタッフに査定してもらえます。他の売り先に比べて一番高く買い取ってもらえる可能性が高いです。

店に行かなくてもダンボールに詰めて送るだけで査定してくれる宅配買取が便利ですが、なぜその値段がついたのか?査定の詳細を聞くことができません。

着物の訪問買取をやっている買取サイト
中島なかじ
数ある紬の売り先で私がオススメするのは、着物の訪問買取制度のある買取サイトです。
着物買取サイトの例

買取サイトの例:買取プレミアム

買取サイトは基本的に店舗を持っておらず、その分のコストや人件費を別の部分(査定員の教育やサービス・質の向上)に還元しています。

「近くに買取店舗がない」「売りに行く時間がない」「着物を持っていくのが大変」という方に、買取サイトの訪問買取はとても便利です。

特に訪問買取は1枚でも複数でも着物や和装小物をセットで買い取ってもらえるし、タンスから出しておくだけで査定してもらえるので一番手間がかかりません。

買取プレミアムという着物買取サイトでは、1枚から訪問買取が可能で全国どこでも出張してくれます。

さらに見積もりや出張費用・キャンセル料や査定量など全てが無料で、査定に納得がいかなければキャンセルすることもできます。

中島なかじ
他の買取方法では「なぜその値段になるか? 」わからないけど

買取プレミアムは目の前で話をしながら査定をしてくれるので、着物を納得して売れると評判です。

買取プレミアムの公式サイト

こんな紬でも買い取ってもらえます

  • 1枚でも大量にあっても、紬以外の着物もある
  • 男性用の紬
  • 紬の反物
  • 親から受け継いだ着物
  • 習い事で着ていた着物
  • 数十年前にあつらえた着物
  • 紬の帯や小物(紬以外の帯や和装小物、草履なども可)
  • 証紙がない紬
  • シミやシワがある、キズがある、退色しているなど状態がよくない
  • いつ買ったものかわからない、古い着物
  • 古い・地味な色柄・今時誰が着るんだろう?という着物
  • 紬かどうかわからない着物

近年、趣味やお稽古ごとのために中古の着物(リサイクル着物)を買う若者や外国人が増えてきました。

また、紬は着物の中でもコアなファンが多く「中古でいいから紬がほしい、珍しい紬がほしい」という方が多いのです。

中島なかじ
汚れた着物やシミがある着物でも、紬の生地を利用した小物にリメイクするという人もいます。

着られなくなった紬が、新しい人の手に渡って大切にしてもらえるのは嬉しいですね。

こんな紬の着物は高額買取が期待できます

  • 仕付け糸がついた未使用の着物・新品の着物
  • 着用回数が少ない・保存状態がよいもの
  • 身丈(みたけ:着物の肩から裾までの長さ)160cm以上・裄(ゆき:着物の背中の真ん中から袖口までの長さ)60cm以上など大きい着物
    →大きな着物は自分のサイズに直しやすい
  • 有名な工房でつくられた着物
    →長野県の小岩井紬工房、石川県の白山工房、鹿児島県の興紬工房(おきつむぎこうぼう)など
  • 大島や結城、塩沢などのブランド紬(産地紬)
    →産地の紬についてはこちらで説明しています
  • 天蚕(てんきん:山繭(やまこ))で織られた紬

以上の条件に当てはまる紬は、高く売れる可能性が高いです。

タンスの肥やしにせず、大切にしてくれる人の手に渡るように買い取ってもらいましょう。

紬の帯は買い取ってもらえる?

着物だけでなく紬の帯というものもあります。紬の帯は全国でつくられていて、ざっくりした風合いで人気があります。

紬の帯は軽くて締めやすい袋名古屋帯(八寸帯)として織られることが多いです。

紬や小紋の着物と合わせてカジュアルに着こなせる帯として人気があります。

紬は織りの帯ですが、西陣織や錦織の帯と比べ、礼装ではなくおしゃれ着用に使われます。

紬だけでなく紅型や更紗を合わせた帯もあります。染めの帯もあり、実用的ではないものの趣味性の高い帯として愛されています。

中島なかじ
紬の帯も着物もかっこいいのに、格下って見られてしまうんですね。着物はしきたりや決まりが厳しいな~。

紬の帯や帯締めも、買取サービスやリサイクル着物買取店で買い取ってもらうことが可能です。

紬の着物や帯が高く買い取ってもらえる店

ここまでご覧いただき、ありがとうございます。

あなたが売りたいその紬は、ご自身の着物でしょうか?それとも親やお姑さんの着物でしょうか?

着物は手放しにくく、処分し辛いもの。着物のやり場にこまっている方はたくさんいらっしゃいます。

(ご覧いただいたように)紬は種類が多く、高く買い取ってもらうには買う側の知識が必要です。

質屋やリサイクルショップ、古着屋ではなく

  • 専門知識のあるリサイクル着物店や着物専門買取店・サイト
  • 着物の訪問買取を行っている買取サービス

を利用しましょう。

中島なかじ
私がオススメするのは、無料で着物の訪問買取をしてくれる買取プレミアム。
買取プレミアムのメリット

「着てくれる人がいれば譲ってもいい」「値段なんていくらでもいい」という方もおっしゃいますが

思い入れがあるモノだからこそ、できれば納得して・満足して買い取ってもらいたいものです。

買取プレミアムの公式サイト

中島なかじ

あなたが後悔や失敗せずに着物を売れること

大切な紬が次に愛してくれる方のもとへ届くことを祈っています。

大切な着物を適正価格で売るために。こちらの記事も参考になるかもしれません

着物の買取|相場より1円でも高く・ラクに着物を売る方法

紬の種類

着物の糸になる繭

紬は、繭や糸のつむぎ方によって肌触りや風合いが変わります。

紬に使われている4種類の糸

生糸:着物に使われる絹糸は蚕の繭からつくられます。繭から直接引き出す糸を生糸(きいと)という。つるつるとした光沢や艶があり大島紬黄八丈は生糸から織られます

紬糸:くず繭を精錬してつくった真綿を紡いでつくられる糸。独自の質感があります。多くの紬が紬糸からつくられていて、代表的なものが結城紬です

生紬糸:紬糸をつくる際の精錬を途中で辞めると織りあがった反物は黄色っぽくなり、麻のような質感を持ちます。生紬糸は草木染め紬などに使われています

玉糸:2匹以上の蚕がつくった玉繭(たままゆ)を精錬して織りだされた糸です。節が多く牛首紬などに使われています

他にも、群馬県の館林紬(たてばやしつむぎ)・静岡県の遠州紬(えんしゅうつむぎ)・高知県の土佐紬(とさつむぎ)といった木綿で織られる紬や苧麻(からむし:ちょま・ラミー)から糸を紡ぎ麻で織られる紬もあります。

紬の産地と種類

日本全国の産地紬マップ

紬は全国に産地があり、鹿児島県 奄美大島の本場奄美大島紬(ほんばあまみおおしまつむぎ)や鹿児島県や宮城県の本場大島紬、茨城県結城市や栃木県小山市の結城紬などが有名です。

各地でつくられる紬は、産地紬やブランド紬などと呼ばれ古くから愛されています。

高く売れるかもしれない「全国の紬」

置賜紬(白鷹紬・白鷹御召・長井紬・米沢紬・米沢琉球絣・米沢琉球紬・米琉・紅花紬)、小千谷紬、塩沢紬、栃尾紬、信州紬(上田紬・松本紬・飯田紬・伊那紬・三才紬・有明紬)、泰荘紬、網織紬、浜紬、牛首紬、本場久米島紬、越後紬、村山大島紬、本場大島紬、白山紬、伊予紬、備後絣、本場黄八丈、仁田山紬、椎名紬、交織紬、弁柄紬、遠州木綿(遠州綿紬)、ぜんまい紬、館林紬、結城紬、石下紬、遠州紬、時流紬など

岩手県の紬

岩手県で織物産業が確立されたのは江戸時代以降。

現在の岩手県・青森県・秋田県にまたがっていた大きな南部藩が養蚕(ようさん)や茜染め・紫紺染め(しこんぞめ)を推奨したことで南部紬(なんぶつむぎ)や南部千厩紬(なんぶせんやまつむぎ)、南部縮緬(なんぶちりめん)がつくられることになりました。

現在では工房や職人が減って生産量が少なくなり、南部紬は希少性の高いものになりました。

南部紬(なんぶつむぎ)

日本最古の染料である茜やムサラキ草の根からつくる紫紺で先染めを行ってから織りあげる紬です。

素朴で独特の持ち味があり、すべすべというよりふっくらしています。

染織のための原料が減ってからは、白地のまま販売されることもありました。

南部千厩紬(なんぶせんやまつむぎ)

岩手県の南部に位置する奥州市では、古くから絹・黄金・馬の産地として知られています。

江戸時代に金を売り歩いた商人が千厩町(せんまやちょう:現在の岩手県東磐井郡にあった町)でつくられた紬を千厩紬として京都で販売したことで、京に暮らす人々の憧れとなったそうです。

現在でも、絹工房 織鶴という工房が南部千厩紬のネクタイや帯を制作しています。

※南部紬・南部千厩紬は、岩手県の伝統工芸品に指定されています

山形県の紬

江戸時代に米沢藩の藩主である上杉鷹山(うえすぎようざん)が殖産興業(しょくさんこうぎょう)に力を入れたため絹織物が発展し、現在でも織物の名産地として知られています。

中島なかじ
上杉鷹山といえば江戸時代屈指の君主(リーダー)として有名ですね!

「してみせて 言って聞かせて させてみる」や「なせばなる なさねばならぬ何事も ならぬは人のなさぬなりけり」など今でも多くの人から愛される名言をたくさん残しています。

置賜紬(おいたまつむぎ)

国の伝統的工芸品に指定されている紬で、山形県の白鷹町(しらたかまち)・長井市・米沢市でつくられる全ての紬のことをさします。

※米沢紬(紅花紬)、米流板締小絣(よねりゅういたじめこがずり)、草木染め紬、併用絣(へいようがすり)、緯総絣(よこそうがすり)、白鷹板締小絣(しらたかいたじめこがすり)の総称

先に糸を染めてから、縦糸(たていと:経糸)と横糸(よこいと:緯糸)を交互に織る平織りの着物です。

米沢紬(よねざわつむぎ:紅花紬(べにばなつむぎ))

紅花や茜、刈安(かりやす)や藍(あい)などの植物から抽出した液で紬の糸を染め上げ、手作業で織られた紬です。


↑米沢紬ができるまでの動画

琉球紬(琉球絣)に似たデザインを米流紬(よねりゅうつむぎ:米沢琉球紬(よねざわよねりゅうつむぎ))と呼ばれることもあります。

1884年から米沢市に工房を構える新田工房(株式会社 新田)や斎英織物(さいえいおりもの)が有名です。

食用の山菜であるぜんまいの綿毛を使った米沢ぜんまい紬というものもあります。大変希少性の高い高級品です。

中島なかじ
染織につかう紅花は昼になるとトゲが立ってくるので早朝に摘まなければなりません。そういうところも手間がかかってるな~。

長井紬(ながいつむぎ)


↑長井紬ができるまでの動画

長井盆地周辺でつくられる、鮮やかで大柄な絣柄(かすりがら:縦横絣(たてよこがすり))と素朴でやわらかな風合いが特徴的です。

絣柄が沖縄の米沢琉球絣に似ているため、米沢琉球絣(よねざわりゅうりゅうきゅうがすり)・米沢琉球紬(よねざわりゅうりゅうきゅうつむぎ)・米琉(よねりゅう)とも呼ばれます。

白鷹紬(しらたかつむぎ)


↑白鷹紬ができるまでの動画

緻密な絣模様が特徴的で、板締め・ぶっかけ染めという特殊な技法で糸に模様をつけていきます。

山形県西置賜郡白鷹町にある小松織物工房が有名です。

新潟県の紬

新潟県は紬産地の中でも最古の歴史があるといわれています(古事記の時代、垂仁天皇(すいにてんのう)の皇子の妃が天然の繭を使って織物をつくる技術を里の人間に教えたのがきっかけ)。

塩沢紬がつくられる奥越後は「1000年を超える着物の里」として有名です。特に本塩沢は薄くて軽く、夏物の高級着物として愛されてきました。

小千谷紬(おぢやつむぎ)

江戸時代から続く正絹(しょうけん:まじりっけのない絹)の紬で、絹特有の光沢があり伝統的工芸品に指定されています。縞模様や絣、無地や白地の白紬などが織られてきました。

玉糸と真綿の手紬糸の2種類の糸を使って素朴で温かみのある雰囲気を表現しています。

塩沢紬(しおざわつむぎ)

平安時代に編纂された法令集『延喜式』(えんぎしき)には租税と交易品として「越後の絹織物・麻織物」と書かれており、平安時代から塩沢が織物の産地だったことがわかります。

奈良時代にこの地域でつくられた麻布が正倉院に保管されており、長く続く麻織物の技術を絹織物に流用したものを塩沢紬といい伝統工芸品に指定されています。

南魚沼市の周辺でつくられている紬で、さらりとした風合いが特徴的です。

塩沢紬には4種類あります。

  • 塩沢紬(しおざわつむぎ):縦の糸には生糸か玉糸。横の糸には真綿の手紬糸を使用し、1本1本合わせて極細の格子柄や亀甲絣(きっこうがすり)などの絣模様をつくる
  • 越後上布(えちごじょうふ):絹ではなく苧麻(ちょま・からむし)と呼ばれる麻で織る着物でシボ(独特のシワ)がないのが特徴
  • 本塩沢(ほんしおざわ):横糸に強いヨリをかけておられるのでシボがよく立つ。高級着物として有名
  • 夏塩沢(なつしおざわ):生糸で縦横に強いヨリをかける。本塩沢以上にシボが立ってシャリ感がある

※越後上布は麻織物なので厳密に言うと紬ではないのですが、塩沢紬の一種として紹介されているものもあります。新潟県でつくられる多くの紬は越後上布がルーツになっています

十日町絣(とおかまちがすり)

十日町市を中心に織られている絹織物で伝統工芸品に指定されています。

縞模様や格子柄など民芸調のデザインからモダンなものまで幅広い世代に愛されています。

十日町明石縮(とおかまちあかしちぢみ)


↑十日町明石縮の紹介動画

十日町市で織られる高級な夏用の絹織物です。伝統的工芸品に指定されています。

横糸に強くヨリをかけて織ることで「蝉の羽のようだ」と表されるくらい薄い反物ができあがります。

湯もみをしてできるシボのある独特の風合いが最大の特徴です。

栃尾紬(とちおつむぎ)

縦糸にも横糸にも紬糸を使って織られるのが特徴。紬糸だけで織るには高度な技術を要しますが、農家の副業として栃尾全域でつくられていたそうです。

江戸時代では全国的に流通していましたが、現在栃尾紬を生産しているのは、草木染め工房 露石庵(ろせきあん:かざぜん株式会社)のみで、めったにお目にかかれない紬です。

富山県の紬

富山県南砺市(なんとし)は、かつて絹織物の町として栄えていました。井波紬(いなみつむぎ)も桑山紬(くわやまつむぎ)もつくられることはなくなってしまいましたが、南砺市にあるじょうはな 織館(おりやかた)では高機(たかばた)や卓上機(たくじょうばた)をつかって機織り(はたおり)体験をすることができます。

井波紬(いなみつむぎ)

富山県南砺市井波でかつて織られていた紬。「京都から習った技術でつくられていた」「刈安で染めた茶褐色がベース」といった資料が残っていますが、現在では生産されていません。

桑山紬(くわやまつむぎ)

富山県南砺市(福光地方)で生産され一般家庭でも織られていた着物。綿紬で農作業のための野良着として使われていたそうです。現在では生産されていません。

栃木県・茨城県の紬

茨城県結城市と栃木県小山市を中心とする鬼怒川沿いの地域は、古くから養蚕業が盛んな織物の産地でした。

奈良時代には朝廷に収められ、江戸時代には大店の旦那衆や武士に「男の着物」として好まれました。

 

結城紬(ゆうきつむぎ:本場結城紬・常陸紬(ひたちつむぎ))

縦糸にも横糸にも紬糸がつかわれた紬で伝統的工芸品・国の重要無形文化財・ユネスコ無形文化遺産に登録されています。

※手で糸をつむぐ→絣模様をつくるための絣くくり→いざり機(はた)で織るという3工程が重要無形文化財

中島なかじ
細く強い真綿をとれるようになるには「綿かけ8年。糸つむぎ3年」かかるといわれ、真綿絣の柄を出す絣糸をつくるだけで最低3か月はかかるとか。気が遠くなります。

精巧な着物で結城紬は「最高峰の布」と評されます。
大島紬や塩沢紬と並んで日本三大紬といわれています。

縞模様や絣模様が有名ですが、絣の中でも亀甲模様は細工の細かさで80/100/120/160/200亀甲という数字に分類されます。200亀甲ともなると超貴重で産地に住んでいる方でも目にした方は少ないそうです。

【参考リンク】結城紬の正しい商標(証紙)

結城縮

ヨリをかけた紬糸で織られたもので、ふっくらとやわらかな結城紬にくらべてシャリ感があります。

生産量が極めて少なく呉服屋さんでも触ったことのない「幻の縮」といわれています。

石下紬(いしげつむぎ・いしげ結城紬・石下結城紬)

茨城県結城郡石下町でつくられる紬。縦糸に綿、横糸に絹を使ってつくる異なる糸を織り交ぜた紬です。

中島なかじ
2015年に起きた鬼怒川の氾濫によって、いしげ結城紬の生産量は1割減ったといわれています。

生産者が減っているだけでなく、こういった災害によって長い歴史に幕を閉じてしまう紬は多いそうです。

群馬県の紬

群馬県館林市では、鎌倉時代から木綿織物をつくり続けています。縞か格子柄模様の木綿織物は江戸の市場で評判になり、今も製造を続けています。

館林紬(館林木綿紬)

館林紬は、絹ではなく木綿を用いて織られる木綿紬です。木綿紬は肌にやさしく・汗をよく吸い・洗濯できるというメリットがあります。

唐桟縞(とうざんじま)や桟留縞(さんとめじま)、奥縞といわれる縞模様が特徴的です。唐桟縞は「庶民の柄」といわれ、素朴な色柄とも相まって庶民に愛された紬です。

現在でも、山岸織物が館林紬の着物やブラウス、バッグなどの小物の製造販売を行っています。

長野県の紬

長野県は「蚕の国」と呼ばれるほど養蚕業が盛んな土地です。長野県の紬は奈良時代に織られていた絹織物の絁(あしぎぬ)が起源といわれています。

江戸時代に信州の各藩の藩士が養蚕産業を推奨したため、紬や草木染めが普及しました。信州全体が紬の産地として栄え江戸時代は毎年のように京都へ出荷されていたそうです。

信州紬

上田紬・松本紬・飯田紬・伊那紬など長野県(信濃の国)=信州でつくられる紬の総称です。伝統的工芸品に認定されています。

江戸時代に長野県にあった各藩で養蚕業を推奨したため、農家が余ったくず繭を利用し家の着物を織ったことが信州紬のルーツだといわれています。

特に緑色の繭をつくる天蚕(てんきん)がつくる繭からとった山繭糸(やまこいと)は希少価値が高く、高級品です。

上田紬

上田市を中心につくられる紬は、江戸時代に真田家が上田城をつくった際に始めた真田織に起源があります。

縦糸が生糸、真綿から紡ぎ出紬糸を横糸にして織る紬で

庶民にとっての最高級の織物とされ伝統的工芸品に指定されています。

色や柄、染めに厳しい規定がなく個性的なデザインの紬が多いそうです。小岩井紬工房藤本つむぎ工房高澤織物など古くからある工房が残っていてハイブランドやインテリアショップなどとコラボレーションを行っています。

中島なかじ
上田紬を紹介しているWebサイトがとっても素敵だったのでご紹介します。

上田紬|日本三大紬のひとつ、上田紬

ハットブランドのCA4LAとコラボしていたり、工房ごとにかっこいい動画をつくったりして「伝統を受け継ぎつつ、どんどん新しいことをやっていこう」という気概が感じられます。おしゃれ!

松本紬

出典:http://chitoseya.kakutarou.com/news.html武井豊子さんの山繭紬

出典:http://chitoseya.kakutarou.com/news.html 武井豊子さんの山繭紬

松本市・安曇野地区でつくられる紬です。信州紬の中でも山繭の天蚕糸のみでつくられた山繭紬(やままゆ・やまこつむぎ)は大変希少価値が高く、高額買取が期待できます。

また、豊かな自然から草木染めも盛んです。松本紬の染織作家で日本伝統工芸士の武井豊子さんが有名です。

飯田紬

飯田市周辺でつくられている紬です。縞模様や格子模様をモチーフにしたものが多く「飯田格子」と呼ばれ愛されました。

染料には、ヨモギ・柿・シソ・りんご・サツマイモ・栗などが使われており優しい色合いが特徴的です。

伊那紬

長野県南部に位置する天竜川沿いの伊那谷地方に伝わる紬です。

普通の繭よりも大きい玉繭からとれる玉糸(ちょっと太めの糸)や紬意図、天蚕糸などさまざまな素材を組み合わせてつくられます。

現在は久保田織染という工房しか残っていません。

野山に自生する果物や白樺などを用いた草木染めが行われ、やさしい色合いのカラフルな色の紬が多いです。

三才山紬(みさやま紬・みさやまつむぎ)

信州にある三才山のふもとに暮らす農家の横山家のみで生産されるのが三才山紬です。

戦後、柳宗悦の民芸協会で学んだ横山英一さんがつくったもので、現在は英一さんの息子である俊一郎さんの家族だけがつくっています。

縦の糸には生糸、横の糸には紬糸を使い、山漆・山桜・山グルミ・梅・タマネギなど山(横山家の自宅の裏山)に自生する草木で染色して織りあげる紬です。

中島なかじ
横山家でしかつくられない紬!?生産数自体が少ないとても貴重な紬です。

有明紬(有明天蚕紬・山繭紬)

長野県松本市穂高町有明地区で織られる天蚕(山繭)の繭からできる絹糸で織られた紬。

この地域でしかとれない穂高天蚕糸は大変貴重なもので「穂高天蚕糸100%で織られた反物は150万円を超える価値がある」といわれています。

※通常は絹糸と天蚕糸を合わせて織られます

天蚕糸は緑色の光沢を放つ美しい糸で「繊維のダイヤモンド」「繊維の女王」と賞されてきました。

山梨県の紬

山梨県では平安時代から養蚕が行われており、中でも郡内地方に伝わる郡内紬は江戸時代に甲斐国の特産品として全国的に知られるようになりました。

郡内紬(ぐんない紬)

山梨県郡内地方(都留郡一帯)で織られる紬で縦糸にも横糸にも紬糸を使います。

茶色や黒、黄色で太い格子をつくる縞甲斐絹(しまかいき)と呼ばれる格子柄が特徴的です。

静岡県の紬

静岡県浜松市では、農家の冬仕事として江戸時代に機織りが伝えられました。遠州紬(遠州綿紬)は、絹を使わない綿の紬として現代でも織られています。

遠州紬(遠州綿紬)

遠州紬は、染めや織りをそれぞれ分業で行って織られる紬です。現在でも有限会社 ぬくもり工房が遠州紬をつくっています。反物だけでなく日傘やブックカバーなども販売しています。

中島なかじ
高級リゾートホテルで有名な星野リゾートの『界 遠州』には遠州紬でつくられたクッションやランプシェードで彩る「遠州つむぎの間」があるんだとか。一度でいいから泊まってみたいな~。

石川県の紬

石川県は400年以上前から加賀百万石の地として発展し、絹織物の産地として知られ「繊維王国」とも称されてきました。

現在はナイロンやポリエステルなどの合成繊維中心の産地になっていますが、牛首紬という有名な紬があります。

牛首紬(釘抜き紬)

石川県白峰村はかつて牛首村と呼ばれていました(余談:石川県と富山県の県境にある「牛首トンネル」は心霊スポットとして有名)。その地名に由来しているのが牛首紬です。

平安時代末期に源氏と平家との戦いに敗れた武士が牛首に逃れて山に城をつくり、連れてきた妻たちが牛首村の女性たちに機織りの技術を教えたことがルーツになっています。

石川県の無形文化財、国の伝統的工芸品に指定されています。

2匹以上の蚕が同時につくった玉繭(大きい繭)から手でひいた糸を横糸に普通の繭からできた糸を縦糸にしてつくられます。

玉繭は糸が複雑に絡み合っているため普通の繭より糸が切れやすく、小さな節ができます。この節が光を通した時に色を変化させ独特な光沢が出るのです。

牛首紬は、釘抜き紬とも呼ばれます。「釘にひっかかっても、釘の方が抜ける」といわれています。また「3代、100年着られる」といわれるほど耐久性があります。

白山工房が有名です。

岐阜県の紬

岐阜県は江戸時代から機業(はたぎょう)が盛んになります。西陣(京都)で病気になった職人が岐阜へ移住し技術を伝授したのがはじまりといわれています。

岐阜県には織物の分野の人間国宝が3人います。友禅の山田貢さん、紋社の土屋順紀さん、そして紬縞織・絣織の宗廣力蔵さんです。

宗廣力蔵さんは伝統が絶えそうになっていた郡上紬を再興させました。

郡上紬(ぐじょうつむぎ)

岐阜県郡上郡八万町で織られている紬です。

春につくられる繭から真綿をつむいで紬糸をつくり、茜・藍・仮安・阿仙などを用いて草木染めを行い、織られた紬です。

石川県の牛首紬とは逆で、平安時代に戦を敗れた平家の武者たちが八幡町に逃げ、織り始めたのがルーツとされています。

他の地方の紬は平安時代や江戸時代から続くものなど古い歴史を持つものが多い中「郡上紬」という名前をつけられたのは第二次世界大戦後から。

江戸時代以降は製法が途切れそうになっていたところを、戦後に工芸家の宗廣力三(宗弘カ三)さんが地域の人々と技術を集めて研究を重ね、群上紬として復興させました。

数の少ない貴重な紬として白洲正子さんや鶴見和子さんといった着物愛好家に愛されました。

宗廣さんは、糸をぼかしてそめるどぼんこ染めを開発したり、初音絣紬縞織絣織という高い技術で紬をつくり続け、1982年に紬では初めての人間国宝に選ばれています。

滋賀県の紬

滋賀県といえば苧麻からつくられる近江上布と秦荘紬が有名です。

秦荘紬(はたしょうつむぎ)

琵琶湖にほど近い滋賀県愛荘町(旧:秦荘町)で戦後に生まれた紬です。

麻でつくられる近江上布をつくる際の櫛押し捺染(くしおしなっせん)という技法を絹織物に取り入れることで編みだされた紬です。

※櫛押し捺染とは:糸を束にして分け枠に掛けて並べた後、染料をつけた櫛のような板を押しつけて絣糸を染める技法

まだまだ歴史が浅いため自由な柄やデザインのものが多く、生産数は減っているものの「知る人ぞ知る紬」として人気があります。現在も川口織物でつくられています。

網織紬(あみおりつむぎ・ひげ紬・髭紬)


↑網織紬の紹介動画

琵琶湖の漁で使われる網はかつて絹糸でつくられていたそうです(強度を出すために柿渋で染めていた)。使い古した網の糸を切るとヒゲのようになります。その糸を横糸にして織りこんだ紬です。

網織紬は、滋賀県の知事指定滋賀県伝統的工芸品に選ばれています。

浜紬

長浜市でつくられる絹織物。浜ちりめんの一種

中島なかじ
浜紬に関しては調べてもなかなか出てこないんです。情報求む!

京都府の紬

かつての都だった京都には、商品として日本全国から紬が運ばれることはありましたが織られることはありませんでした。

中島なかじ
京都といえば西陣織が有名ですね。高級着物の西陣織に比べて紬は「庶民の着物」だから織られることがなかったのかもしれませんね。

しかし、新進気鋭の作家 黒田佐織さんによって「時流紬」といわれる新しい作品がつくられるようになりました。

時流紬

1975年に京都で生まれた工芸作家 黒田佐織さんが織る手織物のこと。

沖縄の琉球古典絣や花織に影響を受け、新しい技術や欧風のデザインを応用した作品を織り続けています。

高知県の紬

紬は絹で織られた着物ですが、高知県の土佐紬は木綿で織られたものです。

土佐木綿紬(土佐紬)

土佐紬や土佐木綿紬と呼ばれ数種類の染料を合わせた先染めの着物です。素朴な雰囲気の色や柄が多く土佐の女性の仕事着として着られてきました。

現在では土佐紬を生産する産業自体がなくなってしまいましたが、レアもので根強いファンが多い紬です。

東京都の紬

東京都では、武蔵村山や八丈島で紬が織られてきました。

※村山大島紬・黄八丈は、国の伝統的工芸品や都の指定無形文化財に認定されています

村山大島紬

東京都の武蔵村山市を中心に(立川や青梅、昭島や東大和でも)製造される紬。

江戸時代後期、藍染めの錦織物の村山紺絣(むらやまこんがすり)と玉繭の絹織物 砂川太織(すながわふとおり)の技法がひとつになって1920年ごろに絣糸に特徴のある村山大島紬が完成しました。

絣糸は板締めで染めから、刷り込み捺染という2つの工程で染める特徴があります。

中島なかじ
絣糸からなる精密で民芸風な図柄(幾何学模様っぽいけど、かすれている(絣)なので人間らしいぬくもりを感じる)が多いそうです。

本場黄八丈(黄八丈・鳶八丈・黒八丈)

伊豆諸島の八丈島で織られる草木染めの伝統的な織物。生糸で織られます。

黄八丈の名の通り、鮮やかな黄色い色が特徴的ですが、赤身のある茶色い糸で織った鳶八丈(とびはちじょう)や黒い糸で織った黒八丈もあります。

中島なかじ
戦隊モノみたいでかっこいい!

八丈島だけに自生するコブナグサ(八丈刈安:はちじょうかりやす)・タブ(マダミ)・椎の木の樹液などを用いて染織します。

図柄は、格子や縞模様が中心で、無地や染め分けられた紬もあり、長い年月を経ても退色せず鮮やかな色を保つ着物として人気が高いです。

宮城県と鹿児島県(奄美大島)の紬

大島紬発祥の地は鹿児島県奄美大島。第二次世界大戦中に奄美大島の島民が疎開したことで鹿児島市ないや宮城県でも生産が始まりました。

  • 奄美大島産の大島紬を本場奄美大島紬
  • 鹿児島や宮崎の大島紬を本場大島紬

と呼び分けるようになりました。

中島なかじ
大島紬は世界にも名高い高級着物として有名ですよね。高額買取が期待できる着物です!

本場大島紬

日本で最も長い歴史を持つ織り物であり、茨城県の結城紬・新潟県の塩沢紬と並ぶ日本三大紬のひとつです。

紬が織られるまで約30の高度で複雑な工程があり、図案をつくってから織りあがるまで半年~1年以上かかるといわれています。

締め機(しめはた)という織り機を使うことや糸を染める泥染めの技法が特徴です。

テーチ木(車輪梅)の幹や根を使った樹液で20回以上染めてから、泥の中に入れて染めます。テーチ木染め20回+泥染め1回の工程だけでも3~4回繰り返し、やわらかい糸や独自の黒褐色に染め上がります。

中島なかじ
泥染めはもともと、年貢として持っていかれるのを防ぐために着物(紬)を泥田の中に隠したことが始まりだといわれています。不幸中の幸いというか、発明ですね!

中でも、大島紬のブランド「都喜ヱ門」の着物や反物は高く売れるそうです。

※本場大島紬は国の伝統的工芸品に認定されています

本場奄美大島紬(白大島・色大島・泥染大島・泥藍大島・草木泥染大島)

今昔きもの市で購入した大島紬

筆者が持っている奄美大島紬(色紬?)

現在では、白い泥で染めた糸をつかった白大島・草木染めの糸をつかった草木泥染大島・藍染めを加えた泥藍大島・泥染め+化学染料で染めた多彩な色の糸をつかった色大島・透けるように薄く織られた夏大島など様々な種類の大島紬が織られるようになりました。

沖縄県の紬

沖縄には紅型(びんがた)や芭蕉布、ミンサー織り、琉球絣など12品目の織り物があり伝統的な染め織物の宝庫といわれています。

沖縄本島でも北部・中部・南部にわかれて染め織物があり、離島にも久米島紬や与那国織りなど固有の織り物があります。

久米島紬(琉球紬)

沖縄県の離島である久米島で織られる紬で国の伝統的工芸品や重要無形文化財に指定されています。

島の植物と泥を使って黒褐色・ねずみ色・赤茶色・黄色・うぐいす色の5色に染織された糸を使って織られます。

仕上げに反物を木綿で包んで木づちで叩く砧打ち(きぬたうち)を行うことで、布がやわらかくなり独自のつやを出すのが特徴です。

 

※資料が少なすぎて書ききれないのですがこの他にも、福島県会津若松市で織られていた「からむし紬」や埼玉県飯能市で織られている「飯能大島紬」、インドのベンガル地方から伝来した「弁柄紬」や柿渋で染めた「柿渋紬」、茨城県の秋場という会社だけが製造をしている「豊田紬」、インドの森林地帯に住む野性の蚕の繭からつくられる「タッサーシルク紬」などがあります

中島なかじ
全国に技術が伝わって産地ごとに特徴がある紬が織られたっておもしろいですね。

それにしても紬の種類、多過ぎる~。

紬を適正価格で手軽に買い取ってもらいたい方には、1点から無料で頼める出張買取がオススメです。

出張買取を行っている着物買取プレミアムの公式サイト

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ABOUTこの記事を書いた人

中島 なかじ

平成生まれサブカル育ち。ひとりっ子でテレビっ子な27歳。 奨学金700万(何回払い?)/50代の両親は貯金ゼロ(母がバイトを辞めまくる)/8年3か月付き合った男に別れを告げられる……というサバイブせざるを得ない状況に立ち向かう。 お金や数字は苦手だけど、苦手とか言ってる問題じゃない。 自分のような女性にもわかりやすいよう、情報をかみ砕いて記事を執筆する。 夢は「奨学金の繰り上げ返済」。