ZOZOの社長、前澤友作さんの2018年の年収は約267億円と推測。総資産は3800億円以上。その内訳は?
「調子に乗りすぎ」とか「女優と付き合ってないでまじめに仕事しろ!」って批判も出てくるけど、僕はMZ(前澤さん)を応援する。日本の閉塞感を打破してほしい!
さらに、MZの年収は、僕らの世界とかけ離れた話ではあるが、実は参考にできることがある。楽しく人生をサバイブしていくために、今日から実践。Start Todayや!
70億円の納税について、この記事がもっとも実態に近く、それでいて面白い。 / 前澤友作さんの2018年の年収は約267億円と推測。https://t.co/HHd0B1z8VF
— Yusaku Maezawa (MZ) 前澤友作 (@yousuck2020) 2018年10月13日
目次
MZ(前澤さん)のロックなツイート
言うわ。批判したい奴も嘲笑いたい奴もどうぞどうぞ。そんなの屁でもないわ。何言われようが、昔からギリギリの中で自分確立してきて今があるから。お前らがSNSやテレビの中で人のこと馬鹿にしてこそこそ笑ってる間に、俺は進むわ。月へも行くわ。だから、いつまでもそうやって笑ってればいいよ。
— Yusaku Maezawa (MZ) 前澤友作 (@yousuck2020) 2018年10月6日
品なんかないけど、夢はあるわ。
— Yusaku Maezawa (MZ) 前澤友作 (@yousuck2020) 2018年10月6日
自分で買ったヴァイオリンを自分で弾いただけで批判される世の中なんてPOISON!
月行った時にロケット爆発しちゃえばいいのにとか言うのPOISON!
なんやかんや反応しちゃう俺はもっとPOISON!
POISON!POISON!POISON! #POISON
— Yusaku Maezawa (MZ) 前澤友作 (@yousuck2020) 2018年10月6日
久々に僕らをワクワクさせる大人の登場
その後、アメリカではGoogleやAmazon、Facebook、Netflix、中国でもアリババやテンセントみたいなインターネットカンパニーのスタートアップが、超巨大化していった。けど、世界で戦えている日本のインターネットカンパニーは、まだない。
もちろん現実には、堀江さんは粉飾決算を行ったという証券取引法(現在は金融商品取引法)違反の罪で有罪判決を受けたんだけど。
*けしからん罪とは、池上さんいわく「法律には違反していないけれど、なにかけしからんよね」という、多くの人たちの気持ちであり、感覚。これは理屈ではなく、庶民感情とのこと。
ライブドア事件の教訓もあるから、グレーゾーンのような取引はやらないだろうし、大丈夫だと思う。
MZは42歳、今年上場したメルカリのCEO山田 進太郎さんは41歳。両社とも、今、世界に出ていっている。今度こそは、世界で成功してほしい。
なぜMZは70億円も納税できるのか? 年収の内訳
2016年度77億円、2017年度34億円、2018年度70億円(予定)。個人での国内における所得税や住民税などの納税額です。買い物もするけど、税金もしっかり納めております。これからももっと稼いでいっぱい買い物して、いっぱい納税します!
— Yusaku Maezawa (MZ) 前澤友作 (@yousuck2020) 2018年10月4日
税金の安い海外に移住しようと思えば、すぐに行けちゃうこの時代に、日本に住んで、たくさんの納税をしてくれる人を、日本人は大切にしていかないと。批判なんてしている場合じゃなく、もっとみんなで応援したい。
ZOZOの8人いる常勤取締役全員の総額報酬が2億9400万円(2018年3月期)。8人で均等に割ったら年間3675万円。社長だから他の取締役より高い設定になっているだろうけど、それでも年間5000万円ぐらいだと思う。
上場企業は、報酬が年間1億円を超える役員がいる場合は開示をする必要があるから、少なくとも、MZの給料は年間1億円を超えていない。
MZは、自分で立ち上げた会社、株式会社ZOZOの株を1億1822万6600株所有している。所有割合は37.94%(2018年3月31日現在)。
ZOZOの株価は3215円。発行株式総数×株価で、その企業の価値=時価総額が出る。ZOZOの時価総額は1兆0019億3600万円。これの37.94%分の株をMZが持っているから、よくMZの個人資産は1兆0019億3600万円×37.94%=「3801億円」とか言ったりする(すべて2018年10月5日現在)。
しかし社長は、自社の株を頻繁かつ、大量に売ることは難しい(「今後の業績に自信がないから、自分が持っている株を売ろうとするのだろう」と株主に思われ、株価の急落などにつながったりするから)。
なので、コンスタントな収入は、給料(役員報酬)の他に、ZOZOが毎年株主に出している配当金だね。一番の大株主であるMZも、当たり前だけど、ZOZOからの配当をもらう。
ZOZOは2018年3月期に、1株につき29円の配当金を株主に支払っている。となると、MZは1億1822万6600株を持っているから、1億1822万6600株×29円=約34.3億円の配当を受け取っている(2017年11月頃に14.2億円、2018年7月に20.1億円)。
昨年2017年3月期は約43.7億円、一昨年の2016年3月期は約21.8億円ぐらいの配当を受け取っているはずだ。
■所得税
課税所得金額(円) | 税率 | 配当控除 | 正味税率 |
---|---|---|---|
195万以下 | 5% | 10% | 0% |
195万超~330万以下 | 10% | 10% | 0% |
330万超~695万以下 | 20% | 10% | 10% |
695万超~900万以下 | 23% | 10% | 13% |
900万超~1000万以下 | 33% | 10% | 23% |
1000万超~1800万以下 | 33% | 5% | 28% |
1800万超~4000万以下 | 40% | 5% | 35% |
4000万超 | 45% | 5% | 40% |
■住民税
課税所得金額(円) | 税率 | 配当控除 | 正味税率 |
---|---|---|---|
1000万以下 | 10% | 2.8% | 7.2% |
1000万超 | 10% | 1.4% | 8.6% |
MZは、当然最高税率になるから、配当控除を引いた所得税40%と住民税8.6%を足した48.6%の税率になる。
だから、2018年3月期は、ざっくり34.3億円×48.6%=約16.7億円の税金を払うことになる。
ただ、それでも70億円の税金とかにはならないよね?
最近では、2018年5月23日に600万株を3845円で売却した。その代金が230億7000万円。
この600万株の平均取得単価がいくらかはわからないけど、MZ自身が設立したZOZOだから、通常、設立時から大量の株を持っているはずだ。設立時の株価なんていうのは、ものすごく安い。そうするとほぼ230億円が利益かもしれない。
その前の売却は2016年5月18日。590万株を4604.11円で売却し、代金が271億6424万円。
その前が2012年2月16日、700万株を1409.1円で売却。代金は98億6370万円。
こうやって、数年に一度、自分が所有しているZOZOの株を売却している。
つまり、2018年5月に売却した株の売却益が約230億円だとすると、230億円×20.315%=46.7億円ぐらいの税金になり、これを納税することになる。
2016年5月分は、約271億円×20.315%=55.1億円ぐらいの納税をしたはずだ。
MZの2018年の年収は267億円ぐらいで、納税額が約70億円。さらにこれを貯めこむわけでもなく、アーティストと一緒に月に行くための費用に使ったり、バスキアの絵を63億円で買ったかと思えば、123億円でもう1枚買うし、10億円のストラディバリウスのヴァイオリンも買っちゃう。
そして、これらをみんなに鑑賞してもらうために貸し出している。自分のためだけじゃなく、素晴らしい作品やコトを、みんなと共有しようとしているんだ。
ここがMZのすごいところだし、MZの一番大切にしている部分だと思う。
これだけ稼いでいるのに、ほとんど貯金はないみたいだし(笑) インタビューの中*で、本人が「いっさい貯めない。すぐになくなる。いままで貯金したことはない」と言っているから。
こんな人、いる?
僕は前澤と同い年で、今年43歳になります。もうそろそろ人生半分終わるおっさんなんだから、ちょっと落ち着くことを考えたらどうか、と僕でさえ思うんですけど…。(笑)前澤は生き方からして、そういう思想は持ってないですよね。
損得で動くのではなくて、世の中を驚かせたい、アッと言わせたいという「愉快犯」的な要素がありますよね。
彼にとって、会社の事業を通じて人を驚かせることと、絵画を購入したり月にアーティストを連れて行くプロジェクトを発表したりしてみんなを驚かせることは、そんなに差がないんですよ。いい意味で公私混同していますよね。
子供みたいな大人、素敵だな~。このツイートなんかも、すごく共感しちゃうな。
僕は、自分の好きなことを貫き通し、こだわり苦悩し何度もやり直し、身を粉にし半狂乱になりながら、とんでもないモノを作り出す生産者が大好きだ。そうして出来上がったモノは往々にして超高額だ。アートもロケットも車もワインも。モノに込められた人の熱意に、感謝と敬意をもって大金を払う。
— Yusaku Maezawa (MZ) 前澤友作 (@yousuck2020) 2018年10月8日
しかし批判は出てくる。SNSと格差の問題
例えば、「年収200万円未満の人の税金負担割合より、年収100億円の人の税金負担割合が低いのはおかしい! だから、富裕層の税負担率をあげるべき」という批判。
ただ、額も重要だと思うんだよね。MZがいなければ、70億円という税収はなかったわけだし。MZはもしかしたら、今年度日本人で一番納税する人になるかもしれないんだから、やっぱり僕は感謝だよ、まずは。
日本のために、ありがとうございます!
さらに、ITなどの教育研修を無償で受けられるようにして、成長産業や生産性が高い職種に転職できるようにサポートしていくことが望ましいと思う。
そして、それは国会(立法府)や内閣(行政府)の仕事だよね。
そうすると、さっきも話したけど、株の売却益はいくら稼ごうとも税率は最大で20.315%(給与所得なら最大55%)。これはリスクを取って株式を買ってくれる人がいないと、日本経済が回らないから、政府があえて優遇しているんだ。
あと、自分で株式投資をやらないと、リスクをとって収益をあげることがどれほど大変なことかを理解できない。そうなると「株式投資で儲けたお金は不労所得で、汗水たらして働いている労働者から搾取したものだ! もっと労働者に還元すべき」という批判につながる。
「月に行く莫大なお金があるなら、社員の給料を上げろ!」とかいう批判も出ている。
さらに言えば、2015年のクリスマスには、MZは個人のお金で、ZOZOの全社員700人以上にハワイ旅行をサプライズでプレゼントしている。
仕事関係だけじゃなく、千葉マリンスタジアムの改修のために1億円の寄付もしているし、東日本大震災のときは3億5000万円も寄付している。
今も、きっと言わないだけで、寄付とかもしていると思うよ。
そういう社会の格差不満によって、イギリス国民はEUを離脱するという道に流れたし、アメリカ国民はトランプ大統領を選んだ。これで格差が減っていけばいいが、現段階ではそうなっていない。
MZの理想の世界
まず、お金持ちの人が全員、弱者から搾取しようとしているわけじゃない。
「僕、本当はお金なんていらないんじゃないかって思ってるんですよ。
太古の昔は狩りが得意な人は狩りをして、釣りが得意な人は釣りをして、器を作るのが上手い人は器を作って、それで助け合いながら、みんな平等に生活してきたわけじゃないですか。
僕、本当はそういうのが理想的な社会なんじゃないかなって思うんです。みんなが得意な、好きな事をしてそれでも上手くまわっている、っていうような世界。
僕は少なくとも自分の会社の中だけでもそういう世界を作りたいんです。だから、どんな人でもウチに来たら『俺はこの仕事だ!』って活躍出来るように、いろんな仕事を会社内に増やしたいんですよ。
そのために一生懸命頑張ってる感じですね。だって、やりたくない仕事をするより、やりたい仕事をする方が絶対に楽しいじゃないですか」
やり方は人それぞれでいいじゃん。少なくとも、そのやり方が多くの人の迷惑になっていない限り、尊重されるべきだし、僕は応援したい。
だから、僕はMZだけじゃなく、ユニクロ(ファーストリテイリング)の柳井さんも応援している。MZとは違って、柳井さんは寡黙に粛々とやるべきことをやるような人。
柳井さんは社員にもストイックさを要求してたから、ユニクロは「ブラック企業だ」みたいな感じで一時は叩かれたけど、すぐにやり方(働き方)を改めて、夢に向かってさらにパワーアップしている。柳井さんみたいな人も、カッコいいよね。
ユニクロの「ストレッチセルビッジスリムフィットジーンズ」は、芸術品だよ。最高。
気持ちよく税金を払ってもらうことが重要
なんせ現代は、やろうと思えば税金が安い海外に、移住ができてしまう。たくさん稼ぐエリートは、英語ができる人も多いから海外に移住することが選択肢としてあがる。
特に投資家なんて、どこに住んでいてもいい。税金が安いシンガポールに移住してしまった日本人の投資家は、けっこういる。お金持ちの人が完全に海外に移住してしまったら、税金は1円も日本に落ちてこない。
リスクをとって自分のお金で会社をつくり、毎日壮絶なプレッシャーの中、不休で働いてきたんだ。
起業なんてリスクが高くて、ホントに割のあわない挑戦だよ。それぐらい大変なことに挑戦して、運や多くの人のおかげがあったとしても、成功したらこれぐらいのご褒美がないと、誰も起業なんかしなくなる。
起業する人がいなければ、新しい産業でたくさん従業員を雇う会社は増えないし、グローバル経済の中で、日本は一人負けをしてしまう。
結果、失業者が増えてしまい、今でも危うい日本の社会保障制度は、完全に崩壊してしまいかねない。
ライブドア事件のようなことが起きないように、日本人全体で、MZみたいな異端児を応援していきたい。
投資は、誰でもすぐに始められる
「投資家」って別に資格があるわけじゃないから、小さなお金でも投資を始めれば、僕はもう投資家の一員だと思う。
投資の勉強だって、図書館で本を借りてもできるし、Webサイトにも無数の情報がある。いきなり大金を投資したり、怪しい情報には騙されないでほしいけど。
もちろん、「勉強をする」ということにたどり着けないような人には、違うサポートが必要だ。
使っているスマホを格安SIM(格安スマホ)に替えて、節約できた年間5万円を投資にまわしてもいい。
【関連記事】5分で選べる格安SIM比較|ヤス石田のおすすめMVNOはこれだ!
汗水たらして働くということは、もちろん大切だが、それだけではなく、「成長する会社や国に投資して、いかにリターンを得るか」「いかに効率よく稼ぐか」というような、脳ミソに汗をかくようなことをしていかなければ、日本はますます貧しくなってしまう。
NISA の詳しいことは、ヤマコンの↓この記事を見ればいいよね?
この記事↓を、まずは読んでみるのがいいかな?
【関連記事】iDeCoとは|個人型確定拠出年金のわかりやすい図解とおすすめ商品
生まれ持った能力やハンディキャップ、たまたまの不運で「努力をする」という前提に立てない人たちがいる。そういう人たちには、当然社会福祉が必要だ。ここに自己責任論を持ち込むべきではない。明日は我が身だし、そういう挫折をしたときのセーフティーネットが存在するから、多くの人がチャレンジできる社会になる。
そのために、社会のリソースを使って、運よくたくさん稼げた人からたくさんの税金をもらうということも良い仕組みだと思う。
どれくらいの税金をもらうかは議論していく必要はあるけど、バランスが大切だ。どんなに税率を高くしても、たくさん稼げる人が日本に住む選択をやめてしまえば、現状、日本に税金は支払われない可能性が高いわけだから。
ただ日本にはいろいろな問題もあるけど、世界を見渡したら、もっと大きな問題を抱えている国がゴロゴロしている。だから、僕は日本にもまだまだチャンスがあると思っている。
思考が違うだけで、ほとんどの日本人は、日本がもっと良くなればいいなと思っているわけで。
田端さんも、さっきと同じインタビューで、こんなことを言っている。
(僕は)「世の中全員みんながハッピー」というのは、現実問題として難しい、と思っているわけです。
例えば、皆さんが僕の炎上を見て「けしからん」と怒ったとしても、世の中の現実としてそうじゃないか。そもそも自然界はそうじゃないですか、という思いが僕にはあるわけです。
前澤の考え方は全然違って、全員がハッピーな世の中を作るべきだと本当に思っている。ブッダが生きとし生けるもの全て救済する、と言っているようなものですよね。そこは器が大きいというか…。
(中略)
「現実」を言っている僕に対して、彼は常に「理想」を言っている。その前澤の思いに「間違っている」と言う気は全くないし、一つの考え方としてそれは全然ありだと思います。
むしろ、理想としては、前澤の考えの方がいいに決まっている。それが「あるべき姿」というか、もしできるんだったらそれは素晴らしいことだよね、と思います。僕も全く同意します、みたいな心境ですよ。
となると、批判しあうだけじゃなく、日本らしいやり方で一人でも多くの日本人が、まぁまぁハッピーでいられる方法を実現したいなと思う。
そのためには、まずは小さい金額でいいから、多くの人が「投資家」になることは、とても重要だと思う。
僕も、楽しく人生をサバイブしていくために、さらに投資の勉強をするぞ~。
それでは。
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