外資系企業に転職するための注意点。必要な英語力は?

外資系企業とは、サムネイル

 

せいきゅん岩崎
転職口コミサイトであるOpneWorkは、「働きがいのある企業ランキング2020」を発表。

転職口コミサイトとは企業版の食べログのようなもので、実際に働いている社員や元社員の口コミが集まるサイト。

順位は以下の通りだ。

順位企業名評価点
1位
セールスフォース・ドットコム
4.72
2位
グーグル
4.64
3位
プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)
4.61
4位
ボストン・コンサルティング・グループ
4.61
5位
三井不動産
4.59
6位
プルデンシャル生命保険
4.56
7位
シスコシステムズ
4.53
8位
A.T. カーニー
4.46
9位
中外製薬
4.43
10位
アシスト
4.40
出典:https://www.vorkers.com/award/

この中で、7割が外資系企業なのだ!赤文字が外資系企業

当たり前だが、日本にある会社の99%は日本企業なのに、働きがいのある企業ランキング上位10社のうち7社が外資系企業って凄くないか?

本記事では外資系企業について概要から転職方法まで徹底的に解説していく!

タカシ
せいきゅん、僕、外資系企業に転職したいっす!
せいきゅん
ほー。外資系ね。大変だけど、いいかもね。
タカシ
いいスーツ着て、オシャレなオフィスで、英語で会話とか、夢しかないっす!
せいきゅん
タカシって、英語しゃべられるんだっけ?
タカシ
まったくっす。
せいきゅん
おい!

とは言っても、すべての外資系が英語がペラペラじゃないと働けないわけではないし、映画に出てきそうなコテコテの外資系もあれば、地味な感じの外資系もある。

アメリカ系企業とヨーロッパ系企業でも、もちろん違いはあるしね。

タカシ
そうなんすね。外資系企業の定義って、何なんすか?
せいきゅん
そうだな、まずはそこから説明しよう。
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外資系に最も強い転職エージェントと言えばJAC(ジェイ・エイ・シー)リクルートメント」。年収500万円以上で忙しい人は、とりあえずJACリクルートメントに登録し、情報を得るのが吉。

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1.外資系企業とは?

せいきゅん
そもそも「外資系企業」とは何か?

政府(経済産業省)が考える外資系企業とは、海外投資家がどれくらいの株を保有しているか否か。

しかし従業員として「外資系企業」で働きたいと考えるときに、この定義を使わないほうがいい。

タカシ
何でっすか?
せいきゅん
例えばソニーは、2019年3月末時点で、過半数以上の56.1%の株を外国人が持っている。しかし、働いている人も、働きたいと思っている人も、ソニーを外資系企業だと認識している人はほぼいないはずだ。
タカシ
あのSONYが外資系!?
せいきゅん
だから、あくまで「外資系で働きたい」というときの外資系企業は、違う定義が必要だ。

その場合は「海外に本社がある日本法人」と考えればいい。

そしてその日本法人の「外国人の社員の割合は、どれくらいか?」と「社長は外国人か?」というファクターによって、外資度の高さが変わってくると思う。

2.外資系企業と日系企業の違い

せいきゅん
当たり前だが、日系企業も、それぞれの会社によって文化も給料も違う。外資系企業も、すべてはその企業によるということになるが、それでもやはり、日系企業と外資系企業の間には、大きな違いがある。

ちなみに、ここでいう「日系企業」とは、伝統的な大手の日本企業を指す。

外資系企業と日系企業の根本の違い

せいきゅん
日系企業は、新卒で社員をとり、社内でその会社に最適な人材を育てていく文化が強い。転職をする人が増えたと言っても、日系企業の上層部は、今でもその多くが新卒からその会社にいる人だ。これこそが、日系企業の一番の特徴である。

 

それに対して外資系企業は、一部の企業を除き*、即成果を出せる人しか採用しない。入社して半年も経てば、バリバリ成果を出してもらっていなければ困る。成果が出せていないなら、迷わず「肩たたき」をする。

つまり、就職して成果を出したら、すぐに給料に反映してもらいたいと考える人は、外資系が向いている。

逆に、長期的な視点で安定的に成長したいと考えるなら、日系企業が向いている。

タカシ
なるほどっす。

*最近では、外資系企業の中にも、新卒から採用し、社内で育てていくような企業もある。

外資系はアメリカ系・ヨーロッパ系・中国系に分かれる

外資系企業と言っても、本社がアメリカかヨーロッパ、中国では特色が少し変わってくる。

現在日本にある外資系企業の4割がアメリカ、同じく4割がヨーロッパ、1割が中国、残り1割がその他ということになる。

せいきゅん
最も短期的に成果を求めるのが、アメリカ企業だ。

とにかくアメリカ企業は、スピード重視。トップダウンがものすごく強く、アメリカ本社の指示は絶対。出社初日から戦力としてフル活動を期待されるし、逆に「出社初日に会社がM&Aされた」などという伝説的な話もある。

英語が母国語なので、幹部に求められる英語のレベルも、当然高くなる。

タカシ
ひぃ~、もはや戦場っすね。
せいきゅん
まさに。アメリカ系企業は、「和をもって尊しとなす」ではなく、個人でガツガツ仕事をしたい人向きだ。

ヨーロッパ系企業は、アメリカ系と日系の中間ぐらいなイメージ。日系企業よりはスピードを求められるが、そこまでシビアではないことが多い。ヨーロッパ本社の意向も重要だが、ローカルである日本に任せる部分も大きい。

英語も母国語ではないので、アメリカ企業ほど、完璧な英語を求められるわけではない。

タカシ
ちょっと希望が見えたっす。
せいきゅん
中国系企業も、アメリカ系企業ほどスピードをを求められるわけではない。が、やはり個人でガンガン仕事をしていくのが基本だ。

通常の中国系企業では、中国語を仕事の現場で使うことはまずない。仕事では英語が使われる。

中国系企業の特徴としては、食事会や飲み会の機会が多いことかもしれない。人をもてなす文化があるのは、日本と同様だ。ただ、日本よりもフラットな関係が一般的で、上司とも友達のような間柄になることも多い。

タカシ
アメリカ系と日系のハイブリッドみたいな感じっすね。

外資系企業の特徴

実力が評価されやすい環境にある

若い上司や女性の社長。外資系企業にそういったイメージをお持ちの人もいるはず。外資系企業では、年功序列や男尊女卑などの日本的な習慣は通用しない。完全に実力が重視される。

仕事で年収や役職を上げていきたいという野心家は、日本企業よりも多くチャンスが与えられる。

尊敬できるメンバーが多い

実力社会の中で在籍している社員は、みな一様に優秀であることが多い。そうでなければ外資系企業で生き残ってはいけないからね。

外資系企業には年次の契約更新があるため、優秀でない社員は更新を打ち切られ、辞めさせられる。

社員同士が切磋琢磨し努力を怠らない環境は、外資系ならではの厳しさ。

自分の成長を実感できる環境であることは間違いなし。

休みに対する考え方が寛容である

外資系企業の特徴として、オン・オフをはっきり分ける傾向があるよね。休日や退勤後の時間を大切にしている。

有給消化率も高く、休みを取ることは社員の権利だという認識が浸透している。

上司が長期の連休を取得することも珍しくないため、日本企業のような休みを取得することで責められるという嫌な空気はない。

英語の知見を深めることができる

社内公用語が英語の企業、メールのやり取りが英語の企業。本国にある本社との会議が英語の企業など、英語への関与度は企業によって様々。

全ての企業、全ての業種で英語が必要というわけではないが、全く見ることもないというのもほぼ皆無。

英語力が向上するのは必然と言えるよね。英語のスキルアップを考えている場合は、いい職場になるかもしれない。

外資系企業にお勤めの方に、給与に関するインタビュー

――転職先に外資系企業を選んだというのは?

やっぱりお給与がいいですよね。そこは魅力的でした。国内企業で同じ仕事をしたとしても、外資と同じ金額がもらえるとは思えませんでしたので。

――差し支えなければ具体的な金額をお伺いしてもよろしいでしょうか?

そうですね。30代女性の平均年収よりは100~200万円以上多くもらっていたと思います。

(取材記事を詳しく読む)

福利厚生が手薄い

メリットがあれば当然デメリットもある。一つは福利厚生が手薄いということ。

日本の企業は様々な福利厚生を導入しているが、外資系企業ではほとんどない。家賃補助や資格補助などの制度はもちろんのこと、退職金が出ないこともざらにある。

退職金制度が敷かれていないのは、一つの企業で死ぬまで勤め上げるという文化がないから。当然といえば当然だが、安定志向の人にとってはデメリットになりうる。

雇用環境が安定していない

雇用に関する環境は安定していない。成果を挙げられない者は会社にとって不要とみなされ、解雇されてしまう。そもそも業績が悪くなれば、成果に関係なくクビを切られる。

部署ごと、あるいは日本法人ごと撤退させてしまうこともある。つまり、職を失う確率が日本企業よりもいくぶんか高い

海外ではずっと同じ企業に勤めず、職場を転々としていく傾向が強い。こういう働き方は、同じ会社に長く勤め、会社を支えていきたいという人には向いていないかもしれない。

実力がないと出世が難しい

実力社会ゆえ成果を挙げなければ出世ができない。

日本の大手企業は良くも悪くも年功序列が根強い。ある程度継続的に勤務をしていれば、実力不相応に年収が増えていくこともあるかもしれない。

しかし外資系企業ではそうはいかない。完全に成果が問われるから、実力がなければ出世や昇給は望めないんだ。そのため20代で年収1000万を超える人がいれば、40代で日本企業の平均額を下回る人もいる。

上司の言うことは絶対だ

日本の企業は、社員の評価をする人が、よくわからない。人事担当者はもちろんのこと、直属の上司や小規模なベンチャー企業であれば社長が直接評価を下すこともある。

しかし外資企業では、多くの場合、直属の上司に評価の決定権が与えられている。極論を言えば直属の上司が「出世」と言えば出世し、「クビ」と言えばクビになるということなんだ。

そうなると上司の指示には特に注意をはらい優先的にこなしていかなければならない。業務への実力もさることながら「機嫌を損なわない技術」も必要になる。

せいきゅん
【要点】

外資系企業にはメリットとデメリットが色濃くある。とりわけ、安定志向でない挑戦的な人にとっては、メリットが強く作用するだろう。

3.なぜ日本企業よりも年収が高いのか?

外資系の特徴として、一般的に年収が高いと言われているが、その理由を解説していく。

福利厚生も含まれているという考え方

デメリットの項目でも紹介したが、外資系企業には福利厚生がほとんどない。その理由の一つに、高額な年収がある。前述の通り日本企業よりも平均して1~3割ほど高額な給与には、諸々の福利厚生が含まれているのだ。

住宅補助などが充実していた大手企業から外資系企業への転職すると、年収が大きく増えても生活水準はそこまで変わらなかったということもあり得る。

海外進出というリスク回避のため

海外の企業が日本に事業進出する(日本企業を買収する)ということは、ある程度の資本力があると考えられる。

競合ひしめく中での事業進出では、優秀な人材を少しでも多くかき集め、日本国内の戦局を一気に覆す必要があるんだ。

だから、優秀な人材の確保を目的とし、待遇面を良くするのは当然のことといえる。

成果主義による非年功序列のため

成果主義で年功序列でないということは、生産性の低い社員に多くの人件費を割くことがない。無駄な人件費にシビアであるがゆえに、給与が高くなる傾向がある。

ただし成果が上げられないと、給与も優遇されない。

せいきゅん
【要点】
外資系企業では優秀な人材に多くお金を支払いたいという考えから、働いている間は年収が高い傾向にある。

4.ワークライフバランスが取れた自由な働き方が望める

外資系企業の特徴の一つに「柔軟な働き方」、つまりワークライフバランスが尊重される点がある。

これは大きなメリットだが、一部の人にはデメリットにもなりうる。

ワークライフバランスとは?

ワークライフバランスとは、直訳で「仕事と生活の調和」ということ。仕事と生活を良いバランスで保とうとする考え方のことを指す。

日本人は「働くために生活している」などと揶揄(やゆ)されることもあるほど、仕事に人生のウエイトを置きがち。

もちろん充実した仕事を送るために仕事は欠かせないファクターの一つだ。しかし本来は「生活するために働く」べきだし、適度に休みを取ることは必要なはず。

日本では仕事のために生活を犠牲にする「ワーカホリック(仕事中毒)」という問題も指摘されている。今後就職先を決めるにあたって、企業がワークライフバランスについてどのように考えているかは、ますます重視されていくことになる。

日本企業ではこのワークライフバランスに関する考えがまだまだ浸透していないが、外資系企業の多くはこの考えのもと労働のルールが定められている。

日本企業と外資系企業の働き方の違い

なぜ日本企業と海外企業ではワークライフバランスについての考え方、つまり働き方が違うのか?

それは欧米と日本の仕事観の違いの歴史が密接に関係している。

欧米の企業は優秀な人材を確保するために働きやすい環境であることをアピールした。プライベートな時間も取れて、子育てをしながら働くこともできる。その代わり、優秀な人材のみを採用するという考え方だ。

他方、日本企業はよく家に例えられる。社長は家長で社員は家族。

以前は今以上に終身雇用を前提にしているということもあり、よっぽどのことがない限り定年まで同じ会社で働くことができた。

年齢とともに給与もアップしていき、安定こそが日系企業のアピールポイントだったんだ。

残業のない外資系企業の本音

ワークライフバランスを尊重しているということから、外資系企業には残業や休日出勤がほとんどない。これはメリットの項目で説明をしたね。

しかしこれは、“残業ができない” ということでもある。残業が無いのではなく、できない。

日本企業と比べて外資系企業は勤務時間内に終わらせることへの要求がシビアだ。残業をしている人は「仕事のできない人」という評価になってしまう可能性がある。

上司からムチャな量のタスクをふられた際は、自己管理という名のもとに断らなければならない。そうでない場合は、こっそりと始業前や土日に仕事を行うことになる。

そうでなくても外資系企業は、夜中や早朝に業務が発生することがある。海外のクライアント対応や、本社とのミーティングのため。

それゆえ企業によっては、どこでも仕事ができる環境を与えられることも少なくない。インターネットに繋がったパソコンさえあれば、家やカフェ、それこそ公園でだって仕事ができるでしょ。

そうなってくると、どうしてもプライベートな時間と仕事の時間の境界が曖昧になり、シームレスな生活になることも。

自己管理(仕事)ができる人にはライフワークバランスをいかようにも調整できる最高の職場になるが、そうでない人にとっては、かえって仕事に圧迫されてしまう可能性もあある。

※この項目では、特に外資系の特色が強い企業を参考にしている。日本企業のように会社でしか仕事が行えず、残業もある程度あるという企業もまったくない、というわけではない。

外資系企業にお勤めの方に、ワークライフバランスに関するインタビュー

――オフィスにいなければならない時間はありますか?

いわゆるコアタイムですね。11〜15時がその時間に該当します。ただ私のように外回りのある営業職だとその時間もいないことが多くあります。

例えば朝と夕方に打ち合わせがある日なんかはオフィスに行かず、直行直帰だったりしますね。

――そういった時間に関する裁量権も与えられているんですね。

完全に成果主義なので、「業績を上げること」と「コンプライアンスに反しないこと」、この二つを徹底すれば基本的に何をしてもOKです。

私は妻子がいるので、特に子どもが幼いうちは子育てとの両立といった面で大変助かっていました。

(取材記事を詳しく読む)

せいきゅん
【要点】

外資系企業ではワークライフバランスが尊重される傾向にある。働く場所や時間などの自由が大きい反面、自己管理能力に欠ける人はかえって私生活が圧迫されることも。

5.外資系企業を調べる際のポイント

企業研究のやり方

どの外資系企業を狙うかを検討したあとは、実際に企業について調べていく必要がある。

日本の企業でも転職前には欠かせない企業研究だが、外資系企業の場合は少し様子が違ってくる。日本企業では気に留めていなかったことも事前に調べておく必要があるのだ。

この項目では、外資系企業ならではの企業研究について紹介していく。

本社の国籍を調べる

まずは本社の国籍を知ることが外資企業研究の第一歩と言える。なぜなら、企業のある本国によって社風や制度が異なることが多いからだ。

例えばアメリカ系企業は「成果主義の個人プレイ」に重きを置くのに対して、ヨーロッパ系の企業では「ワークライフバランスを重視した働き方」に重きを置いていることが多いと言われている。

もちろん企業によって社風は異なるが、こういう傾向にあるという全体像を把握しておいて損はないと思う。外資系企業の企業研究は、まずここから始めてみよう。

進出形態を調べる

「1.外資系企業とは?」で説明したように、外資系企業にはいくつかの進出形態がある。企業がどのようにして日本に進出してきたかも知っておく必要があるのだ。

海外資本の比率が高ければ高いほど本国の指示に沿わなければならないし、人事制度や経営戦略も本国寄りとなる。

本社の国籍を調べるのも同様の理由からだが、「本国の影響をどれだけ受けるのか」という点については入念に確認しておく必要があるだろう。

規模や売上高を調べる

外資系企業は倒産以外にも撤退という形式での終わりがある。そのため、企業が継続的に利益を出しているかもチェックすべきだ。

また日本法人の売上が本国に続いて世界2位だったり、本国以上の売上をあげていたりすると、必然的に日本支社の発言権が強くなっている。

企業と自分の成長を狙うためにも、売上に関しては日系企業以上に注意深く観察すべきなのだ。

転職口コミサイトを確認する

日本企業と同じだが、最後は転職クチコミサイトをチェックするのがいい。外資系企業でも日本企業でも、変わらず口コミの評価は大切だ。

転職クチコミサイトについては、下記の記事を参考にしてくれ。

▼ブラック企業を見破る方法丨転職口コミサイトを比較した

ブラック企業を見破る方法丨転職口コミサイトを比較した

2016.11.11
せいきゅん
【要点】
外資系企業の企業研究は、本国(本社)の影響をどれだけ受けるのかに留意して行う。

6.どれくらいの英語力が必要か?

さて、気になるのが英語力についてだ。外資系企業で働くためにはどれくらいの英語力が求められるのか?

冒頭にも書いたが、外資系企業では全員がネイティブレベルの英語力を求められているわけではないということだ。

大切なことは、英語を使うTPOを理解すること。

必要なポジションとそうでないポジションがある

例えば、外資系食品メーカーの国内営業職で働かれている人を想像してみよう。その人たちは誰に対して英語を使うだろうか?

営業先(顧客)は日本人。部署のメンバーも多くは日本人。となると、実際の業務では英語を使う機会がほとんどないのだ。

外資系玩具メーカーの製造部門で働くと仮定して、工場勤務の場合はどうなるか? もしかすると誰とも話さずに一日を終える日があるかもしれない。

考えてほしいのは、志望している外資系企業では、はたして英語を使う機会があるのかということだ。

先程の食品メーカーの営業部門の例では、本社(本国)の上司とコミュニケーションを取る際は英語が必要になる。日常的にメールでのやり取りが行われるため、読み書きは必須となるだろう。それだけでなく、ときにはスカイプ等で会話をする必要もある。すると、一定の英語力はどうしても求められる。

しかしながら工場勤務の場合はそもそも会話でのコミュニケーションが求められていないこともあるので、英語が必要ない。役職があがり、工場内外での連携が必要になってはじめて英語が必要になるのだ。

TOEICでは何点くらい必要か?

そうはいっても一定以上の役職や企業を挑戦するためには、ひとつの基準点や目安があると目標として設定がしやすい。

ここでは多くの求人で見られるTOEIC(トーイック)の点数に準拠して解説していく。

まず、TOEIC公式サイトに掲載されている「企業が期待するTOEICスコアとビジネスパーソンの平均スコア」という表を見てみよう。

TOEIC点数分布参考:http://www.toeic.or.jp/toeic/about/result.html

ここには部署ごとの目標点数が書かれているが、外資系企業を狙うのであれば一般企業の国際部門、つまり「655~865点」が目指すべき一つの基準となる。

公式サイトに掲載されている点数ごとのスキルの目安は以下の通り。

TOEICスコア 900〜990
1. 自分の専門分野の高度な専門書を読んで理解できる。
2. 英語を話す人達が行っている最近の出来事・事件についての議論を聞いて内容を理解することができる。
TOEICスコア 800〜895
1. 英語で書かれたインターネットのページから、必要な情報・資料を探し収集できる。
2. 職場で発生した問題点について議論をしている同僚の話が理解できる。
TOEICスコア 700〜795
1. 会議の案内等の社内文書・通達を、読んで理解できる。
2. 自分の仕事に関連した日常業務のやりかたについての説明を理解できる。
TOEICスコア 600〜695
1. 自分宛てに書かれた簡単な仕事上のメモを読んで理解できる。
2. ゆっくりと配慮して話してもらえば、目的地までの順路を理解できる。
TOEICスコア 500〜595
1. 電車やバス、飛行機の時刻表を見て理解できる。
2. 打ち解けた状況で、 "How are you?""Where do you live?" "How do you feel?" といった簡単な質問を理解できる。
TOEICスコア 400〜495
1. 看板を見てどんな店か、どういったサービスを提供する店かを理解することができる。

求められるスキルとしては「1. 会議の案内等の社内文書・通達を、読んで理解できる」「2. 自分の仕事に関連した日常業務のやりかたについての説明を理解できる」ということ。確かにこの2つができれば、知らない業務も学び実践することができるだろう。

これらを踏まえ、700点以上を一つの目安として設定するのはいいかもしれない。

ただ気をつけてほしいのは、TOEICの点数は基準の一つにすぎないということだ。800点以上取れる人でも、実際のコミュニケーションになると何も言えなくなってしまう……、ということも珍しくない。

英語も最終的には人対人のコミュニケーション。TOEICの点数は採用基準の一つとして必要ではあるが、大切なのは英語でコミュニケーションが取れるかどうかだ。

外資系企業にお勤めの方に、英語に関するインタビュー

――英語力ってどれくらい必要なものでしょうか?

話すスキルはそこまで必要ではありませんが、読むスキルや聞くスキルは必須だと思います。

ちょっと具体的な内容になりますが、業務の中で英語の仕様書を日本語にわかりやすくまとめる作業があります。これは英語が読めないと、ちょっと仕事にならないですね。

――小林さんは入社してから英語を学ばれたのですか?

前職が海外のソフトウェアを国内で売る仕事だったので、ある程度の語学力はありました。ただ、やっぱり入社してから結構勉強しましたよ。

――なるほど……。ただ前向きに考えれば、本格的な勉強は入社後でも間に合うということですね?

間に合わせる、という方がニュアンスが近いかもしれません。笑

(取材記事を詳しく読む)

せいきゅん
【要点】
TOEICの一つの目標点数は、700点。しかしTOEICの点数に固執しすぎることは危険。

まとめ

<外資系企業>という言葉、なんとなく怖いと感じるかもしれない。自分とは別世界なように思えて、敬遠してしまう気持ちもよくわかる。

でも外資企業には日本企業にはない素晴らしいメリットがたくさんある。特に「自由な生き方を試してみたい人」「自分の実力を試してみたい人」など、日本の企業から離れ、別の視点を持って見たい方にこそ検討して欲しい。

日本にいながら海外の企業に勤められるなんて、こんな素晴らしいチャンスはない。

せいきゅん
外資系企業への転職を成功させるには、外資系企業に強い転職エージェントを味方につけること。利用は無料だから、まずは登録して、情報を得ることだな。

下記が外資系企業に強い転職エージェントだ!

外資に強い転職エージェント特徴
JACリクルートメントやはりおすすめNo.1 はJAC。2019年ハイクラス転職No.1*。ハイクラスの中には、当然多くの外資系企業が含まれている。
ランスタッド巨大グローバル人材企業。世界2位。なので外資系に強い。
ビズリーチハイクラス向けの有料転職サイト。無料登録して、ヘッドハンターからのスカウトを待つのもあり(無料)。
ロバート・ウォルターズ英国ロンドンが本社のグローバルカンパニー。英語に自信がある人は、狙い目。
*:オリコン顧客満足度ランキング

 

それでは
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↓この記事を読んで、いい転職エージェントの見つけ方をチェック

転職エージェントの比較は無意味。おすすめの選び方&活用方法

2019.05.30

ABOUTこの記事を書いた人

岩崎 聖二

「お金なんかで人生悲観する人をなくしたい」をテーマに、人生100年時代をサバイブする稼ぎ方・投資・子育てを研究。

人生は、逃げても攻めても辛いことだらけ。だから、くだらない見栄や常識を捨てて、辛いこともなるべく楽しみ、小さなことに感謝して生きる。これが僕のサバイブ術。

1級FP技能士。裁判所入所後、父が残した大借金を金銭的・精神的に解決するために起業して、はや12年(本当は彼女にフラれて起業)。

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