失敗しない女性の転職|誰も教えてくれなかった結婚や出産後も働ける会社

【この記事で分かること】
・女性の転職は、30歳前後でターニングポイントを迎える
・転職前にやるべきことは「現職での職場環境改善」!?
・転職先として、公務員の選択肢は大いにあり
・女性が働きやすい会社に入るために利用したいサービス
女性の転職

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Teamサバイブ
中島なかじ
……それで、私の友達が転職活動をしているんですよ〜。
不動産会社
社長
史織さん
なかじちゃんの周りにも転職したい女性って多いの?
中島なかじ
そうですね。特に30歳前後になるとぐっと増える印象です。
史織さん
そりゃね〜、結婚とか出産があるからね。
中島なかじ
忙しい会社に勤めている女性の方だと、20代後半くらいでこのままだと婚活もできない! という感じで転職をする人もいますね。
史織さん
30歳前後で働き方について考え直すのは、全ての女性が一度は通る道なのかもね〜。
慎平
(……なるほど、そうなのか!)

と、立ち聞きしていたのが女性の味方、転職サポーターこと私(わたくし)慎平です。これまで何人もの転職のプロに取材をし、また私自身も転職エージェント(※1)を利用して転職活動を行った一人です。

聞いた話によると、どうやら女性の方々は結婚(婚活含む)や出産などのライフイベントを目前に控えた30歳前後で、働き方について考え直すターニングポイントを迎えるようです。これは私の出番ですね。

今回は女性が結婚や出産をしても働き続けられる会社に転職するすべを、客観的に解説させていただきます!

(※1)「転職エージェント」:転職を希望する方に対して転職活動のサポートを行う人材紹介サービスの総称。詳しくはこちらから。

今の状況を打破する3つの方法

冒頭の会話の通り、もしあなたが結婚や出産を理由に転職を検討しているのであれば「働きやすい職場への転職」がひとつのゴールとなります。

「働きやすい職場」は人によって様々です。残業が少ない、育休がとれる、女性の多い環境、在宅勤務が可能な職場、など。いずれにしても結婚や出産にあたり、仕事と無理なく両立させることが目的となります。

方法はいくつかあると思いますが、ここでは広く多くの方に役立つと考えられる解決策を3つ紹介します。検討してほしい方法から順に記載していますので、1から順番に読んでもらえればと思います!

1)現職で働き方の改善を狙う

まずはじめに考えたいのは、現職で働き方を改善できないか、ということです。

大企業であれば部署の移動願いや勤務形態の変更を申し出ることで、働き方の調整ができる場合もあります。今いる職場で働き方を変えることができるのであれば、それが最もスマートな解決策といえるでしょう。

失敗しない転職で大切なのは、転職(異動)後の自分がどれだけイメージできているかです。イメージと実際の転職先で、どれだけ相違があるか。このギャップは転職の失敗因子になりえます。そのため想像がつく企業内での働き方改善は、成功するケースが多いのです。

他方で、社員数100人未満の中小企業では、異動や勤務形態の変更は難しいかもしれません。時に「今の会社を変えてやる!」という確固たる意志が求められるでしょう。

上司に掛け合って、「女性が結婚、産後、働き続けられるような会社」に変えていく意気込みがあるのであれば、変革に挑戦してみる価値は十分にあると思います。

世の中は女性が働きやすい会社に注目が集まりつつあります。日本政府の支援もあり、今後はさらに女性が働きやすい会社が望まれる時代になるでしょう。

近い将来のことを考えると、女性が働きやすい環境に変わることは会社にとってもメリットです。会社を説得し、企業自体を変えていくことは土台無理な話というわけでもありません。

そうはいっても、多くの方が「そこまでのパワーはない……」と考えます。そういった方は、やっぱり女性が働きやすい企業に勤めるのがより戦略的ですよね。

それでは、「女性が働きやすい会社」とは、一体全体どのような会社なのでしょうか?

2)公務員へ転職する

結論を先に言うと、最もおすすめできるのは公務員です。

試験さえ受かれば採用されるため「地道に努力することはできるけど面接が苦手……」と言った方でも転職することができます。民間の企業のように業績によって大きく給与が変動することはなく、解雇されることもほぼありません。産休や育休も充実していて、子育てを行いながら仕事をすることができること。さらには給与面も安定していることが公務員の強みとなります。

ただし、一口に公務員と言ってもいろいろな種類があります。そこで今回は、公務員についてもう少し掘り下げてご紹介します。

どんな仕事があるの?

公務員の種類

公務員は国家公務員地方公務員に大別されます。

名前をみると国家公務員のほうが重要かつ大きな仕事を任せてもらえそうな印象を持ちますが、日々の業務を見ると一概にそうとも言い切れません。

慎平
警察のように国の治安を守る仕事が地方公務員だったり、地元の税務署で対応してくださる方は国家公務員だったり。扱っている業務の単位が違うだけなんです!

ひとつひとつ職種を紹介していくときりがないので、ここでは「結婚や出産による女性の転職」に向いている職種のみをご紹介します。

すべての職種、また公務員について詳しくは別の記事でご紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。

将来が不安で転職を考えるなら公務員も選択肢に

「結婚や出産による女性の転職」でお勧めの公務員

裁判所職員 一般職[大卒]

裁判所で働く裁判所職員は、訴状の受付など窓口業務や、法定事務、裁判手続きの補助までを行います。試験は三種類あり、「総合職」「一般職[大卒]」「一般卒[高卒]」に分けられています。お勧めするのは、「一般職[大卒]」です。

慎平
「一般卒[高卒]」は高校卒業後2年以内が受験資格のため、今回は言及していません!

「総合職」「一般職[大卒]」を比べると、大きな違いは勤務地にあります。総合職は最高裁判所の採用となるため全国的な異動があるのに対し、一般職[大卒]では高等裁判所の採用となるので、その高等裁判所の管轄内の異動しかないのです。

女性の方が働きやすさを考慮するうえで、転勤が多いのはもっての外でしょう。まずこの点で一般職[大卒]をお勧めできます。

また、この一般職[大卒]は30歳まで試験に挑戦することができます。公務員の採用資格はほぼ年齢のみですが、30歳まで挑戦できるというのは一つのアドバンテージです。職歴があってももちろん大丈夫ですし、大学を出ていなくてもOKです。一般職[大卒]の[大卒]は、大卒程度の学力、と言った意味なので、学歴を問うているわけではないのです。

さらに試験難易度も他の国家公務員と比較するとそこまで難しくないとされています。問題は簡単ですが、例年倍率が高いので1問1問ミスできない内容なので、堅実に学習に取り組める方であれば、きっと手の届く試験だと思います。

慎平
ちなみに、30歳を過ぎてしまっている場合でも「経験者採用試験」という枠があります。民間企業で実務経験を積み、即戦力として活躍できうる人材は30歳を超えても採用対象になるのです!

裁判所職員に限らず基本的に全ての職種で実施していますが、人員が必要なタイミングで募集がかけられる試験です。定期的に行われる試験ではないので、興味がある方は試験実施団体(希望勤務先)のホームページをこまめにチェックするようにしましょう!

▼裁判所:採用情報

市町村職員(市役所職員)

もうひとつお勧めできるのが市町村職員、多くは市役所の職員です。

最大の特徴は年齢の上限です。求人を募集している市によって上限はまちまちですが、最大で59歳まで募集している市もあります。公務員は通常60歳が定年なので、実質年齢制限なしということになります。

30歳以上で結婚や子育てを始める方も多くいらっしゃると思います。職歴も学歴も問われないので、年齢に左右ざれずに転職を狙えるという点でお勧めさせていただきました。

ただし、試験は他の公務員試験が一段落した秋頃に行われることが多いため、他の試験で失敗した公務員狙いの受験生が押し寄せる可能性もあり、競争率は高くなっているのがデメリットと言えます。

また常に人員を募集しているわけではないので、定期的に募集要項を確認する必要があります。

慎平
勤務地の候補もたくさんありますし、しっかりと勉強をして臨めば、十分可能性のある職種です。!

公務員予備校の大手であるLECが提供している「市役所採用情報」は、年齢や場所などでソートを掛けられます。2016年のデータですが、十分参考にはなると思いますので参照してみて下さい。

市役所 採用試験情報
市役所採用情報 – 公務員試験|LEC東京リーガルマインド

試験対策には公務員予備校を利用しよう!

公務員への転職を狙う際は、当然試験勉強をしなければなりません。独学で勉強をするのも良いですが、在職中の方などは時間を効率的に使うために予備校を利用するのが近道でしょう。

大手の予備校であればLECTACがおすすめです。とりわけLECは職業ごとにコースが細分化されていて、自分が求めている内容にぴったりフィットした講義を受けることができます。

公務員についてもっともっと知りたい方は、以下の記事でガッツリ解説しましたので、ぜひご覧ください。

将来が不安で転職を考えるなら公務員も選択肢に

3)女性が働きやすい職場へ転職する

公務員が最も安定して働ける職場だと分かってはいても、生活が切迫していて、試験勉強のために数ヶ月〜一年の猶予を開けることは難しい方もいると思います。今すぐ転職したいという方はどうすればよいのか。

そういった方は、「女性が働きやすい企業ランキング(東洋経済新報社)」に掲載されている企業を狙い打つのがよいでしょう。

順位社名総合得点点数内訳①
女性の活躍
点数内訳②
育児・介護
点数内訳③
働きやすさ
1三越伊勢丹ホールディングス89.334.524.530.3
2資生堂88.235.723.329.2
3富士通87.229.925.831.5
4富士フイルムホールディングス87.131.124.531.5
4明治安田生命保険87.131.124.531.5
6NEC85.931.124.530.3
6ソニー85.929.924.531.5
8中外製薬85.832.222.131.5
9SCSK85.026.525.832.7
10シャープ84.927.625.831.5
11損保ジャパン日本興亜ホールディングス84.831.124.529.2
11日本IBM84.832.225.826.8
13東京海上ホールディングス84.731.123.330.3
14クレディセゾン84.632.222.130.3
14住友生命保険84.632.220.931.5
16T&Dホールディングス84.533.419.631.5
17高島屋83.733.425.824.5
17MS&ADインシュアランスグループホールディングス83.729.925.828.0
19ANAホールディングス83.529.922.131.5
20りそなホールディングス83.434.520.928.0

参照元である東洋経済オンラインの記事では、20位より下の企業も300社紹介されています。選定基準や上位ランクイン企業の女性の労働環境に対する取り組みなども紹介されているので、ぜひご覧ください!

▼最新!「女性が働きやすい会社」ベスト300(東洋経済オンライン)
http://toyokeizai.net/articles/-/131294

慎平
女性の活躍、女性の職場環境に力を入れている企業を探すのもありですね!

例えば……。
実例! 先駆的企業3社「女性活躍推進法」の取り組み方(プレジデントオンライン)

そうはいっても、働きやすさでランクインしたり取り上げられたりしている企業は、ほとんどが名だたる大企業です。たとえ入社を希望しても、すんなり入社できるケースはまれでしょう。

そこで「自分のやりたいことではなく、自分の強みを必要としている企業を狙う」というアプローチを取っていきたいと思います。よっぽどやりたいことがある方を除けば、多くは自分にとっての適材適所に転職するのが賢明な手段なのです。

自分の強みを必要としている企業を狙っていく。言い換えればこれまでに培ってきた自分の強みを活かせる企業、強みを必要としている企業を逆算して狙っていくのです。

女性が働きやすい企業に転職するためには?

ただしこの方法には一つだけ欠点があります。それは「自分の強みを自分で発見するのは難しい」という点です。

ただでさえ自分自身を客観視するのは難しいのに、そのうえ仕事上の強みとなると、内観が難航することは必至でしょう。

そこで利用したいのが転職エージェントという人材紹介サービスです。

転職エージェントについては後述しますが、転職のプロがマンツーマンで客観的な意見をくれます。利用することで転職の成功率、また、転職後の年収が大きく違ってくることは間違いありません。

もちろん、先ほどの働きやすい企業ランキングに掲載されていない中小企業にも、女性が働きやすい会社はあると思います。

それを調べるためには、転職口コミサイトを利用するのが効果的です。

転職口コミサイトとは、簡単に言えばアットコスメのような口コミサイトを、企業名でカテゴライズしたものです。企業ごとに働いている社員、もしくは以前働いていた社員が口コミを投稿しあっています。

企業がHPなどに掲載誌ている情報よりもずっとリアルな実情を調べることができるため、働きやすさを調査するには必ず利用するべきサービスです。

転職クチコミサイトの詳しい使い方はこちらの記事で紹介しています。

ブラック企業を見破る方法

ここまでをまとめると、

転職エージェントを利用して担当になったエージェントに「女性が働きやすい会社に転職したい」旨を伝え、エージェントに提案された企業を転職クチコミサイトを使って自分でも調べてみる。

これこそが「働き方を変える転職」の最善の攻略法と言えるでしょう。

転職エージェントとは?

先程からチラチラと登場している転職エージェントについて詳しく解説していきます。

転職エージェントとは、<転職を希望する方に対して転職活動のサポートを行う担当者(企業)のこと>を指します。

転職を希望される方と、人材を募集する企業の間に立って、関係を取り持ってくれるお仕事です。

具体的に何をやってくれるのかと言えば、転職希望者の希望を聞き、キャリアプランの相談にのってくれるところから始まります。

さらに企業の求人の提案、応募書類の添削、面接の日程調整、給与交渉までなんでもやってくれる秘書のような存在です。

自分専用の担当が付いてサポートしてくれる転職サイトといったところでしょう。

慎平
転職エージェントについてさらに詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。利用が無料である理由なども含め、私が気合を入れて書いたので絶対お時間を無駄にはしません!

女性の転職にこそ活用できる転職エージェントのメリット

転職エージェントは転職を希望される全ての方に利用してもらいたいサービスですので、男女ともにお勧めしています。

とはいえ、女性だからこそ利用して欲しい! なメリットもあります。そこについても詳しく紹介していきます。

女性特有の事情もあり、男性よりも転職条件が厳しい

繰り返しになりますが、女性の転職にはキャリアプランとライフプランが絡み合った難しさがあります。

一例を上げるとするならば、面接時に人事担当者は「入社後に結婚や出産ですぐに離職してしまうのではないか」と考えるそうです。これは、人事担当者がデリケートな問題を直接聞けないという点に起因します。

転職エージェントを利用していれば、この問題を解決することができます。

エージェントは人事担当者と直接やり取りをしていることがあるため、デリケートな問題や懸念をあらかじめエージェントを経由して伝えておくことが可能になるのです。

勤務形態の希望も予め織り込んだ状態で求人案件を紹介してもらえるので、面接まで行って通らなかった、といった悲惨な状況を避けることができます。特に在職中の方は無駄な時間をカットすることが求められるため、このメリットは強力だと感じます。

育児や家事などを踏まえ、よりミスマッチの無い転職が求められる

結婚や出産などのライフイベントに限らず、その後の家事や育児のことを考えると、どうしても転職に際して要望は多くなります。定時でしっかり帰りたい。子どものとっさのトラブルに家に帰れる状態でいたい。などなど。

自分の要望を面接という短い時間だけで伝えきるのは、なかなか難しいことです。面接の際にこちらの要望を言い過ぎるのも心証を悪くしないかと二の足を踏んでしまったり……。

転職エージェントを利用することで、このような情報伝達の齟齬(そご)を限りなく減らしていくことが期待できます。通常は面接でしか話すことができない人事担当者(面接官)ですが、エージェントを間に挟むことでコミュニケーションを取ることが可能になるのです。

面接後に伝えきれなかったことを伝達することも可能ですし、後から思い出したことをエージェントを経由して伝えてもらうこともできるでしょう。これは女性にとって大きなメリットです。

一般的に転職希望者が面接以外で企業の人事担当者に何かを伝えるのは難しいですが、企業と転職希望者のハブである転職エージェントを介することで、あなたの希望がきちんと伝わるるようになるのです。

現職で働き方の改善を狙う、公務員への転職を図る、大手企業への転職にチャレンジする、など。いずれにしても失敗しない転職には「第三者のアドバイス」が欠かせません。その点で、転職エージェントは自信を持ってオススメできるサービスです!

↓↓詳しくは、こちらの記事を読んでみてください。

転職エージェントの比較は無意味

↓↓実際に転職エージェントを活用して、ベンチャーから大手企業に転職した女性の体験談はこちら

33歳でベンチャーから大手へ、Webマーケ女子の転職体験談

最後に

女性の転職の悩みは、人生の悩みと直結しているように感じられました。

売り手市場(人手不足)の今、多くの企業は人材を暖かく迎える環境を作らざるをえないフェーズに直面しています。もちろん、女性が働きやすい環境づくりも今後一層取り組まれていくことでしょう。

サバイブでは「女性に優しい会社でなければ良い人材が会社に集まらない」というムードを、日本の社会に醸成していかなかればならないという使命感に燃えています。

そしてこの記事を読まれている女性の方々が女性が働きやすい会社に向かって一歩踏み出すことで、その世界が少しだけ近づくのだと信じています。

慎平
女性の皆さんの転職活動がうまくいくことを、心から願っています!

それでは、Can you survive?

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転職エージェントの比較は無意味

 

ABOUTこの記事を書いた人

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編集者/新卒でITコンサル会社に就職。ある朝「もうすぐ30歳だけど、ちゃんと将来設計あるの?」と自問自答を始めて嘔吐・下痢を繰り返す。その後、経済的自立を求め、実学を会得する記事を書くためサバイブにジョイン(ジョインって使いたがる輩にろくな奴はいない)。尊敬する作家は金城一紀。ファイナンシャルプランナーで弓道初段です。

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