ブラック企業を見破る方法丨転職口コミサイトを比較した

大手転職口コミサイト「転職会議」「Vorkers」「カイシャの評判」「キャリコネ」の比較と、それらを活用してブラック企業を回避する方法をご紹介します。

ブラック企業を見破る方法
慎平
チームサバイブの松本慎平です。

SNSの普及により、これまでブラックボックスとされてきた<企業の労働環境>の実態が明るみに出はじめています。

大手企業での過労死が取り沙汰されたこともあり、企業が労働に対してどのような考え方を持っているのかということに日本中の注目が集まりはじめました。

いま、私たちは労働に関するあり方が問われる過渡期のまっただ中にいるのです。

企業側が労働に対する姿勢を正し、いわゆる「ブラック企業」から脱却することは確かに求められています。しかしながら、それが容易でないこともまた事実ではあります。

せいきゅん
だからこそ、自分の身は自分で守らなければいけないね。
慎平
そうですね! 就職や転職をする際に志望している企業がブラック企業であるのかそうでないかは、自分自身で調べなければなりません!

ブラック企業の定義は人それぞれですが、(精神的に、肉体的に)身体を壊してしまうような働き方を強要される企業は「ブラック企業かどうか」を判断する以前の問題として、長くとどまる必要はないでしょう。

※ブラック企業で過労死に追い込まれるまでの過程について言及しています。

死にたい、仕事辞めたい。そんなときのための社会保険とは?

2016.11.18

では、そういった企業を見分けるためにはどうすればいよいのでしょうか?

本当はブラックな企業だとしても、自社のホームページに「ウチはブラック企業だよ」と掲載する間抜けな企業はありません。企業HPを見てもきれい事ばかりが書かれている可能性も充分にあり得ます。残念ながら、自分で調べると言っても限界があるのです。

慎平
そこで役に立つのが「転職口コミサイトです」

転職口コミサイトとは「企業版の食べログ」のようなものです。在籍している社員もしくは退職済みの元社員による、企業に対するレビュー(口コミ)を閲覧することができます。

今回はこの転職口コミサイトを利用してブラック企業を見破る方法を解説していきます。転職は人生の一つの岐路です。ぜひ時間をかけて企業研究を行っていきましょう。

登録すべき転職サイト4社

慎平
転職口コミサイトで、具体的に登録すべきなのは「転職会議」「Vorkers」「カイシャの評判」「キャリコネ」の4つです。

詳細な特徴については追々説明するとして、まずは概要を紹介していきます。

1. 転職会議

転職会議01

アルバイト求人サイトの「ジョブセンス」などを手がけているリブセンスが運営しているサービスです。

情報量や見易さなど、バランスよくこなす優等生のようなサイト構成が特徴です。

2016年8月現在、「転職 口コミ」の検索順位が最も高く、多くの転職者に利用されているサービスとも言えるでしょう。

>> 「転職会議」公式サイトはこちらから

2. Vorkers

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二つ目はVorkersという転職口コミサイト。今回紹介している転職口コミサイトの中で、唯一口コミサイト単体で事業を行って株式会社ヴォーカーズが運営しています。

Vorkersは情報量が他サイトよりも頭一つとび抜けていて、口コミの件数も純粋に多いです。

後ほど詳しく紹介しますが、業績と連動させた企業分析が大きな特徴です。

>> 「Vorkers」公式サイトはこちらから

3. カイシャの評判

カイシャの評判01

カイシャの評判は、「エン転職」「エン派遣」「エンバイト」など、様々な人材紹介サービスを運営しているエン・ジャパンのサービスの一つです。

とにかく見易いUIが特徴的で、短時間で多くの企業を調べる際に真価を発揮します。

口コミの件数が今回紹介するサイトの中では少ないことも否めませんが、そのことを差し置いてもチェックすべきサイトです。

>> 「カイシャの評判」公式サイトはこちらから

4. キャリコネ

キャリコネ01

株式会社グローバルウェイの運営するキャリコネというサイトもユニークです。

このサイトは給与面、つまりお金に関する情報が他サイトより充実しています。

口コミを元に作成された給与明細が閲覧できるのですが、この給与明細閲覧機能は、これだけのためにサイト登録しても良いと言えるほどのキラーコンテンツなのです。

>> 「キャリコネ」公式サイトはこちらから

各サイトの概要比較

慎平
各サイトの特徴を比較すると、このようになります。
評価ポイント\サイト名転職会議Vorkersカイシャの評判キャリコネ
口コミ件数
総合情報量
サイト見易さ/UI
関連企業レコメンド
登録の手間
サイトのタイプバランス型一社集中型見易さ重視型収入特化型

評価ポイントが分かれていることが分かります。これらのサイトを上手く利用するにはどうすればよいでしょうか?

それでは、各サイトの特徴を紹介していきます。

各サイトの詳しい特徴

1. 「転職会議」の特徴

転職会議は「Vorkers」と「カイシャの評判」のハイブリットという印象です。追って説明しますが、情報量と見易さが適切な塩梅で両立しているのです。

転職会議02

例えば口コミの項目は「評判」「年収」「面接」の三カテゴリーに大別されています。

一見すると少ないように見えますが、多すぎてどれを見てよいかわかならいケースも考慮すると、これはこれで潔くてアリだと思います。

転職会議03

より細分化したい場合はさらに詳細なカテゴリーから絞り込むことも可能です。

このように「ぱっと見ること」も「詳しく調べること」も一つのサイトでできるのは、このサイトの強みと言えるでしょう。

転職会議04

他サイトでもこのようなレーダーチャートは設置されていますが、転職会議は5段階評価の8項目で作られています。Vorkersも同様に8項目ですが、転職会議は会社全体の体制や社風についての評価項目が多いのが特徴ですね。

転職会議05

同業種、関連企業に関してのリンクも設置されており、複数企業を調べるのにも活用できます。

せいきゅん
一社のことを知るのにも活用できるし、次々と企業を調べることもできる。まず登録すべきはここからだね。

>> 「転職会議」公式サイトはこちらから

2. 「Vorkers」の特徴

Vorkersは口コミ件数を含め、とにかく情報量が多いサイトです。情報がきめ細やかで、特に「企業分析」という項目は必ずチェックすべきでしょう。

企業分析では、二つのデータを参照したグラフを見ることができます。ユニークなのは、このデータ項目を自分で選ぶことができる点です。

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例えばこのように「残業時間」と「売上高」を比較することで、売上が上がれば上がるほど残業は増えているのか、減っているのか? などを知ることができます。

vorkers02-2

口コミ自体も役職で分かれているため、自分が知りたい情報だけをより詳しく知ることが可能です。デザイナーにとって営業部門の情報は、ある種ノイズですからね。

vorkers04

レーダーチャートは「転職会議」同様に5段階の8項目評価。ただ、転職会議が会社に軸をおいているのに対して、Vorkersは人に軸をおいた設問となっています。

慎平
とにかく一つの企業を集中的に調べるときに活躍しますね!

>> 「Vorkers」公式サイトはこちらから

3. 「カイシャの評判」の特徴

情報量でやや劣るカイシャの評判ですが、このサイトはUIが特徴的です。

せいきゅん
UIとは、User Interface(ユーザインターフェース)のことで、操作画面の使いやすさとかを指す言葉だね。
カイシャの評判03

口コミの件数はここまで紹介した2社と比べるとやや少ないですね。レーダーチャートも唯一100点満点の6項目で、点数も甘めにつけられている印象です。

しかしなんといっても、サイト最大の特徴は先ほど説明した通り、サイトのUI、つまり見易さにあります。

カイシャの評判02-1

各企業ページがインフォグラフィックスのようにまとまっていて、スラスラっと目をすべらせるだけで企業の概要(年収や残業時間など)を把握できるのです。

カイシャの評判04-1

さらに「会社分析レポート」という項目を参照すると、より詳細な企業情報を得ることができます。もちろん、こちらも見やすいデザインです。

カイシャの評判09

オフィスが綺麗か、福利厚生はユニークか、など、独自の観点も面白いですよね。

せいきゅん
だけど面白いだけではなく、得てしてこういった明文化しづらい情報こそ会社の働きやすさに繋がっていたりするんだ。僕が言うんだから間違いないよ。

このページを一通り読めば、1、2分で会社のイメージをかなり克明に思い描くことができると思います。より多くの企業を調べる際にはうってつけのサイトといえるでしょう。

>> 「カイシャの評判」公式サイトはこちらから

4. 「キャリコネ」の特徴

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キャリコネはお金に関して関心度の高い人に登録してもらいたいサイトとなっています。

口コミの件数や情報の質など、ベースとなるデータはこれまで紹介してきた3サイトと比べて別段優れているわけではありません。

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特徴的なのはこの「年収・給与明細」の項目です。ここでは、働いていた(働いている)方の実際の給与明細を閲覧することができるのです。

キャリコネ03

1000円台の端数は切られている場合が多いですが、このように各手当についての詳細なデータが載っています。記入する側の裁量なので基本給のみの記載もありますが、それでも十分参考にはなります。

例えばこの方の場合は時間外手当(残業代)や賞与がちゃんと支払われている事がわかります。また賞与も支給されているため、給与面での待遇は手厚いものと考えられます。

キャリコネ04

その他にも一問一答形式で給与についての情報が掲載されています、このように、年収面での情報をより多く集めたい場合は、キャリコネが大いに活用できます。

>> 「キャリコネ」公式サイトはこちらから

各サイトで同企業を比較

慎平
せっかくなんで、同じ企業でそれぞれの口コミサイトを見てみましょう。
せいきゅん
それじゃあ、僕の大好きな「ソニー株式会社」を例にとって、それぞれの口コミサイトで比較してみよう。

※せいきゅんのソニー愛がわかる記事はこちら。

1. 「転職会議」から見るソニー株式会社

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点数は5点満点の4.4点。のちほど別の口コミサイトも紹介しますが、転職会議の点数はやや甘めにつけられている印象です。

とはいえ口コミ件数は4046件と非常に多いです。これだけの件数があれば年齢ごと、性別ごと、部署ごとの比較もできるため、参考になるのは変わりませんね。

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転職会議は同業種や関連企業を紹介してくれるということを先ほども紹介しましたが、ソニーではこのようなラインナップになります。

親和性の高い企業が表示されているため、興味のある企業だけではなく、聞いたことのない企業こそが自分にとって有益な情報だったりします。

2. 「Vorkers」から見るソニー株式会社

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他サイトと比べた特徴として、Vorkersだけは小数点第二位で切られています。そのためより厳密な査定が可能となります。

ソニー株式会社は5点満点の3.47点。先程の転職会議と比較すると1.0ポイントも低いことが分かります。

慎平
どちらが正当な評価なんでしょうか? それも踏まえて引き続き見ていきましょう!

口コミ件数は4789件。どの企業も転職会議と件数で競っており、ソニーに関してはVorkersに軍配が上がった様子です。

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Vorkers最大の特徴である「企業分析」を利用すると、ソニーからはこのようなこともわかります。

これは<残業時間>と<有休消化率>を表示させたグラフです。わずかではありますが、残業時間は減り有休消化率は向上していることが分かりますね。つまりこのデータからは、労働環境を改善しようとし、実践していることがうかがえるのです。

このような見方ができるのはVorkersならではの強みでしょう。

3. 「カイシャの評判」から見るソニー株式会社

カイシャの評判01

見やすいUIが特徴のカイシャの評判。75点なので、これまでの5段階評価に直すと3.75点となり、転職会議(4.4)よりもVorkersの点数(3.47)に近いことが分かります。

口コミ件数は2903件で、これまでの2サイトに比べるとやや劣る印象ではありますが、この規模の企業で1000件以上の口コミがあれば、そう困ることもないと思います。

カイシャの評判02

大企業もカイシャの評判独自のポップなデザインで分析されています。外国人社員の状況から、アフター5の上司との飲み会までカバーされているから驚きです。

やはり、企業の雰囲気や社風を知りたい場合はカイシャの評判が手っ取り早くて良いのではないでしょうか?

カイシャの評判03
慎平
(……!!)

4. 「キャリコネ」から見るソニー株式会社

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最後はキャリコネです。口コミ件数は4社の中でもっと少ない1601件。点数は3.5点と、これまでの平均を取っているような印象です。

ヤス彦
4サイトの点数が出揃ったところで、一度ここまでの点数をまとめてみたよ。
慎平
よっ! 比較マニア!
各サイト評価点

4社の平均は3.78点だから、転職会議が大きく離れていることが分かります。このように転職会議はやや甘めに評価がなされていることは覚えておいて損はないでしょう。

キャリコネ02

これはキャリコネ最大の特徴である「年収・給与明細」の一例です。ちなみに、ソニーだとこのようなデータが701件もあるのです。これは大きな情報ですね!

せいきゅん
住宅手当や家族手当など、福利厚生の充実が伺えるね。僕も働きたい!
慎平
えっ……?

転職クチコミサイトの信憑性はいかほどに?

ヤス彦
ただ、口コミサイトってことは信憑性が心配だよね。
慎平
さすが、石橋を叩いて渡らない慎重派のヤスさん!

“口コミサイト”ということで、信憑性に疑いがあるという意見もあると思います。確かに口コミを投稿したユーザーがみんなウソツキだった場合は、信憑性のないサイトになってしまうでしょう。

そうは言っても、口コミは登録時に強制的に書かされるサイトがほとんどです。これから利用しようとしているサイトで嘘を書くということは、考えづらいのではないでしょうか?

もちろん一人や二人の口コミで企業を判断すること危険です。十数人以上の口コミを総合的に検討することで、一定の信憑性は担保されるのではないでしょうか?

せいきゅん
そうだね。そのためにも口コミの件数は少しでも多い方がいい。件数もそうだし、複数の転職口コミサイトを利用して多角的に意見を取り入れることも必要だろうね。

口コミサイトごとに特徴があるので、複数サイトを利用して、信憑性の高い情報を取得できるようにしていきましょう。

それでは、最後にそれぞれのサイトの特徴を見ていきます。

まとめ

評価ポイント\サイト名転職会議Vorkersカイシャの評判キャリコネ
口コミ件数
総合情報量
サイト見易さ/UI
関連企業レコメンド
登録の手間
サイトのタイプバランス型一社集中型見易さ重視型収入特化型

改めて特徴を比較してみると、それぞれに独自性があることが分かります。先程言った通り、口コミのサンプルは多けば多いほど良いため、数サイトに登録することが大切ということになります。

私が調べた感触では20件以上の口コミがあれば、ある程度の信憑性はあるのではないかと思います。20件というと、大手企業であれば一つの転職口コミサイトでまかなえる件数ですが、中小企業では二つ以上のサイトを利用する必要があります。

ヤス彦
複数の転職クチコミサイトに登録するべきだとはいっても、実際は面倒で一つしか申し込まない人もいるよね? 
慎平
そういう人が多いでしょうね。できれば二つは登録してほしいんですが……。

どうしても面倒だから一つのサイトだけ! という方は、Vorkersが良いかなと思います。

企業分析はユニークで参考になるデータですし、それに数値が小数点第二位までとシビアなのも長所です。

口コミの件数の件数がほぼ同数の転職会議ですが、実は登録時に口コミを投稿してもデータを閲覧できるのは一ヶ月程度なのです。その点Vorkersは一度登録すれば全てのデータを継続して閲覧することができます。
(※2016年現在)

慎平
などの理由で、Vorkersを推奨しています。純粋にデザインもかっこよくて好きです。

ブラック企業がなくなることが求められている昨今ですが、急には変わらないです。でも、変わるのを待っていたら人生が終わってしまいます。

ならば、自分で優良な企業を見つけなければなりません。

そもそもブラック企業に勤める人がいなくなれば、自然に淘汰されていくはずです。ブラック企業存続の影には、ブラック企業で働き続ける社員の方がいるはずなのです。

今回の記事で、そもそもブラック企業にはいってしまう人を一人でも減らすことができればと思わずにはいられません。小さなことかもしれませんが、サバイブ流のブラック企業撲滅運動としてこの記事を書きました。松本は引き続きブラック企業に入る人が減るような記事を書いていきますよ!

それでは、Can you survive?

【今回紹介したサイトまとめ】
>> 「転職会議」公式サイトはこちらから
>> 「Vorkers」公式サイトはこちらから
>> 「カイシャの評判」公式サイトはこちらから
>> 「キャリコネ」公式サイトはこちらから


せいきゅん
サバイブではブラック企業を見破る方法だけでなく「ブラック企業を辞める方法」も紹介している。すでにブラック企業だと思われる企業にお勤めの方は、こちらを読んでからの転職を強く進めるよ。

死にたい、仕事辞めたい。そんなときのための社会保険とは?

2016.11.18
慎平
失業保険についてなどの、収入面のサポートについて説明しています。金銭的にも厳しいまま転職活動を始めてしまうと、焦って前職(ブラック)の二の舞いになってしまうこともしばしば……。

国や雇用保険から受けられるサポートはしっかりと受けとって、有意義な転職にしましょう!!

ABOUTこの記事を書いた人

松本 慎平

編集者/新卒でITコンサル会社に就職。ある朝「もうすぐ30歳だけど、ちゃんと将来設計あるの?」と自問自答を始めて嘔吐・下痢を繰り返す。その後、経済的自立を求め、実学を会得する記事を書くためサバイブにジョイン(ジョインって使いたがる輩にろくな奴はいない)。尊敬する作家は金城一紀。ファイナンシャルプランナーで弓道初段です。

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