新NISAはオルカンのみ!積立歴5年が語るおすすめのやり方

新NISAはオルカンのみ!積立歴5年が語るおすすめのやり方

※この記事はアフィリエイト広告を含みます

【2024年1月1日】新NISA開始! はじめ方はこの記事でチェック

2024年1月から始まった新NISAについて詳しい内容や始め方、オススメのやり方(どこでいくら積み立てる、なにを買うか)を、2019年からつみたてNISAを実践し90万円超の利益が出ている、中島なかじが解説

中島なかじ
2023年までに一般NISA・つみたてNISAを利用していた人はどうすればいいか? も載せてます。

できるだけわかりやすく、この記事を読めば新NISAを理解して始められる内容にしました。長いけど、ぜひ見ていって!

これからNISAをはじめる人にもわかるように、イチからカンタンに説明していきます。

先に基礎知識を知りたい方はこちら(ページ下部にジャンプ)

この記事を書いた、中島なかじのプロフィール



新NISAにオススメのやり方|積立歴5年の新NISA最適解

これからNISAを利用する方は、下記の順番で進めていくと理解しやすく、スムーズです。

1.投資額と運用方法を決める

2.銘柄を選ぶ

3.金融機関を選ぶ

証券会社や銀行などの金融機関でNISA口座を開設 → 税務署の確認が終われば、すぐに始められます(郵送で申し込むと時間がかかるので、スマホやパソコンから申し込むと早い。1~2週間程度)。

中島なかじ
マイナンバーカードと本人確認書類(保険証や免許証など)があれば、スマホでも口座開設(WEBで完結)できる。

失敗しにくい投資の基本

中島なかじ
失敗しにくい投資の基本は「分散・長期・低コスト・積み立て」!
1.投資先やタイミングを分散させる

2.低コストの商品を選ぶ

3.じっくり長期間投資する(利益が出ても売却せず長期保有)

4.同じ額で定期的にコツコツ積み立て購入する

上記を守ることで、投資のリスク=リターンの不確実性の幅を抑えることができます。

うさ女
どゆこと?
中島なかじ
投資で使われるリスクは「損をすること」じゃなくて「損得の振れ幅」のことをさす。

振れ幅が大きい=リスクが大きいって考え方をするんだ。

銀行にお金を預けても、年利0.001%(100万円預けても、税金引かれて利息は年7円の)時代。

生活防衛資金(家族が普通に生活するのに必要なお金)が半年分(フリーや自営業の方は1年分)貯まったら、預金も続けながら、少しはリスクを取って、お金が増える置き場(NISA口座)で投資・運用することをオススメします。

家計を見直して、生活防衛資金をつくる方法はこちら↓↓

新社会人の方へ!収支を見直し、ムダな固定費を月1万節約する方法

中島なかじ
ただ、住宅や車の購入、子の進学などでお金が必要になったとき(NISAを取り崩すとき)に、プラスになっているとは限らない(元本割れする可能性はある)。

相場は動くので、必ず余裕資金ではじめよう!

1.運用方法と投資額を決める|積み立てしか勝たん

新NISAを活用するうえで優先したいのが、積み立て投資です。

NISAでは金融庁の厳しい基準をクリアした、世界の株式に分散投資できる投資信託を少額からコツコツ積み立て購入できます。

投資信託とは

投資信託のしくみ(図解)

投資信託(ファンド)は、投資のプロ(ファンドマネージャー)が、私たち(投資家)から集めたお金を使って、株や債券、不動産などに投資(運用)してくれる商品です。

投資信託のメリット

①「1日100円」「月5000円」といった少額から購入できる

②投資を運用のプロに任せられる(自分は何もせず、ほったらかしでいい)

③1つの商品を買うだけで、複数の国や地域、業種、種類の商品に分散投資できる

うさ女
投資額はどうやって決めればいい?

新NISAなら、毎日100円、毎月3000円といった少額からでも投資でき、いつでも積み立て金額を変更できます。また積み立てをストップすることも可能です。

中島なかじ
生活防衛資金(家族が普通に生活するのに必要なお金)が半年分(フリーや自営業の方は1年分)貯まったら、無理のない範囲で月5000円とか1万円からでも始めてみるのが良いと思う。

たとえば現在、著者(中島なかじ)は、SBI証券のつみたてNISA口座で、毎月3万3333円ずつ「eMAXIS Slim 先進国株式」という投資信託を購入しています。

中島なかじのNISA評価額(2023年12月1日時点)

2018年1月につみたてNISAが開始して、私は2019年8月に利用を始めました。

毎月1回ずつ、50回以上積み立てた元本は約171万円にのぼり、現在90万円超の利益が出ています。

うさ女
すごい! 儲かってんじゃん。
中島なかじ
私は新NISAで、ほぼつみたて投資枠しか利用しない予定です。

成長投資枠で株式(個別株の銘柄)を選んだりタイミングを見計らって売買するのは、余裕資金がたくさんある人か、余裕資金で投資を楽しみたい人。

中島なかじ
私に投資できる資金がもっとたくさんあれば、成長投資枠でも、つみたて投資枠と同じ商品を積み立て購入します。

ただし、現行のつみたてNISAの月3万3333円(毎月定額で購入する満額)はキリが悪いので、投資額を3万5000円に引き上げて、年42万円投資できればと考えています。

中島なかじ
途中お金が必要になって切り崩すかもしれないけど、30年同じ額でコツコツ投資を続けたら、64歳で1260万円の元本が積み上がる。

年3%で運用できたら2039万円、5%で運用できたら2912万円になる!

うさ女
やだ!? 大金持ち。

でも、月3万5000円を30年積み立てても、非課税投資枠の1800万円まで540万円も余裕があるのね(月5万円積み立てれば30年で満枠)。枠いっぱい使いきる人って、そこまで多くないかもね。

中島なかじ
たとえば、50代とかで資金に余裕がある人は、月15万円ずつ投資して10年で枠を使い切れたり、新NISAは投資の自由度が高くていいよね。
うさ女
なかじは、いまのやり方で儲かってるのに、なぜ商品を変更するの?
中島なかじ
私がつみたてNISAで買ってる投資信託(eMAXIS Slim 先進国株式)よりも、さらにいい商品が同じ会社(三菱UFJ国際投信)から出たから↓↓

2.銘柄を選ぶ|私は、オルカンでいく

私が新NISAで購入する銘柄は、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)です。

新NISAで購入できる商品は何千種類とあるけど、ほったらかしにできて、少ない手数料で効率よくお金を増やしたい私にピッタリな商品です。

中島なかじ
iDeCoも含めると6年間積み立て投資を続けて「手数料が安く分散投資できるインデックスファンド」のよさを知っているから、これに決めました。

インデックスファンドとは

インデックスファンドとアクティブファンドの違い

投資信託には、ざっくり分けて2種類あります。日経平均やダウ平均株価などの株式指数(インデックス)に連動させる商品と、より高い成績になるように投資先を選ぶ商品です。

現行のつみたてNISAで購入できる投資信託は、ほとんどがインデックスファンドです。

アクティブファンドは値上がりしそうな株を探すコストがかかる分、手数料が高いものの「利益が手数料を上回る」という保証はありません(インデックスファンドより成績の良いアクティブファンドは3割以下)。

うさ女
なかじが今買ってる「eMAXIS Slim 先進国株式」も手数料が安いインデックスファンドなのよね?

なんで全世界(オールカントリー)ってのにするわけ? どんな商品なの?

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)とは? どんな商品

画像出典:https://emaxis.jp/fund/253425.html(2023年3月31日時点)

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、三菱UFJ国際投信株式会社が運用を行う、常に最安の信託報酬を目指すことで人気のノーロード・インデックスファンド「eMAXIS Slim」シリーズの商品です。

iDeCoにオススメな三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim」シリーズ

画像出典:https://emaxis.jp/lp/slim/pr1

中島なかじ
オルカン」という愛称で、個人投資家に大人気の商品※2。

※2:「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」3年連続No1

これ1つ買えば、日本を含む約50か国の先進国・新興国の約3000社(大型・中型の株式)に分散投資でき、世界経済の85%をカバーできます。

組み入れ上位5か国・地域

順位銘柄比率
1アメリカ60.6%
2日本5.5%
3イギリス3.8%
4フランス3.2%
5カナダ3.0%
※2023年12月28日 時点
出典:https://www.am.mufg.jp/pdf/koumokuromi/253425/253425_20230908.pdf(2023年9月8日時点)

組み入れ上位5位までの銘柄(どんな株を買っているか?)

順位銘柄業種
1APPLE INCテクノロジー・ハードウェアおよび機器
2MICROSOFT CORPソフトウェア・サービス
3AMAZON.COM INC小売
4NVIDIA CORP情報技術
5 ALPHABET INC-CL Aメディア・娯楽
※2023年9月8日 時点
出典:https://www.am.mufg.jp/pdf/koumokuromi/253425/253425_20230908.pdf
うさ女
1本で約3000社分! 野菜ジュースよりすごい!

iPhoneつくってるAppleやAmazonに投資できるって、アガるわね。

中島なかじ
でしょ? いまのところ「投資一生これ一本」って感じ。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の基本情報(2023年12月14日時点)

信託報酬:0.05775%以内
→ 全世界に分散投資できるインデックスファンドの中で、実質最安クラスのコスト(手数料)

純資産:17,523.47億円
→ 全世界に分散投資できるインデックスファンドの中で、断トツで純資産が多い&右肩上がり=多くの人に買われ続けている

基準価額:20,702円
→ 投資信託の値段。運用開始日はみんな1万円(自分が買ったときから上がってるか下がってるか判断する数字)

全世界株式のインデックスファンドの中から、オルカンを選んだ理由

1.「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」のほうが信託報酬は安いけど、オルカンのほうがベンチマーク(株式指数)との差がより少ない。かつ経費率を考慮するとコストが安そう

2.株式指数「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」の構成銘柄のほうが多いけど、オルカンの指数「MSCI オールカントリー・ワールドインデックス」と過去10年のパフォーマンスはそこまで変わらない(小型株のあるなしで、あまり結果に差が出ていない)

3.断トツで純資産が多く、伸び続けている(運用額が多いほど安定しやすい)

うさ女
このオルカンをつみたて購入できる金融機関を選べばいいのね。
中島なかじ
人気のオルカンちゃんはいろんな金融機関で買えるんだけど、私はSBI証券を愛用してる。

新NISAの活用にもオススメな金融機関だよ↓↓

3.金融機関を選ぶ|SBI証券を愛用する6つの理由

画像出典:https://www.sbisec.co.jp

中島なかじ
「2023年オリコン顧客満足度®調査 ネット証券」第1位かつ「J.D.パワー ”NISA顧客満足度調査<証券部門>”」第1位を獲得した、SBI証券を推す6つの理由を紹介するね↓↓

1.積み立ての自由度が高い

・100円から積み立て投資できる

・「毎日・毎週・ボーナス時」など、好きなタイミングを選べる(つみたてNISAの場合)

・投資信託のラインナップがめちゃ豊富

2.チャットや電話でのサポート体制が万全

・困ったことがあればすぐ聞ける(Webサポート格付け最高評価)

3.投資の勉強になるセミナーや記事、動画を無料で見られる

※2023年2月13日に行われたSBI証券主催の新NISAセミナーは、この記事を書く参考になった

4.管理画面がわかりやすい&使いやすい

・スマホからいつでも積立金額やタイミングを変更できる

・特に「かんたん積立」アプリだと画面がわかりやすく、資産状況や収益などの変化も見やすい

5.ポイントが貯まる&クレカ決済も可能

・保有する投資信託や金額に応じて、dポイントやTポイント、マイルなどが貯まる(オルカンの場合、月間平均保有額に対し年率0.042%)

・貯めたポイントを使って積み立て投資できる

・三井住友カードがあれば、決済(投資)額の最大5%のVポイントが貯まる(証券会社の中で最高)

※ただし、クレジットカードでの積み立て金額には上限がある。現行NISAの場合、月5万円まで

6.口座開設がラクちん&スピーディ

・申込に必要な入力はスマホから5分で終わる

・必要書類(マイナンバーカードや身分証明書)をスマホで撮ってアップするだけで申込完結

・税務署の確認後、最短2日で口座開設できる

申込 → 税務署の審査 → 開設までは1~2週間程度かかるかも。混み合う年始に開設するより、いまNISA口座を開設しておくといい↓↓

SBI証券のNISA|公式サイト

うさ女
NISAの口座開設って、こんなにカンタンにできるんだ。

あたしも月1万円ぐらいから投資デビューしちゃお!

中島なかじ
ちょっと待って! 投資にまわすお金をNISAに全振りしてもいいけど、同じ「投資によって得られた利益が非課税になる制度」だったら、iDeCo(読み:イデコ)のほうがおトクさが上なんだよね↓↓

課税所得がある人は、iDeCoを優先するほうがおトク

50代でも、iDeCoをやったほうがいい理由=節税効果の高さ

iDeCoは、税制優遇を受けながら老後資金を用意できる制度です。

中島なかじ
老後資金は、ビルみたいに準備する。

年金を払っていれば、1階部分の国民年金はみんなもらえる。

会社員・公務員は厚生年金がもらえて、iDeCoは自分でつくる年金。

老後資金の階数が増えれば、暮らしに余裕が出る

積み立てた資産を60歳以上になるまで引き出せないというデメリットがあるものの、新NISAでも買える投資信託を積み立て購入するだけで、利益が非課税になるだけでなく、掛け金の所得控除を受けられます。

うさ女
ショトクコウジョ? ってなに?
中島なかじ
収入やiDeCoに投資した額に応じて、税金が安くなるってこと。
会社員がiDeCoをやるときの所得控除のイメージ図

所得控除をどれだけ受けられるかは、課税所得と掛け金で決まります。

たとえば所得税10%+住民税10%で、掛け金の20%相当が非課税になると考えると、(企業年金のない会社員の満額の)月2万3000円ずつ積み立てれば、40年で220万円超の節税になります。

例:2万3000円 × 12か月 × 40年=1104万円積み立てられる。

※1104万円-所得控除の220万円=「884万円で1104万円を用意できる」という考え方もできる

※60歳以降の受取時点で課税されるけど、退職所得控除の範囲内に収まれば非課税(超過しても2分の1課税)

※60歳まで解約できない(取り崩せない)分、確実に老後の資産を形成できるのはありがたい

中島なかじ
私は、節税のメリットが大きい&NISAでお金を貯めてもほしいものがなかったので、最初は老後資金を用意するためのiDeCoに満額(月2万3000円)投資することを優先したんだ。
うさ女
投資はタイミングによって値上がり・値下がりするけど「税金が安くなる」とか「手数料が安い」=おトクが確定してるってことだから優先したほうがいい…… って考え方もあるのね。

私はマネックス証券でiDeCoを積み立てています↓↓

マネックス証券のiDeCo|公式サイト

iDeCoについて詳しくはこちら↓↓

iDeCoは月5000円でも意味がある!すぐ始めたい理由
うさ女
積み立てが大事なのはわかったけど、なかじは成長投資枠はまったく使わないの?
中島なかじ
持ってる個別株を移そうとは思ってる↓↓

課税口座で保有する株式を売却して、新NISAの成長投資枠で買い直す

私は現在、3社の株式を(利益に課税される)特定口座で保有しています。

IPO投資で購入したもので、1つは売り時を逃したもの(値下がり続きの塩漬けちゃん)。

2つは「いつか10倍にならないかな~」と寝かせているもの(しばらく売る気がないもの)です。

利益を非課税にするため、成長投資枠を使って、後者2つを新NISA口座で買い直す予定です。

※課税口座から新NISA口座に直接移管すること(ロールオーバー)はできない

中島なかじ
いまは全体的に下がってるから株価が回復してから売却したいんだけど、2024年内にはやろうと思ってる。 下がりっぱなしだからもうちょっと待ってから移す予定。

※ただし、株主優待が目的で個別株を保有している人は一度売却すると記録がリセットされちゃうので注意

※ここからは新NISAの基礎知識をご紹介します

新NISAとは? いつから始まる?

うさ女
ニュースで見たんだけど「NISAが恒久化する」って、どういう意味?
中島なかじ
恒久化は「一時的に行われていた措置が、ずっと続くようになる」という意味。

現行のNISAには「投資信託や株式への投資によって得た利益を非課税で売却できる期間」や「投資可能期間」に制限があったけど、新しいNISAならいつでも投資を始められて、好きなタイミングで非課税で売却できるようになるってこと。

NISA(読み方:ニーサ)とは、証券会社や銀行などでNISA口座をつくり、一定額の範囲内で投資信託や株式などを購入すると、売却時の利益や配当金、分配金が非課税になる(少額投資非課税)制度です。国内に住む18歳以上なら、誰でも利用できます。

中島なかじ
国が用意した、おトクでありがたい「お金の置き場所」って感じかな。
うさ女
なにが、どうおトクなの?

通常、投資で得た利益には、約20%の税金がかかります。

新NISAのシミュレーション(例)

NISA口座で毎月3万円ずつ30年間投資すると、元本は1080万円になる。年利3%で運用できた場合、運用益は668.2万円、合わせて1748.2万円になる

課税口座の場合、利益の20.315%を税金で引かれてしまうので、手取りが約1612万円に減ってしまう

うさ女
あたしの大事なお金が…… 税金め。
中島なかじ
NISA口座の枠内で投資することで、この税金を取られず、おトクに投資できるってこと。

新NISAとは、2024年1月から始まった新しいNISA制度のことです。

※まだ新NISA口座を開設することはできない

2023年現在、NISAには下記の3種類が存在しますが、すべて2023年12月に新規投資(購入)可能期間が終了します。

現行の3つのNISA

1.NISA(一般NISA)
→ 株式や投資信託を年120万円まで購入可能。非課税期間は最大5年

2.つみたてNISA
→ 金融庁が定めた投資信託やETFを年40万円まで積み立て購入可能。非課税期間は最大20年

3.ジュニアNISA
→ 株式や投資信託を年80万円まで購入可能。非課税期間は最大5年
→ 未成年の子を持つ親や祖父母などが運用・管理を行う

また、上記のNISA口座で保有している分を、新NISAの口座に移すことはできません。

うさ女
現行のNISAで投資してきた分は、非課税期間が終了する前に売り切ったほうがいいのよね…… ちょっと面倒。
中島なかじ
売り切らなくてもええんやで。

新NISAに変わることで、もっと便利かつ自由に投資できるようになって、おトク度も増す。違いを見てみよう↓↓

>>現在、一般NISAやつみたてNISAを利用している人がどうすればいいか? 後ほど解説します

現行の一般NISA・つみたてNISAとの違い

新NISAで、なにがどう変わるかザックリ説明すると「ジュニアNISAは終了し、一般NISAとつみたてNISAが合体して進化する」イメージです。今まではどちらかしか使えなかったけど、今後は併用できます。

中島なかじ
ジュニアNISAはなくなるけど、新NISAは投資枠がドーンと増えるので、自分やパートナーの口座内で子どものための資金を準備できると思う!

1.最大年360万円・生涯1800万円まで投資可能。利益はずっと非課税

新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」という2つの枠があり、合わせて年間最大360万円・生涯最大1800万円までNISAの枠を使って投資できるようになります。

新NISAの概要

つみたて投資枠成長投資枠
年間投資枠120万円240万円
口座開設期間
(新しく投資できる期間)
いつでも
対象年齢18歳以上
非課税で
保有できる期間
無期限
非課税で
保有できる限度額
(生涯投資枠)
1800万円
※うち、成長投資枠は1200万円まで
※枠の再利用可能
対象商品長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託

※現行のつみたてNISA対象商品と同じ
上場株式・投資信託など

※現行の一般NISAから、高レバレッジ・毎月分配・運用期間20年未満のいずれかにあてはまるものは対象外に
※2024年1月時点
参考サイト:https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa2024/index.html

また、非課税で保有できる限度額(生涯非課税限度額)は、買い付けたときの残高(簿記残高)で管理されるため、NISA口座内の商品を売却したら、その分(簿価分)の枠を再利用できます。

うさ女
投資できる金額が1800万円!? そんな種銭、あたしには用意できないわ!
中島なかじ
無理に枠を使いきろうとしないでええんやで。

いつ売却したり分配金を得ても、利益が非課税(非課税保有期間が無期限)になるのは超ありがたい。

NISAは投資信託や株式を必要なタイミングで、自由に売却できる(現金化できる)し、今まで通り口座の維持や管理に手数料はかかりません。

2.つみたて投資枠と成長投資枠を両方使える

新NISA口座を開設すると、口座の中に毎年「つみたて投資枠」と「成長投資枠」のふたつの箱が同時に用意されるイメージです。

新NISAの概要
中島なかじ
枠が2つあっても、両方使う必要はない。

つみたて投資枠だけで生涯課税限度額の1800万円を使いきってもいい。

※ただし「成長投資枠の生涯非課税限度額は1200万円まで」と決められている

つみたて投資枠とは

つみたて投資枠は、年間投資枠(上限)が120万円まで。

対象商品は、現行のつみたてNISAと同じで、金融庁が定める一定の条件を満たした投資信託とETF(上場投資信託)。低コストのインデックスファンドを中心に200種類ぐらいあります。

ただし、ETFは購入できる銘柄や金融機関が少ないのでオススメしません。

中島なかじ
買い方は積み立て限定。

年2回以上買い付ければ「積み立て」を認められるけど、私は投資する期間も分散させたいので、毎月1回定額でコツコツ購入していく予定。

成長投資枠とは

成長投資枠は、年間投資枠(上限)が240万円まで。

また、新NISA枠での生涯投資枠は1800万円ですが、そのうち成長投資枠が使えるのは元本ベースで1200万円までと決められています。

購入できるのは、上場株式やETF、REIT、現行の一般NISAの商品から「毎月分配」「高レバレッジ」「運用期間20年未満」のいずれかにあてはまるものを除外した投資信託など。証券会社ごとに異なります。

投資信託協会のHPで、成長投資枠の対象商品が公開されています

NISA成長投資枠の対象商品|一般社団法人 投資信託協会

買い方は、一括(スポット)でも積み立てでもOKです。

うさ女
じゃあ、成長投資枠で投資信託を積み立ててもいいのね!
中島なかじ
その通り! ちなみに、一般NISAでは個別株を買ってる人も結構いるらしい。

2014年に制度が始まって、2022年9月次点の買い付け総額のうち約42%が上場株式※1 なんだって。

※1の出典:金融庁によるNISA口座の利用状況調査(2022年9月末時点)

うさ女
株主優待やってみたかったから、成長投資枠で個別株デビューしちゃおうかな!
中島なかじ
そういう人も増えそうだよね。

ただ、銘柄選びが大変だし、配当や優待の内容が変わるかもしれないし、値動きがある(売買のタイミングを見定めなきゃいけない)から、ほったらかしで資産を増やしたい私みたいなタイプには向かないかも。

また、課税口座で保有している株式はNISA口座に移せない(NISA口座で運用するには、一旦売却して買い直す必要がある)のでご注意ください。

3.売却すると、非課税投資枠が復活する

新NISAでは、保有する金融資産の一部を解約(売却)すると、非課税投資枠が復活します。

※売却時の時価ではなく、買い付けたときの金額(簿記残高)で計算される

うさ女
1800万円NISAで投資しきった人も、利益が出て売ったら、その分また新しく投資できるのね。
中島なかじ
そう! でも、枠が復活するのは「翌年だから、短期で売買しようとしてる方はご注意を。
うさ女
デメリットってないの?
中島なかじ
新NISAならではのデメリットはないんだけど、現行の一般NISA・つみたてNISAから続いているものがないわけじゃない。

でも強いて言えばって感じかな↓↓

新NISAの5つのデメリット・注意点

1.元本割れする可能性がある

住宅や車の購入、子の進学などでお金が必要になったとき(NISAを取り崩すとき)に、プラスになっているとは限らない(元本割れする可能性はある)。相場は動くので、必ず余裕資金ではじめよう!

2.損失が出ても、他の口座と損益通算できない

課税口座では、ほかの口座と1年分の利益と損失を相殺し税金を減らす「損益通算」や「損失の繰り越し控除」が可能。でもNISAではできない。

中島なかじ
課税口座で投資するときよりも損失が出たときの痛みが大きい。

だから、タイミングを見計らって売買するより、インデックスファンドに投資するのがオススメ(あとで解説します)。

3.スイッチングはできない

スイッチング=投資信託の買い換え。保有しているファンドを売って得た利益で新しい商品を購入すること。

iDeCoでは商品の預け替えができるけど、NISA口座ではできない(翌年には枠が復活するが、年間投資枠を消費してしまう)。ただし枠が空いていたら、別の商品を買うこと自体は可能。

4.海外転勤・留学の予定がある場合は要注意

5年以上日本から離れると課税口座に払いだす必要がある。海外転勤・留学の際は、NISA口座を開設した金融機関に相談しよう。

5.非課税枠が復活するからといって、小刻みに売買するともったいない

非課税枠の再利用ができるため、値動きに一喜一憂して売買してしまうともったいない(複利効果を得られない)。

うさ女
なかじは、2019年からつみたてNISAをやってるのよね。

新NISAが始まったら、どうするの? 投資額や銘柄はそのまま?

中島なかじ
ほんのちょっと投資額を増やして、購入する商品は変えるつもり↓↓



新NISAのまとめ

・新NISAは、投資枠が増えて「つみたてNISA」と「一般NISA」が合体した進化版

・いつでも始められて、ずっと利益が非課税(最高!)

・「成長投資枠」って名前につられて、個別株やアクティブファンドを買わないでいい
→ 課税口座で保有する資産があれば売却して新NISA口座で買い直すといい

・積み立て投資しか勝たん。少しずつでもコツコツ長期間投資していこう

・私が購入する銘柄は、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)

・今からつみたてNISAを始めれば枠が増える&複利を味方にできるので、生活防衛資金が半年分(フリーや自営業の方は1年分)ある人は、もう始めていいと思う

・NISAを運用する証券会社は、SBI証券がオススメ↓↓

SBI証券|公式サイト

2023年までに一般NISA・つみたてNISAを利用していた人はどうする? 移行(ロールオーバー)できない

一般NISA・つみたてNISAを利用していた人は、2024年1月に、新しいNISA口座が自動的に設定されます。また、積み立て設定(銘柄や投資額)も引き継がれます。

ただし、現行のNISA口座で保有している株式や投資信託などを、新NISAの口座に移管(ロールオーバー)することはできません。非課税保有期間が終了すると、同じ証券会社の課税口座(特定口座)に払い出されます。

「非課税期間に得た利益」は、その後も課税されることはありません。しかし「課税口座に移されたあとの運用で得た利益」には20%程度の税金がかかってしまいます。

※購入時から、一般NISAは5年、つみたてNISAは20年間非課税で保有でき、売却のタイミングは自由

中島なかじ
あわてて売る必要はないけど、一般NISAもつみたてNISAも、非課税保有期間が終了する前に(かつ、利益が出ているうちに)売却して、(そのまま保有したい場合は)新NISA口座で買い直したほうがいい。

ジュニアNISAで保有している商品は非課税保有期間(5年)の終了後、自動的に継続管理勘定(ロールオーバー専用勘定)に移管され、18歳(成人)になるまで非課税で保有できます。

ただし、ジュニアNISAの口座で保有している商品を新NISAの口座に移管することはできません。18歳を過ぎると課税口座(特定口座)に移されます。

また、NISAの金融機関を変更することも可能です。

参考文献

はじめてみよう! NISA早わかりガイドブック|金融庁

新しいNISA|金融庁

SBI証券 2023年2月13日「NISAの日セミナー 新しいNISAのポイント・NISAを活用した資産運用法」
→ ページも動画も削除されてました(なんでのん)

新NISAの論理的に正しい唯一の活用法|トウシル

2024年以降のNISAに関するQ&A|日本証券協会(PDF)

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親の破産、多額の奨学金(740万円)、25万円貸したままフラれる……など【お金で悩む人生】から抜け出すため、お金の使い方や増やし方を勉強している。2級FP技能士。

格安SIMなどの生活インフラの乗り換えで、年間10万円以上の節約に成功。
iDeCoとつみたてNISAで資産運用、IPO株で投資中。【Twitter】@nakaji_55