外貨預金をおすすめできない3つの理由を図解してみた

マイナス金利やイギリスのEU脱退、アメリカ大統領選挙が影響しての急激な円高・円安など、日本円に不安を感じるニュースが増えると、大手の銀行は外貨預金をすすめてきます。
「全財産を円で持つのは危険。」これは私も同意見ですが、銀行の外貨預金は高額な手数料を取るためのぼったくり商品なので要注意!!わかりやすい図解で検証してみましょう。

外貨預金のデメリットとリスクを図解
ヤマザキOKコンピュータ
こんにちわ!投資が趣味のヤマザキOKコンピュータです!
ざっきー君
やまちゃんよ、また銀行のお姉さんから外貨預金しないかって電話がきたよ。
お姉さん、おいらのこと好きなのかなあ?

大事なことなのではじめに書きますが、外貨預金はおすすめできるような商品ではありません。

円が良いとか米ドルが悪いとか言う話ではなく、外貨預金という金融商品自体が粗悪です。

「貯金の一部を海外資産する」というのは、将来を考える上で非常に意味のある行動ですが、大手銀行がすすめてくる外貨預金は効率よく手数料を取るためのぼったくり商品

もし、今まさに勧誘を受けているという方は、一度持ち帰って、この記事を読んでから購入するかどうか考えていただきたいです。

ざっきー君
ぼったくり商品?そんなに高いの?
ヤマコン
うん、千円札を1030円で買うようなもんだよ。すごくもったいない。
とりあえずこの表見て!「外貨預金」と同じようなサービスの「FX」を比べてみたよ!
金融機関外貨預金
三菱東京UFJ銀行
FX
SBI FXTRADE
100万円を1年間
預金すると
約99万9419円約101万0690円
※ 2017年8月25日16:00時点のレートを元に計算しています
ざっきー君
うわ!外貨預金の方なんかお金減ってるじゃん!
ヤマコン
そうなんだよ、仮に金利と為替レートが一定だったとしても、手数料でこれだけ損する可能性があるってこと。
じゃあ何でこんなことになるのか、詳しく解説するね。
この記事を書いているのは
ヤマザキOKコンピュータ

1988年生まれ東京育ち。
音楽と染髪と旅行好きの投資家。
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外貨預金とは?わかりやすく解説

外貨両替
図解:外貨預金

外貨預金とは何かと言うと、貯金を外国のお金に換えて銀行に預けておくことです。

・世界の基軸通貨、米ドル

・流通量世界第2位の通貨、ユーロ

・資源とテクノロジーを併せ持つオーストラリアの豪ドル

その他にもNZドルや英ポンド、カナダドル、スイスフラン、香港ドルなど、各銀行が取り扱う外貨の中から気に入ったものを選んで預金することができます。

三菱東京UFJダイレクト3万米ドル相当額未満の外貨預金金利

通貨の種類普通預金1か月3か月6か月1年
米ドル0.200%0.500%0.500%0.500%0.500%
ユーロ0.001%0.301%0.301%0.301%0.301%
豪ドル0.300%0.600%0.600%0.600%0.600%
NZドル0.300%0.600%0.600%0.600%0.600%
英ポンド0.100%0.400%0.400%0.400%0.400%
スイスフラン0.001%0.301%0.301%0.301%0.301%
(2017年8月時点)

2017年7月現在、銀行の普通預金は年利0.001%。
一方、豪ドルやNZドル建ての預金ならば金利が年1%を超えることも珍しくありません(今は低金利ですが)。

このように、外貨預金は通常の預金に比べて1000倍以上の金利を狙うこともできる、ハイリターン商品のように見えます。

~~建て(だて)

外貨で投資することを「外貨建て投資」と言います。また、米ドルに両替してから行う場合は「米ドル建て」と言います。
例:外貨建て株式、英ポンド建て預金など

ざっきー君
金利が1000倍!?
それってめちゃくちゃ魅力的な金融商品なんじゃないの?
ヤマコン
たしかに、一見かなり良い商品に見えるよね。
豪ドルと日本円
ヤマコン
こうして比べてみるとどうかな?
ざっきー君
日本円さんの青ヒゲもすごいけど、豪ドルさんのアゴがヤバいね。
ヤマコン
そう、たしかに、日本円と豪ドルを比べると豪ドルの方がすごく強そうに見えるんだ。
ざっきー君
(いや、そこじゃないんだけどな……)
ヤマコン
銀行の営業マンなんかがよく、銀行預金の金利と外貨預金の金利を比べて豪ドルやNZドルを売ろうとしてくるんだけど、外貨預金は預金じゃなくて為替取引だから、本来は銀行預金と比べること自体が無意味なんだよ。

外貨預金は投資じゃない

外貨預金は、銀行預金とは全く違う性質の商品です。

それでも「外貨預金」という名前が付いているため、比較的安全なイメージが定着していますが、実際はただの為替取引です。
銀行預金でもなければ、投資ですらありません。

ざっきー君
投資って何だ?

投資とは

株式投資の仕組みの図解
投資とは、事業などに資金を出すことで経済の成長に参加する行為です。

例えば読者がサバイブの株式に投資した場合、サバイブはそのお金を会社のために使います。

本を出版したり、イベントを開催したり、自己資金だけではできなかった様な大規模なことにも挑戦し、より大きな利益を狙います。

目論見どおり大きな利益を得られれば、「配当金」という形で株主に還元します。

すると、サバイブの株が欲しい人も増えていくので株価が上がり、すでに株を持っている人は、より高値で株を売却することができるようになります。

株価が上がれば、サバイブは増資しやすくなり、より大きなビジネスに挑戦することができるようになります。

これが投資です。

投資家も株式会社も、基本的には同じ未来を目指しており、うまく行けばWIN-WINです。
「参加者全員が得をする」ということが充分あり得ます。

株式会社のビジネス活動の結果、恩恵を受ける社会や人々も含めれば、WIN-WIN-WINだとも考えられます。

また、自分の好きな会社に投資し、資本が有効活用されれば、より良い(自分好みの)社会作りに役立つので、必ずしも「リターン=お金のみ」というわけでもありません。

ざっきー君
なるほど、お金を有効活用してもらうんだね。銀行に眠らせておくより生産的かも。
じゃあ外貨預金は何が違うの?

外貨預金と投資の違い

為替取引の仕組み
外貨預金と投資は、根本的な目的が違います。

外貨預金は金利と為替差による利益を目的とした、為替取引。

為替は世界最大のカジノと呼ばれることもあるように、投資よりギャンブルに近い性質を持っています。

「ドル/円」という通貨ペアでは、ドルが上がれば同じだけ円が下がります。
ドルも円も成長するものではないので、両方同時に上がることはあり得ません。
理論上誰かが得するとき、同じだけ損している人がいるということになります。

このような状態をゼロサムゲームと呼びます。

円高?円安?為替リスク

外貨預金には「為替リスク」が存在します。

円安の図解
円安は円の価値が下がり、1ドルを買うのに沢山の円が必要になるということです。

円高の図解
反対に、円高は円の価値が上がるので、安い値段でドルを買うことができます。

つまり、海外に物を輸出するなら円安のときの方が高値が付きますが、

物を輸入する場合や、海外旅行に行く場合は、円高の方が同じ金額でたくさん買うことができます。

外貨預金は、この円高・円安の影響をモロに受けます。

例:1ドル=100円のときに1万ドル両替した場合

円安になると:1ドル=120円
1万ドル=120万円になって返ってくる。

円高になると:1ドル=80円
1万ドル=80万円になって返ってくる。

実際に、2015年6月は1ドル=125.8円まで円安が進みました。
そして、1年後の2016年6月には1ドル=98.9円以下まで円高となりました。

2015年に1年定期の米ドル建て預金を組んだ方は、為替リスクによって資産が約27%減ってしまったことになります。

0.5%の金利ではとても取り返せません。

とはいえ、為替差がプラスに働くこともあります。

為替リスクの図解
上の図は実際の米ドル/円相場を参考にした、為替差益の例です。

このように、為替差による損益(プラスマイナス)は金利を遥かに凌駕することがあります。

元本±為替差益あるいは為替差損金利手数料=払い戻し金額

となるので、円に戻した際に結果としてプラスになるのかマイナスになるのかは預ける時点ではわかりません。

ざっきー君
もし上がるか下がるかが五分五分なら、金利がもらえる分だけ期待値は高いんじゃないの?
ヤマコン
そう思う人たちは円を売って高金利通貨に殺到するよね。
そうすると円の価値が下がるから、今度は日本円を割安で買える状態になる。
これが繰り返されて、市場はバランスが取れているはずなんだよ。

為替は金利込みの値段が付いている

円やドルなど、お金の価値は取引の成立によって上下します。

為替相場は、大体1割前後が実需(貿易などによる両替)で、あとの9割前後は個人投資家やディーラーによる為替取引によって決められていると言われています。

為替の専門家たちは「こっちの方が得だ」と思う方を購入するので、外貨は金利も込みで考えられた価格で取引されています。

つまり高金利通貨は「その分だけ将来的にレートが下がる」という期待値込みの値段が付いているはずです。

結果的にどちらで運用するのが得なのかということが簡単に判断できるようなものではありません。

ざっきー君
金利の分だけリスクがあるってこと?難しいなあ。
ヤマコン
じゃあ「金のなる木」に、毎年1万円札が5枚実るとするでしょ。
ざっきー君
か、金のなる木?(ごくり……)
為替と金利の関係の解説
ざっきー君
日本円さんがいっぱいなってる…!
ヤマコン
でもこれ、10~30年後に枯れます。
ざっきー君
えぇ~枯れちゃうの!?
ヤマコン
うん、枯れちゃう。
これ、今売るならいくらで売る?
ざっきー君
10~30年後に枯れるなら……
間を取って20年後に枯れるとして、5×20=100万円かな?
ヤマコン
そのとおり!
高金利通貨を持っている人は、今みたいな気持ちで低金利の日本円に換えてるんだよ。
ざっきー君
そうか!
誤差はあるけど、計算上は釣り合っている値段が付いているはずなんだね!
ヤマコン
うん、外貨が買える=誰かがその価格で手放してるってことを忘れちゃいけない。
売る側も、枯れることを見越して売ってるはずだよ。
為替と金利の関係の解説2
ざっきー君
あ、枯れちゃった……

リスクとリターンの関係

ざっきー君
だいぶわかってきたよ!
でもやっぱり、円高のときに外貨預金するとお得な気がするなあ。
ヤマコン
それも間違いがちなポイントなんだけど、過去に比べて円高だとしても、今後戻るかどうかは常に分からない。
1ドル100円なんて決まりは無いからね。
外貨預金の為替リスク

ここ10年間の米ドル/日本円の為替レートは75~125円の間を行き来していますが、為替レートには「1ドル75円まで」なんて保証は存在しません。

いくらでも上がる可能性もあるし、いくらでも下がる可能性もあります。

「安心」と言われている米ドルも
「危険」と言われているブラジルレアルも同じ。

外国為替は片方が上がればもう片方は同じ分だけ下がるので、理論上、誰かが儲かるとき、誰かが損します。
これは投資と言うよりはギャンブルに似た性質です。

この為替リスクは全て購入者が負担しますが、金利は銀行と購入者で分け合うことになります。

銀行側からすれば、ノーリスク・ハイリターン。夢のような商品ではないでしょうか。

しかも外貨預金は手数料が高いので、購入者からすればリスクとリターンが釣り合いません。

まさにハイリスクローリターン

「預金」という言葉が持つ「安全なイメージ」と、為替リスクと引き換えに得ている「高金利」をエサに手数料をとる、カモ向け売れ筋商品です。

投資の世界のサギとカモ
一方、株式投資・国債・社債といった金融商品は、集めたお金を有効利用して、増えた分を投資者に還元する仕組みです。

これらは比較的手数料も安く、リスクとリターンのバランスに優れたものが多いです。

極端にローリスクハイリターンをかたる商品は詐欺の可能性が高く、反対にハイリスクローリターンなものは金融機関が手数料や利ザヤを得るために作ったカモ向けの商品
どちらもおすすめできません。

購入には注意が必要です。

ざっきー君
そんなカモ向け商品なんて誰も買わないんじゃないの?
ヤマコン
いや、そういうわけでもないよ。
お金の知識は中学でも高校でも教えてくれないし、はじめから合理的に考えられるわけじゃないからね。

外貨預金は「売りやすい商品」

外貨預金は、非常に人気のある金融商品です。

実際、「銀行預金以外の経験がなく、資産運用の知識を持たない人」にすすめると、比較的簡単に購入してくれるそうです。

たしかに「投資信託」や「株式投資」に比べ、「外貨預金」という言葉は安全そうに見えます。

しかも「銀行がすすめてくるのだから間違いないだろう。」と思う方も多いのではないでしょうか。

銀行の利益と投資家の利益は正反対

銀行は無料でお金の相談に乗ってくれるし、信用できるイメージがあるので、自分の味方のように感じてしまうかもしれませんが、あくまで自社と株主の利益のために動く株式会社です。

銀行はより多くの手数料が欲しく
投資家はより大きなリターンが欲しいもの。

手数料は、投資家にとって確実なマイナスリターンです。
この点で両者の利害は根本から相反すると言えます。

それでも手数料が割高な外貨預金が売れ続けているのは、銀行側が強い営業力を持っているから。

銀行は私たちの預金残高はもちろん、給料・生活費・年金・保険・大きな買い物の履歴など、あまりにも多くの情報を把握しています。

利用者に対してかなり有利な営業を展開できるので、「売りたい商品」と「売れる商品」を限りなく近づけることができます。

つまり、銀行で売れている商品=良い商品とは限りません。

現に、銀行の投資信託売り上げランキングには粗悪なものばかりが並んでいます。
(詳しくは別の記事で検証しています)

ざっきー君
やまちゃんも会社員として記事書いてるんでしょ?
信用していいの?
ヤマコン
俺は「何書いても良い」って言われてるから、自分の理論だけを中立的に書いてるつもりだよ。
ざっきー君
なるほど!さすがやまちゃん!
みんなのリーダー!日本のメシア!経済界のニューヒーロー!いよーっ!

※ ざっきー君のセリフはヤマコン本人が入力しています

外貨預金の3つのデメリットとリスク

私は絶対に外貨預金をおすすめしません。

外貨預金が明らかに劣っていると言える理由を挙げていきます。

ヤマコン
外貨預金はおすすめできない!
その理由は3つ!

その1.外貨預金は手数料が非常に高い

外貨預金の手数料
外貨預金を預け入れたり払い戻す際は、TTS(買値)・TTB(売値)と呼ばれる、銀行ごとに定められた専用のレートが用意されています。

例えば、この記事を書いている時点で三菱東京UFJ銀行のホームページ内にある外貨預金のレート案内には、
TTS(買値) 106.76円
TTB(売値) 106.26円
(2016年07月16日 06:10)
とあります。

この市場レートと銀行レートの差が為替手数料です。
TTSとTTBに差があればあるほど、手数料も多く取られているということになります。

例:三菱東京UFJ銀行に100万円を米ドル預金する場合
▼預け入れ
100万円÷106.76円=9366.80ドル
▼払い戻し
9366.80×106.26円=99万5316円

往復で4684円の手数料がかかっている。

上の例を見てわかるように、たった0.5円の差でも往復で考えれば充分大きな手数料がかかってしまいます。

手数料で目減りした9366.80ドルを年利0.5%の米ドル建て定期預金に1年預けても、金利で増えるのは46.834ドル

さらに、預金金利には20.315%の源泉分離課税が適用されるため、実際にもらえるのは37.319ドル。

これを合計して払い戻すと、99万9281円です。

もう1年預けてようやく黒字となりますが、少しでも円安になったら吹き飛んでしまうので、2年後の為替レートを読めない以上、ギャンブルの側面が強いと言えます。

また、今の例はネットで手続きした場合の手数料なので比較的安価ですが、窓口ではさらに大きくなります。

銀行窓口でお金を預けると、為替手数料は4倍になります。
100万円を1往復させるだけで1.8万円前後が消えてしまいます。

ヤマコン
外貨が欲しいだけなら、もっと手数料が安い方法があるので外貨預金はおすすめできません。

その2.外貨預金には保証がない

普通預金や定期預金は預金保険制度の対象です。
もし預け先の銀行が突然倒産しても、1金融機関1預金者あたりの元本1000万円までと、その利息は保護されます。

そこで、1000万円を超える分は複数の銀行に分散して預金すれば何千万円でも安心して保有できるのが現在の預金制度です。

しかし、外貨預金は預金保険制度の対象外です。

万が一銀行が倒産した場合は、銀行の余力によって返ってきたり、返ってこなかったりする、といういい加減な状態になります。

それでも外貨預金がしたいという方は、外貨の情報や為替の分析だけでなく、預け先の銀行の信用度まで調査しなければなりません。

2016年2月に黒田総裁がマイナス金利を発表した際には、メガバンクの株価はおおむね急落しました。
このような不安定な状況で保証のない預金するのは少し不安ですね。

ヤマコン
しっかり保証される形で外貨を保有する方法があるので、やっぱり外貨預金はおすすめできません!

その3.金利が抜かれてしまう

冒頭でも説明した通り、外貨預金は日本円定期預金の何倍もの金利を狙うことができます。

例:三菱東京UFJ銀行の預金金利

普通預金金利
日本円:年0.001%
豪ドル:年0.300%

1年定期預金金利
日本円:年0.010%
豪ドル:年0.600%

(2017年8月21日時点)

為替リスクはありますが、金利は日本円の60~300倍。
10万豪ドル(約871万円)預ければ、1年後には600豪ドル(約5万2200円)の利子が付きます。

このように、外貨預金はかなり高金利です。

ところが、2017年8月時点でオーストラリアの政策金利は1.5%です。
日本円との金利差(スワップ金利)はおよそ1.4%。

この差を目安に考えた場合「私たちの取り分である定期預金金利0.6%」を引くと0.80%ほど消えていることになります。

つまり、金利の半分以上は銀行に抜かれていると考えられます。

ヤマコン
手数料だけでなく、儲けの一部まで持って行かれてしまうんですね!
ということで、私は絶対に外貨預金をおすすめしません!

海外資産を持つことはとてもおすすめ

「価値が減ってしまうかもしれない外貨を買うのは怖い。」
多かれ少なかれ、誰もが感じることではないでしょうか。

そこで多くの方は資産の大半を日本円の普通預金や定期預金で所持します。

これは、考え方によっては全財産を日本円に投資しているということになります。

「日本経済に全幅の信頼を置いている」という方はそれでも構いませんが、多くの方は今後の日本経済に不安を感じているのではないでしょうか。

少子高齢化が進行し、土地も資源も少なく、海産物や農作物の輸出も難しい。
テクノロジーの分野でも中国やインドがどんどん迫ってきています。

日本に全額投資するというのはあまり合理的ではないのかもしれません。

ヤマコン
個人的に中小企業には期待してるけどね!
分散投資で資産を守るのがおすすめ

投資の世界では「卵をひとつのカゴに盛るな」という有名な格言があります。

持っている卵を一つのカゴに全て盛ってしまうと、そのカゴを倒してしまったら全部の卵が割れてしまいます。

しかし、複数のカゴに分けて卵を盛り、離れた場所に置いておけば、そのうちの一つのカゴを倒したとしても他のカゴの卵は影響を受けません。

これは、分散投資を勧める際によく用いられる例え話です。

このように、日本経済との関連性が低い複数の国に分散して預金しておけば、日本円が暴落しても資産価値を守ることができます。

外貨投資も怖いけどインフレも怖い

日本政府は毎年2%のインフレを目指し、様々な施策を行っています。

インフレとは、簡単に言うと物価とお給料が上がること。

例えば、数年間かけて10倍のインフレが起きたとします。

500円で売られていたお弁当は5000円になりますが、20万円のお給料が200万円になれば生活水準は維持できます。

しかし、一生懸命働いて貯めた5000万円の貯金は実質10分の1の価値となり、一軒家はおろかマンションを買うのも難しい金額となってしまいます。

つまりインフレが起きても生活はある程度守られますが、貯金は一切守られません。

「10倍のインフレなんてそんな馬鹿な」と思うかもしれませんが、実際にアルゼンチンでは1988年から1989年のたった一年強の間に50倍のハイパーインフレ(急激なインフレ)が起きました。

国内のお金は紙切れ同然となり、60パーセント近くの人々が極貧状態に陥ったと言われています。

極端な話、このとき全額外貨で持っていた人は変わらぬ生活を送れたことになります。

日本のインフレ率は
2014年に2.75%
2015年に0.79%
と、ジリジリ上昇しています。

これは同時に、貯金の価値がジリジリ減っているということ。

仮にこの状況が続くとすると、外貨預金には表示されている金利以上のメリットがあると考えられます。

ざっきー君
最近は缶コーヒーも130円だもんな。
物価が上がってきてるような気もするね。

外貨預金以外の選択肢

預け入れ・払い戻しの度に高額の手数料を支払い、
金利の半分以上を銀行に持って行かれ、
それでも私たちは為替リスクを全額負担し、
銀行が倒産したら返金されないかもしれない

ちょっと悲観的すぎるかもしれませんが、これが「銀行が販売している外貨預金」です。

ざっきー君
でも海外資産手に入れるためにはしょうがないんじゃないの?
ヤマコン
いや、もっと安く外貨を入手する方法もあるし、海外資産って外貨以外にもいろいろあるんだよ。

外貨預金金利をお得に受け取る方法

外貨を購入できるのは銀行だけではありません。
ということで、代表的な金融機関の金利と手数料を比較してみました。

 金融機関米ドル/円レート
(2017年8月25日)
米ドル預金金利100万円を預金して
1年後に払い戻すと…
信託保全
大手銀行三菱東京UFJ銀行預入
109.96円

払戻
109.46円
普通
0.20%
約99万9419円×
定期(1年)
0.50%
みずほ銀行預入
110.82円

払戻
108.82円
普通
0.35%
約98万6491円
定期(1年)
0.58%
ネット銀行住信SBIネット銀行預入
109.74円

払戻
109.66円
普通
0.40 %
約101万0020円
定期(1年)
1.35%
ジャパンネット銀行預入
109.733円

払戻
109.619円
普通
最大0.34%
約100万7836円
定期(1年)
最大 1.115%
ソニー銀行預入
109.68円

払戻
109.53円
普通
0.69%
約100万8181円
定期(1年)
1.20%
FX会社
SBI FXTRADE
おすすめ!
預入
109.
6407円


払戻
109.6334円
約1.35%
一日あたりのスワップポイントを元に推計
約101万0690円
※ 2017年8月25日16:00のデータ

※ FX会社の金利は推定値なので(毎日変動する為)、正確な比較ではありません。
また、「100万円→1年後」の項目は為替リスクを除外しているので、あくまで参考数値となります。
※ 金利には20.315%の源泉分離課税がかかります。

FX会社で外貨預金するメリット

FXは、金利よりも「為替差益を狙った外為取引」を行うユーザーがメインです。

通貨を1日に何往復もさせて利益を狙うトレーダーが多く、FX会社としては取引回数が多ければ手数料が安くても充分回収できるので、銀行や両替店に比べると圧倒的な好レート(=安い手数料)で外貨をトレードできます。

外貨預金の代替サービスとして使うのであれば
為替手数料が安い上に
金利も良く
定期預金のような期間の縛りもなく
インターネットでいつでも払い戻せるし
FX会社が倒産しても信託保全で全額守られる
というこの上ない条件で外貨預金できます。

ヤマコン
では、図解を交えて詳しく解説していきましょう!

高い金利がほぼ毎日受け取れる

外貨預金の金利の図解
FXでは、金利の低い通貨を売却して高金利通貨を購入すると、通貨間の金利差(通称:スワップ金利)を毎日少しずつ受け取ることができます。
(逆に高金利→低金利の場合は払わなければならない)

日本円はユーロと並んで世界最低クラスの低金利通貨なので、買い取引の場合は様々な通貨ペアにおいてプラスのスワップ金利が発生します。
つまり、外貨を買って持っているだけで高い金利をもらえるのです。

通貨の種類推定年利100万円の利息
(1年間)
トルコリラ/円約10.395%約10万3958円
南アランド/円約6.169%約6万1694円
NZドル/円約1.963%約1万9635円
豪ドル/円約1.752%約1万7528円
米ドル/円約1.350%約1万3507円
韓国ウォン/円約1.143%約1万1430円
中国元/円約1.050%約1万0501円
香港ドル/円約0.784%約7843円
カナダドル/円約0.667%約6673円
スイスフラン/円約0.465%約4656円
英ポンド/円約0.274%約2743円
ユーロ/円約0.154%約1543円
※ SBI FXTRADE 2017年8月時点のデータ参考

※ FX会社の金利は推定値なので(毎日変動する為)、正確な比較ではありません。また、「100万円→1年後」の項目は為替リスクを除外しているので、あくまで参考数値となります。
※ 金利には20.315%の源泉分離課税がかかります。

上の比較表ではトルコリラと南アフリカランドが驚くべき金利を叩き出しています。
南アフリカやトルコをはじめとした新興国は政治・経済情勢の安定性に欠けるため、為替レートのアップダウンが激しいという特徴があります。

「為替が下がっても、高金利通貨を持ち続けていればいつかはプラスになる。」
という考えは一理ありますが、もし投資先の国が破産したら為替レートが何十年も元に戻らない可能性がありますし、高金利もいつまで続くかわかりません。

そこで、金利狙いの投資としては、資源が豊富で長期的に安定した成長が見込まれるオーストラリア(豪ドル)や、ニュージーランド(NZドル)が人気です。

FXはいつでも払い戻せる

いつでも払い戻せる高金利な外貨預金
銀行の外貨預金で高金利を狙うならば「定期預金」という形になります。

こうなると原則、中途解約ができません。
最も高金利となる1年定期の場合は、1年間ものあいだ払い戻しができなくなります。

外貨預金の為替リスク
期間が長ければ長いほど、リスクの幅は広がり続けます。

危険を感じた時にすぐに払い戻せないと、取り返しのつかない事態にもなり得ます。
リスクヘッジのつもりがリスクを増やすことにもなるかもしれません。

その点、FXならば営業時間中、ネットでいつでも払い戻すことができます。

SBI FXTRADEの営業時間
月曜日午前7時から土曜日午前6時50分までの間は、24時間取引が可能です。
ただし、メンテナンス時間中は取引および取引ツールへのログインをすることができませんのでご注意ください。
また、米国夏時間適用期間中は、営業時間が異なります。
ヤマコン
為替リスクを抑えるためにも、お金は動かしやすいところに置いておきたいです!
払い戻したいときにいつでも払い戻せるのはかなり大きなメリットです!

おすすめはSBI FXTRADE

多くのFX会社では、最小取引単位が「1万通貨から」となっています。
レバレッジをかけずに外貨預金として利用する場合、米ドルならば1万ドル=100万円前後の証拠金が必要となります。

しかし、SBI FXTRADEならば1通貨(100円前後)から取引可能なので、小規模の外貨預金にも対応可能です。

小口取引に対応するFX会社は他にもありますが、手数料が高くなるパターンがほとんど。

SBI FXTRADEは、小さな通貨のやり取りでも、大口取引と同じ条件です。

他社と比較しても最も外貨預金としての使い方に適していると考えます。

積立FXで簡単に積み立てられる

SBI FXTRADEには、積立FXという商品があります。

これを利用すれば、銀行の外貨積立預金と同様に、指定した外貨を毎月自動で買い付けることができます。

決まった分量を決まったタイミングで機械的に購入してくれるので、FX最大の敵である感情に左右されることがありません。より合理的な積み立てが期待できます。

「毎月100ドルずつ」という買い方ではなく
「毎月1万円で買えるだけ」という買い方です。

このように金融商品を「定期的」に「決まった金額ずつ」購入する方法を、投資の世界ではドル・コスト平均法と呼びます。

ドル・コスト平均法には、運用商品の価格が安いときは購入する口数が増え、反対に高い時には投資する口数が減るという特徴があります。

つまり、買い逃しや高値掴みを避けやすくなります。

具体的に比較してみましょう。

毎月1万円分買う場合(ドル・コスト平均法)

・1ドル=110円の月には90.9ドル

・1ドル=90円の月には111.1ドル

合計2万円で202ドル購入
平均購入単価:約99円

毎月100ドル買う場合

・1ドル=110円の月には11000円

・1ドル=90円の月には9000円

合計2万円で200ドル購入
平均購入単価:100円

この例では、ドル・コスト平均法の方だけ若干の利益が出ました。

もちろん、1ドル=90円のときに2万円分購入したほうが多くの利益が出ますが、未来のレートは誰にもわかりません。

外貨が欲しいのならば、購入タイミングを分散することで為替リスクを抑え、ドル・コスト平均法で「買い逃し」と「高値掴み」のリスクを抑えるのが合理的だと考えられます。

SBI FXTRADEの積立FXでは、毎月の積立額を円とドル(外貨)、どちらでも選択可能。最小1ドルから積み立てられます。
(円を選べば、ドル・コスト平均法)

手数料は1米ドルあたり5銭(=0.05円)。

通常のSBI FXTRADEの取引手数料(スプレッド)は0.27銭なので、積立FXの手数料は高め。

とはいえ、1万ドル預けた場合でも500円。
手動で積み立てる手間を考えれば、そこまで問題のない金額ではないでしょうか。

米ドルのほかにも英ポンド・豪ドル・NZドル・人民元・南アランドといった、外貨預金として人気の通貨は一通り対応しています。

積立FXの口座開設はこちらから
>> SBIFX TRADE

SBI FXTRADEの外貨は保証される

さらに、SBI FXTRADEは三井住友銀行と信託契約を締結ししているため、万が一SBIが破綻した場合も、私たちが預けている財産は返還される仕組みになっています。

信託保全を行うことによって、万が一当社が破綻した場合や信託銀行が破綻した場合であっても、預託証拠金等は、信託法により信託財産として保全されます。
(SBI FXTRADE公式サイトから転載)

SBI FXTRADEの公式サイトにも以上のように書かれているので、預けた日本円も、両替した外貨も、両方とも保証対象となります。

>>SBI FXTRADEの公式サイトはこちら

ヤマコン
銀行の外貨預金の方が安心感があるような気がするけど、実際に保証されるのはFX会社の方なんだよね。
ざっきー君
これなら安心してお金を預けられるね!

外貨預金はFXの劣化版

比較項目FX外貨預金
取扱業者FX会社・証券会社銀行・信用金庫など
最低必要金額1万円前後普通預金:100円前後
定期預金:10万円前後
1ドルあたりの
為替手数料
往復0.006~0.05円程度往復0.5円~2円程度
運用期間自由定期預金は1か月~1年
満期まで下ろせない。
取引レートほぼ実勢レートTTS・TTBによる独自レート
取扱通貨豊富5~10通貨ほど
取引時間平日のほぼ24時間基本平日9時~15時
為替レートの更新回数随時1日1回

外貨普通預金を始めようかと考えている場合、FXをレバレッジなしで運用した方が同じ為替リスクで圧倒的に高金利
信託保全されることも考えると総合的なリスクでもFXが有利です。

このように、銀行の外貨預金とFXの外為取引を比較した結果
金利・手数料・使いやすさ・安心感
ほぼ全てにおいてFXが上回っていました。

>>SBI FXTRADEの公式サイトはこちら

ヤマコン
正直、FXはギャンブルのイメージが強かったので、ここまで優れたサービスだとは思いませんでした!
驚きです。

外貨預金より外国株

ざっきー君
じゃあおいらもFXだけやっていこうかな。
ヤマコン
いや、海外資産が欲しいだけなら、株の方がいいよ。

FXを利用した外貨預金は手数料は安く抑えられますが、所詮ゼロサムゲーム。勝つか負けるかは5分5分です。

為替レートの上乗せ分(スプレッド)の分だけ不利なので、むしろ損する確率の方が高いです。

しかも利益が出ると20.315%の税金がかかるので、資産運用としてはイマイチ。リスクに見合ったリターンがあるとは思えません。

その点、株式投資はリスクとリターンのバランスに優れています。

海外資産を持つならば外国株式(投資信託含む)が有利と考えます。

世界経済は成長を続けています。
経済が成長すると株価が伸びます。

もちろん今後も伸び続けるという保証はありませんが、現状では「ゼロサムゲーム」の外貨預金よりも高いリターンが期待できます。

また、株式や投資信託ならばNISAiDeCoが利用できるので、税金も安く抑えられます。

iDeCoとは|いま最強の節税術、個人型確定拠出年金を図解する

2017.11.10

NISAにおすすめはETF|投資信託は銀行で買うな!

2017.07.24
ざっきー君
たしかに、上り調子のところに乗っかった方がお金は増えそうだね。

まずはiDeCo

他の記事でも紹介していますが、まずはiDeCoがおすすめです。

これは国が始めた景気刺激策の一つで、老後資金を重視した積み立て投資プログラムです。

積み立て限度額や受け取り時期に制限はありますが、投資の利益に対する税金がゼロになるだけでなく、普段払っている所得税と住民税まで安くなるというメリットがあるので、投資信託の運用による利益が出なかったとしても、総合的にプラスになる可能性が大きいです。

使い方によっては、やるだけで確実に儲かると言えます。

収入や控除額にもよりますが、一般的なサラリーマンならば、掛け金の15%以上の節税効果があります。
つまり、毎月2万円積み立てれば、月3000円。1年間で約3万6000円も得する計算です。

ざっきー君
あやしくない?
ヤマコン
正確には金が増えるんじゃなくて、税金の支払いが減るイメージだから、金儲けというよりは、すごい積極的な節約だよね。

iDeCoで海外資産を運用する

iDeCoは、自分の好きな銀行や証券会社を選んで加入することができます。

ただし、金融機関によって取り扱う商品が違うので、場合によっては手数料の高い商品ばかり取り揃えていたり、極端に選択肢が少ない金融機関も存在します。

基本的には運用したい商品手数料の2つを軸に選ぶと良いでしょう。

運用できる商品は、定期預金・投資信託・保険商品など。
定期預金ならば減ることはないので、価格変動リスクなしで節税メリットを受けられますが、投資信託ならば利益に対する税金もかからないので、より大きなメリットが期待できます。

私はSBI証券の「DCニッセイ外国株式インデックス」という投資信託で運用しています。

単純に商品の信託報酬が安く、金融機関自体の手数料も無料という、非常にシンプルな理由でこちらを選びました。

SBI証券は取扱商品数も業界最多で、カンブリア宮殿への出演でも有名なレオスが運営する「ひふみ年金」など、優秀なアクティブ投信も多く取り揃えています。

ところが2017年9月、ネット証券大手のマネックス証券が、より優れた手数料の投資信託を揃えてiDeCo業界に参入しました。

今からiDeCoを始める方はマネックス証券がおすすめです。

金融機関口座管理手数料加入時・移換時の手数料国内株式系投信の最低信託報酬外国株式系投信の最低信託報酬
マネックス証券
おすすめ!
0円0円0.1674%
(DIAM DC 国内株式インデックスファンド)
0.2052%
(eMAXIS Slim 先進国株式インデックス)
SBI証券
おすすめ!
0円0円0.2052%
(三井住友・DC日本株式インデックスファンドS)
0.2268%
(DCニッセイ外国株式インデックス)
楽天証券0円0円0.21%
(三井住友・DC日本株式インデックスファンドS)
0.24%
(たわらノーロード・先進国株式)
スルガ銀行270円0円0.6156%
(トピックス・インデックス・オープン)
0.756%
(インベスコMSCIコクサイ・インデックス・ファンド)
大和証券0円0円0.27%
(DCダイワ日本株式インデックス)
0.27%
(DCダイワ外国株式インデックス)

まとめ

ざっきー君
ちょっと記事長すぎて、最初の方のこと忘れちまったよ。
ここらでひとつまとめておくれよ。
ヤマコン
おっけー、短めでいくね。

外貨預金は手数料が高く、金利も低い、FXの劣化版為替取引。
かなり粗悪な金融商品です。

また、海外資産が欲しいのならば、ゼロサムゲームの為替取引よりも、海外株式で持った方が期待リターンが高く、資産を有効活用できます。
しかも税制優遇を受けられるので、コストも大幅に下げられます。

結論としては、SBI証券のiDeCoでDCニッセイ外国株式インデックスがおすすめです。
20〜40代で、まだiDeCoを始めていないならば、こちらが最優先です。

次はNISAを利用して、アメリカ上場系ETF。
具体的に言えば、VTかVOOあたりでしょうか。
今後はこのあたりのアメリカ上場系ETFについて詳しく解説した記事を書いていこうと思っています。

というわけで、今回は以上!「外貨預金をおすすめできない3つの理由を図解する。」でした!

それでは、Can You Survive?


ざっきー君
なるほど、まずはiDeCoかあ。

iDeCoとは|いま最強の節税術、個人型確定拠出年金を図解する

2017.11.10

ざっきー君
外貨預金もそうだけど、「初心者向けの投資」なんて信じちゃだめ!
ってやまちゃん言ってた。

「初心者におすすめの投資」などない。損する前に【漫画で解説】

2017.12.04

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