
取引量世界3位の仮想通貨取引所「FTX.com」の日本版「FTX Japan」とは? 独自トークンFTTのほか、SOLなど10種類の通貨を取り扱い、手数料も安い。パーペチュアル(永久先物取引)とは? Liquidとの違い、口座開設 → 日本円の入金方法を画像つきでわかりやすく紹介します。
また、FTXのCEOのインタビュー記事とFTX JapanのCOOの質疑応答(AMA)記事を参考文献に追加しました。ここらへんを読むとより理解が進みます

目次
仮想通貨取引所「FTX Japan」とは?

画像出典:https://www.liquid.com/ja
FTX Japanとは、FTX Japan株式会社(以下、FTX Japan)が運営する、日本の暗号資産交換事業者として第一号登録(登録番号:関東財務局長第00002号)を受けた仮想通貨取引所(暗号資産取引所)です。
親会社のFTX(FTX Trading Ltd.)は、複数の仮想通貨プラットフォームを運営する企業。

画像出典:https://ftx.com/jp
2019年にグローバル版として設立されたFTX.comは、トレーダーがトレーダーのためにつくった取引所で、業界初のデリバティブ取引やオプション取引、ボラティリティ商品やレバレッジトークンなど画期的な商品を次々に提供してきました。


画像出典:https://coinmarketcap.com/ja/rankings/exchanges(2022年6月3日時点)
またFTXには「FTXトークン【FTT】」という独自トークン(仮想通貨)も存在します。

ただしFTX.comは日本で取引できないよう規制されていたので、現地法人を設立したんですね。
FTXは、2022年2月に日本のQuoine 株式会社と親会社Liquid Group Inc.を買収し、FTX Japanへ社名変更を行いました。
※FTX Japanは、仮想通貨通貨取引所「Liquid by FTX(リキッドバイエフティーエックス)」も運営している

私もSTEPNの靴を買うために、口座開設しました。
※FTX Japanでも、SOLは購入可能
FTX Japanは、2022年5月30日にローンチされたばかりの新しい取引所ですが、FTX.comゆずりの幅広い取引が可能です。
・円建て、米ドル建てでFTX.comと板を共有している「現物取引」
・米ドルと円を取引できる「法定通貨取引」
・「パーペチュアル取引」
仮想通貨取引所「FTX Japan」のメリット
1.10種類の通貨に対応。取引板は、グローバル版(FTX.com)と共有
・ビットコイン【BTC】
・イーサリアム【ETH】
・ソラナ【SOL】
・リップル【XRP】
・ポルカドット【DOT】
・ライトコイン【LTC】
・ビットコインキャッシュ【BCH】
・FTXトークン【FTT】
・ステラルーメン【XLM】
・ベーシックアテンショントークン【BAT】
・オーエムジー【OMG】
・エンジンコイン【ENJ】
※このほかにも米ドルの外国為替取引所取引(現物取引)を利用できる
※ステラルーメン【XLM】は、パーペチュアル取引のみ〈ほかの通貨は現物取引とパーペチュアル取引両方ある〉
2.手数料が安い
取引手数料
アカウントのレベルによって手数料が変わります。
ランク | 直近30日の 取引量 (USD) | メイカー 手数料率 | テイカー 手数料率 |
---|---|---|---|
1 | 0 | 0.02% | 0.07% |
2 | 1milionまで | 0.02% | 0.06% |
3 | 5milionまで | 0.015% | 0.055% |
4 | 10milionまで | 0.015% | 0.05% |
5 | 15milionまで | 0.01% | 0.045% |
6 | 35milionまで | 0.01% | 0.04% |
※2022年6月時点 |
テイカー:取引板に並んだ注文を約定させて流動性を奪う側(買う人)
※現物取引の手数料は、受け取る通貨建てで差し引かれる
(例:BTC/JPYの買い注文はBTC、BTC/JPYでの売り注文はJPYで手数料が支払われる)

入出金手数料
日本円の入出金や、仮想通貨の入庫の手数料は無料。
仮想通貨の出庫は、0.01BTC以上は無料(0.01BTC未満の場合:1日1回まで無料)。
その他の通貨(ETHやERC20トークン)の出庫は、ネットワーク手数料にもとづいて算出される。
※ただし、法定通貨の入出金の合計額が取引量を上回る場合、最大0.1%の出庫手数料がかかる可能性あり
※FTXトークン【FTT】を保有し、ロックするとERC20トークンとETHの出庫手数料が無料になる
※手数料が発生する場合は、事前に通知が行われる

3.パーペチュアル取引(永久先物取引)を利用できる
FTX Japanでは、現物取引のほかパーペチュアル取引(永久先物取引)を利用できることが最大の特色です。
パーペチュアル取引とは、有効期限のない先物取引のようなものです。
パーペチュアルには「あらかじめ決められた期日(最終決済期限)」がなく、価格を外部の市場価格(インデックス価格)に近づけるべくファンディング(資金調達)というしくみがあります。
また、FTX.com(グローバル版)と共通の取引板を利用するので、流動性が高い市場で取引することができ、注文した時点の価格と実際に約定した価格の差(スリッページ)が少なくて済むというメリットがあります。
パーペチュアルでは、日本円・米ドル・仮想通貨の証拠金に対して最大2倍までレバレッジをかけることができます(本家FTX.comは20倍までいけるそう)。日本で利用できるのはFTX Japanだけです。
FTX Japan公式Twitterによる「パーペチュアル取引とレバレッジ取引との違い」
国内取引所初となるパーペチュアル取引🚀
従来のレバレッジ取引との比較をまとめてみました❗
取引手数料の削減だけでなく、ポジションを保有したまま利益を確定し、さらなるトレード機会へと繋げることが可能です💸
パーペチュアルとは👇👇👇https://t.co/DleJxQA2b7 pic.twitter.com/b2TkebS3AI
— FTX Japan (@FTX_JP) June 16, 2022
パーペチュアル取引について詳しくはこちら↓↓
【参考ページ】パーペチュアルとは?|FTX Japan 公式サイト
4.サブアカウントを利用できる
ポジションを分割する手段として、アカウントを内部で小分けし、サブアカウントをつくることが可能です。
メインアカウントから、特定のポジションやロスカットの発生などを分離したい場合に利用できます。

ここらへんは複雑な取引する気がない人(私)には、関係ないかも……。
4.コンバージョン機能が使える(異なる仮想通貨同士を交換できる)
コンバージョンといって、ウォレットページから仮想通貨を別の仮想通貨に交換することができます。
交換には手数料がかかりません。
4.日本円の入出金が早い(しかも無料)
国内の取引所には、日本円を入金するだけで手数料が発生するものがありますが、FTX Japanは入出金無料。
かつ、送金にかかるスピードも早いそうです。
6.独自トークン【FTT】を購入、利用できる
FTXには、FTXトークン【FTT】という独自トークンがあります。
ERC20トークンで、2019年7月29日にFTXで上場されました。
【参考資料】FTTのホワイトペーパー(英語)
FTTの使い道
FTTトークンをロックすると、下記のメリットがあります。
2.メイカー手数料が割引される
3.ERC20トークンとETHの出庫手数料が無料になる
ランク | FTTロック の数量 | リファラル リベート | メイカー 手数料 | ERC20/ETH 出庫手数料無料 (回数/1日あたり) |
---|---|---|---|---|
0 | 0 | 25% | -- | 0 |
1 | 25 | 28% | 0.0000% | 1 |
2 | 150 | 30% | -0.0005% | 3 |
3 | 1000 | 32% | -0.0010% | 10 |
4 | 1万 | 34% | -0.0015% | 30 |
5 | 5万 | 36% | -0.0020% | 100 |
6 | 25万 | 38% | -0.0025% | 300 |
7 | 100万 | 40% | -0.0030% | 1000 |
※2022年6月時点 |
※ロックされたFTTは、証拠金として利用できない

今後は日本でもユーティリティ(使い道)がどんどん解放されるといいな~。

といっても主要なものは揃ってる。今後どんどん増えてくれるといいな~。
Liquid by FTXとの違い
現在、Liquid by FTXへの新規登録者は、FTX Japanに転送されています。
最終的には、FTX JapanとLiquid by FTXは統合されるそうです。
現状、Liquid by FTXのアカウントを持っていても、FTX Japanは利用できないので新しくアカウントをつくる必要があります。
※今後、既存のLiquid by FTXアカウントを利用する方法もアナウンスされる予定
FTX Japanに口座開設する方法
FTX Japanの公式サイトを開き、右上にある「無料アカウントの作成」をクリック。

画像出典:https://ftx.com/jp
メールアドレスとパスワードを登録してアカウントを作成します。

画像出典:https://ftx.com/jp
※Apple iDやGoogleアカウントを使ってアカウント作成することも可能

メールアドレスとパスワードを入力するだけでアカウントは作成できます。
続いて、取引をするために口座開設手続きを行います。
口座開設手続き「FTX Japan 本人確認画面」が表示されます。

画像出典:https://ftx.com/jp
・「個人」が選択されていることを確認(デフォルトで設定されているので触らなくていい)
・氏名、カナ氏名、生年月日、性別を入力し「Next」ボタンをクリック
口座開設手続き「FTX Japan 本人確認画面」個人情報画面が表示されます。

画像出典:https://ftx.com/jp
・国籍が「Japan」であることを確認(デフォルトで設定されているので触らなくていい)
・内容を確認し、チェックボックスにチェックを入れていきます
2.私は日本以外に居住地国がないことを確約します。また、居住地国に変更があった場合、遅滞なく通知することを確約します。
3.私は、米国での納税義務がないことを宣誓します。
・携帯電話の番号を入力し「コードを送信する」ボタンを押すとSMSに6ケタの数字(コード)が届くので「SMSコード」に入力
・住所を入力して「Next」ボタンをクリック
口座開設手続き「FTX Japan 本人確認画面」財務情報・投資経験画面が表示されます。

画像出典:https://ftx.com/jp
・財務情報:職業/主な収入源/年収/投資可能資産/投資目的
・投資経験:FX・CFD取引/現物株式/信用株式/先物オプション/商品先物
の情報を入力し「Next」ボタンをクリック
口座開設手続き「FTX Japan 本人確認画面」マイナンバー画面が開きます。

画像出典:https://ftx.com/jp
・マイナンバーを入力
・マイナンバーカードの表面・裏面の画像ファイルをアップロードして「Next」ボタンをクリック
QRコードが表示されます。

画像出典:https://ftx.com/jp
スマホでQRコードを読み取ると、Liquidの本人認証サービス画面が表示されます。

利用規約ページが開くので、内容を確認しつつ最下部までスクロールすると「同意して進む」ボタンが押せるようになります。
提出する本人確認書類を選びましょう。
運転免許証/マイナンバーカード(個人番号カード)/在留カード

マイナンバーカードにチェックして、注意事項を確認し「注意事項を確認しました」にチェック →「次に進むボタン」をタップします。

スマホのカメラのアクセスを許可して、まずカードの表面を撮影します。

次に、カードを傾けて厚みがわかるように撮影します。
最後に、顔正面を撮影 → 指示に従って首を振って撮影すれば、本人確認書類の提出完了です!

スマホのウインドウを閉じて、FTX Japanの画面に戻ります。

画像出典:https://ftx.com/jp
この画面のままですが「本人確認書類を送信する」ボタンを押すと「既に申請が完了しています。審査中のためお待ちください」というメッセージが表示されます。

右上の「人マークとメールアドレス」の部分にカーソルを合わせ、「設定」をクリックします。

画像出典:https://ftx.com/jp
アカウントのセキュリティ画面が表示されます。

画像出典:https://ftx.com/jp
二段階認証(2FA)の部分をクリックし、展開された「二段階認証」の文字をクリックします。
Googleの2段階認証アプリで、表示されているQRコードを読み取り、アプリに表示された6ケタのコードを入力し「2FA(2段階認証)を有効にする」ボタンをクリックすると、二段階認証が有効化されます。

画像出典:https://ftx.com/jp


FTX Japanに日本円を入金する方法
トップページにある「入金」ボタンをクリックします。

画像出典:https://ftx.com/jp
ウォレット画面に進みます。画面をスクロールして「日本円」にカーソルを合わせ「入金」ボタンをクリックします。

画像出典:https://ftx.com/jp/wallet
銀行振込が利用できます。振込先の銀行はPayPay銀行でした。

振込先の口座情報が表示されるので、こちらに任意の日本円を入金します。原則(モアタイムシステムに対応している銀行なら)即時反映されます。
※必ず本人名義で振り込むこと(ほかの名義で振り込むと、反映できずに組み戻し手数料が発生する可能性あり)

・ビットコイン【BTC】
・リップル【XRP】
・ソラナ【SOL】
・ライトコイン【LTC】
・イーサリアム【ETH】
・ポルカドット【DOT】
・ビットコインキャッシュ【BCH】
・ベーシックアテンショントークン【BAT】
・ステラルーメン【XLM】
・FTXトークン【FTT】
という仮想通貨を取引できます。
仮想通貨を購入する方法はまた別の記事で紹介しますね。
参考記事
お客様サポート(ヘルプ・お問い合わせ)|FTX Japan
→ ヘルプやQ&A、最新情報が更新されている
サム・バンクマン-フリードのFTX、日本に熱視線【COOインタビュー】|coindesk JAPAN
→ FTXの強みはデリバティブ取引とグローバルスケールの流動性だと語る
2022年6月22日FTX JPとのAMA(質疑応答)内容について|ARUTOKO
→ 強みのほか、新規上場についてや今後ローンチされるアプリなどについても回答している
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