iDeCoとは|1万人にiDeCoを始めさせた男【イラストで解説】

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、2018年のいま最もおすすめできる資産運用術。当サイトからだけでも、1万人以上がiDeCoを始めています。
iDeCoは、投資信託や定期預金を積み立てるだけで、普段支払っている税金が大幅に安くなります。
つまり、実質的にやるだけで儲かるような状態!なるべくわかりやすく解説します!

iDeCoとは
ヤマコン
まいど!投資が趣味の29歳、ヤマザキOKコンピュータです!
ざっきー君
ねえねえ、資産運用って色々あるけどよ、結局何が一番おすすめなの?
ヤマコン
いまは断然iDeCoだね。これは国がはじめた年金制度を持続可能にするための優遇措置なんだけど、これに乗ればほぼ確実に儲かるよ。
ざっきー君
いでこ……? そんなに儲かるの? もう仕事やめて良い?
ヤマコン
いや、株やFXと違って「iDeCoの利益で生活してる」って人はいないんだ。
一般的なサラリーマンなら毎月2万3000円、自営業者なら毎月6万8000円までしか積み立てられないから、生活できるほどには儲からないんだよ。
ざっきー君
え? それのどこがおすすめなの?
ヤマコン
iDeCo最大のメリットは普段支払ってる税金まで減ること。
iDeCoとは
iDeCo(個人型確定拠出年金)は現代最強の資産運用方法。
最大の特徴は、とにかく税金がお得になるというところ。

基本的に「資産運用でお金を増やす」には、それなりのリスクを負わなければなりませんがiDeCoは「払う税金を減らす」ことができるので、リスクなくお金を増やす(減らさない)ことが可能です。

ヤマコン
iDeCoは税引き前の収入をそのまま運用できる。だから普通に貯金や投資をするより確実にお得なんだよ。
ざっきー君
なるほどね。
でも、おいらみたいに普通の給料でそんなに税金払ってない人でも効果あるの?
ヤマコン
ここに簡単な計算機を作ったから、試してみて!

iDeCo所得控除かんたん計算機

iDeCoにいくら積み立てると、どれくらいの節税効果があるのか、
カンタンに計算してみましょう。

年収

掛け金

年齢

計算結果(目安)

節税効果は年間  

60歳まで積み立てると……

合計  の節税効果があります。

※ 基礎控除と給与所得控除のみ考慮した簡易計算機です。節税効果のイメージを掴むための概算なので、実際の金額とは異なります。あくまで参考程度にご利用ください。


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>> マネックス証券の公式サイトへ


ざっきー君
年収400万円の30歳が2万3000円積み立てると……
合計171万1200円の節税効果だってよ!
ヤマコン
(こいつ思ったより収入あるな……)

iDeCoは実質的に「確実に利益が出る資産運用術」として以前から人気があったのですが、加入するためにはいくつかの条件がありました。

ところが、2017年1月からは全ての企業にお勤めの方、専業主婦の方、公務員の方まで、20歳以上60歳未満なら基本的に誰でも加入できるようになりました。
(国民年金基金の払い込みを免除されている人・国民年金非加入者を除く)

個人型確定拠出年金がiDeCoになる

強力な節税効果と、強制的な長期投資がのぞめるので、マネックス証券SBI証券といった、手数料・商品ラインナップともに優れているネット証券と組み合わせて利用すれば通常の投資とは比較にならないほどの運用成果が期待できます。
また、iDeCoには大手の証券会社も力を入れており、大和証券が展開した新プランはネット証券並の手数料水準で優れたサービスを提供しています。

ヤマコン
これはやらないともったいないヤツ!
当サイト、サバイブからだけでも1万人以上がiDeCoを始めています。
この記事では「今まで投資をやったことがない」という方にも知って欲しいので、できる限りわかりやすく解説します!
この記事を書いているのは
ヤマザキOKコンピュータ

88年生まれの個人投資家。東京でバンドやりつつ福岡に住んでいます。
投資とパンクを両立した生き方で記事を執筆。
趣味は音楽と染髪と盆栽作り。20畳ワンルーム家賃5万。
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iDeCo(イデコ)とは?

iDeCoとは
iDeCoとは、とてもお得な積立投資のシステムのこと。
401kDCといった別名もあります。

これらは全て、自分で積み立てる私的な年金です。

最大のメリットは節税効果。
国民が自分で老後に備えてくれたら国としても嬉しいので、税制面でサポートしてくれます。

・お金を積み立てるとき
・運用によって収益が出たとき
・積み立てたお金を受け取るとき
この全てのタイミングにおいて税制上の手厚い優遇が用意されています。

具体的に言うと、iDeCoで得た利益・利息は税金がかからないし、iDeCoで投資した分の収入は、所得税と住民税の課税対象外となります。
その代わり、積立額には制限があり、払い戻しのタイミングにも強い縛りがあります。

多くの方は、所得税住民税あわせて20%以上天引きされています。
iDeCoでは、このような「本来なら支払わなければならない税金の分」まで運用に回せるので、例え運用益がプラスマイナスゼロだったとしても、やったほうがお得ということになります。

ざっきー君
へー! 「期待」とか「高確率」じゃなくて「確実」ってのが良いね。
やまちゃんがおすすめする理由が少しずつわかってきたよ。

日本年金機構・年金制度・日本経済の行く末など、これらを材料に考えるとどうしても不安要素ばかりが目立ってしまいます。
少なくとも私は老後資金を老後資金を「公的年金制度」だけに頼るというのはリスクがあると考えています。

過去の記事において「私自身の老後に必要となる資金」を計算した結果、年金の他に2956万円が必要という計算になりました。

ヤマコン
これから先、日本の年金はさらに厳しい時代を迎えると思う。
不安を煽るつもりはないけど、いち投資家として、老後のリスクを避ける対策は必要だと考えてるよ。
ざっきー君
資産のリスク分散コスト削減(税金・手数料など)が大事」っていつも言ってるもんね!
年金1本に賭けるのは結構ギャンブルだよね。

自分の力で計画的に老後資金を貯める方法としてはiDeCoの他にも
・積立定期預金
・積立投資信託
・年金共済
・養老保険
など様々な方法がありますが、所得税と住民税まで免除されるのはiDeCoだけです。

税制優遇メリットの他にも、安い手数料で投資信託を運用できたり、無駄なく複利を狙えたりと、他の資産運用にはない様々なメリットがあるため資産運用としてはかなり有力な選択肢です。

ヤマコン
老後の備え以前に、資産運用として最強!
図解を交えてさらに詳しく解説していこう!

iDeCoで具体的にやること

iDeCoとは?図解してみました
国民年金や厚生年金などの公的年金と似ている部分もありますが、自分の責任で、より自由にやれるのがiDeCoです。

公的年金の場合は年金積立金管理運用独立行政法人が独自の判断で運用するので、私たちはお金を払う以外何もできません。

iDeCoは自分で銀行や証券会社、あるいは勤め先の総務部に申し込んで加入し、運用する商品も選ぶことができます。

ヤマコン
iDeCoは全部が自己責任!
この制度の大きな特徴は2つ。

特徴1.投資先を選んで運用益が狙える

自分の許容できるリスクや目標とする利回りに合わせ、投資先を自分で選んで運用することができます。

「積み立てたお金の半分は定期預金で、もう半分は外国株系の投資信託」
といった具合に、様々な金融商品を組み合わせて運用することができます。

運用益が出れば、掛金より多くの金額を受け取れます

投資信託を組み入れた場合は、運用結果によっては元本割れを起こすおそれもありますが、受け取るころには掛け金の数倍になって返ってくることもあり得ます。

特徴2.節税になる

上でも簡単に説明した通り、税金がかからないことも大きな特徴です。

元本割れのリスクがある投資に抵抗のある方は、定期預金などの元本確保型の商品でも運用できます。
それでも所得税および住民税の節税メリットを受けられる
ので、通常の銀行で行う定期預金とは比較にならないほど効率的にお金を貯めることができます。

節税のメリットについては後ほど詳しく説明します。

いま最もおすすめできる資産運用術

iDeCoは毎月の積立額を自分で決めることができるのも特徴。
「子どもができたから来年からは毎月5000円に減らそう」
といった具合に、自分の人生に合わせて積立額を減らすことも可能です。

職業や環境によって積立の限度額や手数料のかかり方が少し変わりますが、どちらも老後資金が心配なサラリーマンや自営業者の強い味方です。

NISA・つみたてNISAとの違い

iDeCoに似たようなものとしては、NISA=少額投資非課税制度があります。
こちらも厚生労働省が愛称をつけた非課税投資プログラムですが、冒頭でも「最強」と宣言したようにiDeCoNISA以上にお得な制度です。

比較項目NISAつみたてNISAiDeCo
お得さ★★★☆☆
運用益非課税
★★★☆☆
運用益非課税
★★★★★
普段払う税金まで安く
気軽さ★★★★★
いつでも売却可
★★★★★
いつでも売却可
★★☆☆☆
60歳まで払い戻せない
手軽さ★★★☆☆
原則、自分で購入/売却
★★★★★
自動積立
★★★★★
自動積立
年間投資限度額120万円40万円14万4000円~81万6000円
運用可能期間5年間
ロールオーバーで10年間
20年間原則60歳まで
投資できる商品株・投資信託一部の投資信託一部の投資信託・預金・保険
非課税対象運用益運用益運用益・所得税・住民税
いつでも引き出しできるできるできない
特記事項2023年分で終了予定
つみたてNISAと併用不可
NISAと併用不可途中解約不可
(積立の中止は可能)

積立の流れを確認しよう

確定拠出年金のやり方
運用方法(投資先)を「選べる」というのは、同時に難しさもあります。
それが理由で投資に踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。

しかしiDeCoにおいて、手続きが面倒なのは最初だけ

あとは基本的にほったらかしでもOKなので、投資をやったことがない方でも気軽に始められます。

それでは早速、iDeCoの具体的な流れをご案内しましょう。

ステップ1.金融機関を選ぶ

iDeCoはどこでやるのがお得か
iDeCo(個人型の確定拠出年金)は、自分の好きな金融機関を一つだけ選んで加入することができます。

口座管理にかかる手数料と運用商品のラインナップは加入する金融機関によって様々。
口座管理手数料と信託報酬には要注意。
あとから金融機関を変えようとすると手続きが面倒な上に余計な手数料がかかってしまうので、商品と手数料のバランスをみて金融機関を選びましょう。

iDeCoを運用する上でかかる手数料は以下の通り。

加入時手数料
いわゆる初期費用。
加入時の1回だけかかるコストで、初月の掛金から自動的に差し引かれます。

どこの金融機関を選択しても国民年金基金連合会への手数料が一律2777円発生するほか、金融機関によってはさらに手数料が上乗せされる場合があります。

1度しか発生しないコストなので重要度的には低めですが、最近は加入時手数料が無料の金融機関が増えてきているので、よほどのことがない限りは無料の金融機関を選ぶと良いでしょう。

口座管理手数料
金融機関選びで最も重要な項目です。
これは毎月発生するコストで、金融機関の事務手数料などにあてられます。

こちらもどこの金融機関を選択しても国民年金基金連合会に月103円と、事務委託先金融機関(信託銀行)に月64円前後の手数料が発生するほか、金融機関によって毎月0~600円ほどの手数料が発生します。

iDeCoは長期運用が前提なので、たった数百円の差ですが、10年、20年と経つと10万円や20万円の差が付くことも珍しくありません。
こちらも基本的には「無条件0円」の金融機関をおすすめします。

信託報酬
投資信託で運用する場合、商品ごとに定められた料率の信託報酬が発生します。
これは商品選びをする上で非常に重要な要素です。
ほぼ同じ値動きをする投資信託でも、信託報酬が大きく違う場合があります。
その他の手数料
商品や金融機関に関わらず、国民基金連合会に103円と、信託銀行への手数料が64円、合計167円が毎月かかります。
他にも、金融機関を乗り換える場合などに手数料が発生する場合があります。

おすすめはマネックス証券とSBI証券

ざっきー君
iDeCoをやるのにおすすめの金融機関ってある?
無かったらいつも使ってるゆうちょ銀行にしようと思うんだけど。
ヤマコン
どの金融機関を選ぶかによって手数料が数十万円変わる可能性があるよ。よ。
iDeCoは信託報酬の安い投資信託を取り扱っていて、口座管理手数料の安い金融機関が絶対条件だね。
そこで、いま一番おすすめできるのはマネックス証券!
金融機関移換手数料口座管理
手数料(月間)
マネックス証券
おすすめ!
0円0円
SBI証券0円0円
楽天証券0円0円
大和証券0円0円
りそな銀行0円316円
ゆうちょ銀行0円370円

口座管理手数料は、毎月たった数百円の手数料ですが、2~30年の長期運用も珍しくないiDeCoにおいて、このたった数百円の手数料がなくなるだけでも10万円以上の差が出ることも考えられます。
無料の金融機関を選択するのが賢明でしょう。

あとは投資信託の信託報酬さえ抑えられれば、かなり効率的な運用がのぞめます。

信託報酬は投資信託次第。
投資信託は金融機関次第。

結果的に、正しい金融機関を選択できれば、口座管理手数料も信託報酬も安く抑えられるということになります。

マネックス証券がすごい!

iDeCoでおすすめの証券会社

ざっきー君
さっきマネックス証券が良いって言ってたけど、やまちゃんSBI証券なんでしょ?
ヤマコン
だって俺がiDeCo始めたときマネックス証券やってなかったんだもん。
マネックス証券がiDeCoのサービスを始めたのは2017年9月。
他の証券会社よりもあと出しとなってしまった分、充実の商品ラインナップと手数料水準を備えています。

商品数自体は22種類。特別多いわけではありませんが、とにかく信託報酬が安い商品を揃えています。

金融機関口座管理手数料加入時・移換時の手数料国内株式系投信の最低信託報酬外国株式系投信の最低信託報酬
マネックス証券
おすすめ!
0円0円0.1674%
(DIAM DC 国内株式インデックスファンド)
0.11772%
(eMAXIS Slim 先進国株式インデックス)
SBI証券
(セレクトプラン)
おすすめ!
0円0円0.17172%以内
(eMAXIS Slim国内株式(TOPIX))
0.11772%
(eMAXIS Slim 先進国株式インデックス)
SBI証券
(オリジナルプラン)
0円0円0.1728%
(三井住友-三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド)
0.20412%
(DCニッセイ外国株式インデックス)
楽天証券0円0円0.1728%
(三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド)
0.2160%
(たわらノーロード・先進国株式)
スルガ銀行270円0円0.62%
(トピックス・インデックス・オープン)
0.756%
(インベスコMSCIコクサイ・インデックス・ファンド)
大和証券0円0円0.27%
(DCダイワ日本株式インデックス)
0.27%
(DCダイワ外国株式インデックス)

特に国内株式インデックスと海外株式インデックスの信託報酬は圧倒的に安いです。

また、アクティブ投信のラインナップもどんどん充実してきており、今までSBI証券しか取り扱いがなかった「SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ<DC年金>」や、「ひふみ年金」も取り扱い始めました。
どちらもかなりの好成績を出している、日本でトップクラスに人気のあるアクティブ投信のiDeCo版です。

ざっきー君
ひふみ!カンブリア宮殿で見た!! ふっしーの会社でしょ!! 大好き!!

安定のインデックス派にも、攻めのアクティブ派にも、マネックス証券が現状最もベストな選択ではないでしょうか。

マネックス証券のiDeCo口座開設はこちら
>>マネックス証券の公式サイトへ

ヤマコン
あと出しの強みが炸裂!!
チームサバイブでは、中島なかじが使ってるよ。
ざっきー君
やまちゃんみたいに早くにiDeCoを始めた人からしたら、今から始める人がうらやましいかもね!

SBI証券は安定の古株!


ヤマコン
でもSBI証券も良いよ。
一部商品の信託報酬の安さではマネックス証券に負けてしまっているけど、商品数は業界最多なんだよね。
ざっきー君
商品数最多って言われてもなあ。
良いやつが一個あれば良いんじゃねえの?
ヤマコン
おっ、鋭いね。
たしかに、投資信託は株と違って何種類も買うものじゃないからね。
でもSBI証券にはあるんだよね〜良いやつが!

手数料無料の証券会社が増えてきたiDeCo業界ですが、その中でもSBI証券が最も優れているポイントは商品ラインナップの充実度です。

ひふみ年金ジェイリバイブはもちろん、他にも多くのアクティブ投信を扱っています。

また、インデックス投信の信託報酬も全体的に安く、選択肢も多いのでバランスに優れています。

ただ数が多いだけでなく、老舗ネット証券ならではの優良商品が揃っています。

これだけのラインナップに加え、運用手数料が無料。
非常に優れた証券会社であることは間違いありません。

マネックス証券参入後にSBI証券を選ぶ理由としては、商品ラインナップ。

また、SBI証券はライバルの金融機関への対応策が早くて大胆なので、常にお得なラインはキープしてくるはずです。マネックス証券ではなくこちらを選ぶのもアリ。

SBI証券はそう思わせてくれるような、安定感のあるネット証券です。

>>SBI証券の公式サイトへ

ざっきー君
やまちゃんはSBI証券が好きなんだね。

その他の証券会社

その他の証券会社でも構いませんが、運営手数料がかかる証券会社はおすすめできません。
30年以上運用する場合(30歳までに積立開始した場合)はたった数百円の口座管理手数料でも、通算10万円以上の差が出てしまうこともあります。

ヤマコン
基本的にはマネックス証券が良いけど、SBI証券を選んでもまったく問題はないよ。
俺は今もSBI証券を利用中。この記事の後半で管理画面も公開してるんだけど、簡単操作で使いやすいよ!

ステップ2.積立額を決める

積立額はいくらからいくら?
証券会社を選んだら、次は積み立てる金額を決めます。
個人型は、サラリーマンなら月5000~2万3000円
自営業なら月5000~6万8000円のあいだで、自分で決めた金額を積み立てて運用していきます。

仕事をやめたり子供ができた場合など、今まで通り積み立てることが難しくなったら減額することも可能です。
ただし、金額の変更は1年に1度のみ。

また、基本的に途中で引き出すことはできません。

ヤマコン
本当は満額突っ込んで、節税効果を最大限いかしたいけど、まずは無理のない金額で始めて増やしていったら良いね。

ステップ3.投資配分を決める

iDeCoのリスクを考える
iDeCoはリスク商品とノーリスク商品を組み合わせてオリジナルのバランスを決めることができます。

商品を選ぶ前に、自分の運用スタンスを決めておきましょう。

・元本確保型商品(ノーリスク商品)
定期預金・保険商品など

・元本変動型商品(リスク商品)
投資信託・MMFなど

もし銀行や証券口座で投資信託を購入している場合は、税金がもったいないので一度利益確定してiDeCoで似た商品を買い直すと良いでしょう。

no name
安全を求めるなら「元本確保型」、収益を求めるなら「元本変動型」の割合を増やそう。

どうやって組み立てる?

単純に節税することだけが目的ならば、ノーリスク商品100%で組むのもアリです。

しかし、ノーリスク商品では高くても年間0.1%程度の利率しか出せません。

私個人の意見としては、インフレリスクに対抗するためにも年利2%以上を目標に運用することをおすすめします。

インフレリスクについてくわしくは過去の記事へ
銀行貯金では危険な時代!インフレリスクから資産を守るには

そのためにはリスク商品も組み込むことが必要不可欠です。

1年間を通してマイナスが出てしまったとしても、iDeCoには節税効果という強い後ろ盾があるのでメンタルを保ちやすいのもポイントです。
多少アップダウンしても慌てずに、長いスパンで考えましょう。

ヤマコン
投資で失敗するのって、知識のなさよりメンタルが原因のことが多いんだよね。
iDeCoはどうせしばらく下ろせないんだし、ドッシリ腰を据えて放置しよう。

ステップ4.金融商品を選ぶ

iDeCoにおすすめな金融商品
先ほど考えたバランスに、具体的な金融商品を当てはめていきます。
iDeCoで運用できる商品は以下の通り。

元本確保型商品(ノーリスク商品)

満期まで持っていれば元本を下回ることはありません。

定期預金が中心で、投資商品に比べると利回りは低くなりますが、実は銀行に直接預けるよりも高金利。
「絶対に下ろさない定期預金」と考えると、節税にもなるし金利も高いし良いことずくめです。

定期預金

一定期間(2週間~10年間ほど)預ける約束をするかわりに、普通預金よりも高い金利を得られます。
満期が来る前に解約すると通常より低い「中途解約利率」が適用されます。

保険商品

生命保険や損害保険など、あくまで保険として作られた商品ですが、満期を迎えると元本と利息が返ってきます。
商品によっては配当金が支払われることも。

ヤマコン
元本確保型商品100%で組んでも住民税と所得税は安くなるから、やればやるほど儲かるね。
ざっきー君
じゃあこっちにしようかな~

投資商品(リスク商品)

国内外の株式や債券に投資します。
iDeCoでは主に投資信託を利用します。

投資信託

投資信託は元本の保証がありません。
大きな利益を生む可能性もありますが、元本割れを起こす可能性もあります。
数多くの投資信託がありますが、インデックス投信とアクティブ投信に大別できます。

・インデックス投信
日経平均・TOPIX・NYダウなど、国内外の株価や債券の指数と連動する投資信託です。
信託報酬の割安なものが多く、リスクとリターンのバランスに優れます。

・アクティブ投信
私たちから集めたお金を使って、運用会社の専門家が運用してくれます。
各株価指数を上回る値動きを目標としていますが、株価が上がりそうな会社を探すためにコストがかかるので基本的に手数料が高め。
利益が手数料を上回るという保証もありません。

・バランス型投信
バランス型ファンドは情勢にあわせてリアルタイムに投資割合を調整してくれる投資信託です。
1種類買うだけで国内株・海外株・国内債券・海外債券の4つの資産に分散してくれるので「確定拠出年金はなるべく放置したいが不安になる」という人がメンタルを保つ意味では有効な商品です。
ただし、自分で組み立てたほうが手数料は割安となります。

MMF

マネーマネジメントファンドの略称。
債券を中心に運用する投資信託です。
一般の投資信託に比べ、高い安全性を望めますが、その分リターンは少なめとなります。

ヤマコン
iDeCoは運用益も非課税になるから、このメリットを最大限に生かすなら投資信託100%が良いよね。
ざっきー君
じゃあやっぱりこっちにしよう!

運用商品の選び方

ざっきー君
やまちゃんはどういう風に運用してるの?
ヤマコン
SBI証券の「DCニッセイ外国株式インデックス」っていう外国株式系投資信託に100%掛けてるよ。
いろいろ迷うとは思うけど、やっぱり先進国系のインデックス投信信託報酬も安いし、日本円とは違う値動きをするから日本が暴落したときに強い。
資産運用する上で、まず最初に考えるべき商品だよね。
iDeCoは積み立てる金融機関と運用商品を自分で選択することができます。

どの金融機関を選ぶかによって取り扱う運用商品が違うほか、管理にかかる手数料も変わってきます。

しかし上で述べたとおり、口座管理手数料がかかる金融機関は使い物になりません。

また、口座管理手数料が無料でも、信託報酬が高い商品しかない証券会社もダメ。

定期預金100%で運用するならばそれでも問題ありませんが、それだと「運用益が非課税」という重要なメリットがほぼ受けられないのでもったいないです。
iDeCoのメリットを最大限に活用するのであれば、リスク商品を中心に組み立てるべきでしょう。

現状、国内債券の利回りは極めて低く、外国債券も為替リスクの割にはリターンが少なめです。

アクティブ投信は信託報酬が高くてクセが強いので、投資をバリバリやる人向けの商品です。
iDeCoは積立限度額が低く、60歳まで払い戻すことができないので「投資をバリバリやる」のには向いていません。

その点、株式指数連動型のインデックス投信手数料が安く、リスクとリターンのバランスに優れており、分散投資の効果も狙えます。
国内株式ならば最もリスク分散しやすい「TOPIX」(東証株価指数)に連動するもの。
海外株式ならば日本以外の先進国の株価指数「MSCIコクサイインデックス」に連動するものがおすすめです。

どこの証券会社も大体TOPIX系と先進国系の投資信託は扱っていますが、それぞれ信託報酬が違うので、実際の運用成果には大きな差が出ます。
一覧で比較してみましょう。

金融機関口座管理手数料加入時・移換時の手数料国内株式系投信の最低信託報酬外国株式系投信の最低信託報酬
マネックス証券
おすすめ!
0円0円0.1674%
(DIAM DC 国内株式インデックスファンド)
0.11772%
(eMAXIS Slim 先進国株式インデックス)
SBI証券
(セレクトプラン)
おすすめ!
0円0円0.17172%以内
(eMAXIS Slim国内株式(TOPIX))
0.11772%
(eMAXIS Slim 先進国株式インデックス)
SBI証券
(オリジナルプラン)
0円0円0.1728%
(三井住友-三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド)
0.20412%
(DCニッセイ外国株式インデックス)
楽天証券0円0円0.1728%
(三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド)
0.2160%
(たわらノーロード・先進国株式)
スルガ銀行270円0円0.62%
(トピックス・インデックス・オープン)
0.756%
(インベスコMSCIコクサイ・インデックス・ファンド)
大和証券0円0円0.27%
(DCダイワ日本株式インデックス)
0.27%
(DCダイワ外国株式インデックス)

このとおり、同じような商品で比較してもスルガ銀行は信託報酬が高いので要注意。

iDeCoのメリットを生かして投資信託で運用するならば、インデックス投信の手数料が安いマネックス証券が良いでしょう。

マネックス証券もSBI証券も、金融機関への手数料は無料なので、どちらもおすすめできる証券会社です。

>>マネックス証券の公式サイトへ

>>SBI証券の公式サイトへ

企業型確定拠出年金

勤め先の企業が導入している場合は、社内の人事部や総務部に申し込めば「企業型」の確定拠出年金に加入できます。

企業型と個人型の違いは以下の通り。

 企業型個人型
対象者60歳未満の従業員・60歳未満の自営業者
・企業年金のない会社員
納付方法会社が一括納付給料から天引き
運営手数料会社負担自己負担
金融機関選べない自分で選べる

企業型の場合、金融機関は勤め先の会社と提携しているものしか選択できません。
また、積立額も会社が決定しますが、もしマッチング拠出を採用している場合は追加入金のチャンスがあります。

詳しくはお勤め先の人事課または総務課に問い合わせましょう。

金融機関を選べない分、iDeCoよりも自由度は低めですが、運営手数料を勤め先の会社が全額負担してくれるのでコストパフォーマンスではiDeCoを上回ります。

転職・退職・倒産した場合

企業型確定拠出年金に加入した状態で自己都合で退職した場合も掛け金や運用益は残ります。
その点で退職金より優秀です。

ただし会社が倒産したり、その他の理由で転職・退職した場合は、移管手続きが必要です。
転職先の企業が企業型確定拠出年金に対応していれば担当部署へ申し出てそちらの口座へ移換します。

転職先の企業に企業型確定拠出年金がない場合や、自営業になる場合などは、自分でiDeCoに移換する手続きをしなければなりません。

この手続きをせずに6か月以上放置すると余計な手数料や手続きが増えてしまうので、なるべく早く対応しましょう。

詳しくはこちら
確定拠出年金は転職・退職したら急いでiDeCoに切替えよう!

金融商品選択画面

iDeCoのわかりやすい管理画面
iDeCoの金融商品の選び方

ヤマコン
これは実際に私が契約しているSBI証券の金融商品選択画面です。
スクリーンショットを撮ってきました。
SBI証券では50種類以上の金融商品から運用先を自由に組み合わせられます。
自由度が高いのでその分難しく感じるかもしれませんが、実際に商品選択画面を見てみるととてもシンプル!

運用したい商品の右側にある「割合(%)」の縦1列の合計が100%になるように数字を入力するだけで完了です。
もちろん、定期預金に100%でも構いません。

ざっきー君
でもこれ、毎月ログインしなきゃいけないの? めんどくさそうだな。
ヤマコン
毎月積み立てられたお金はここで入力した割合に応じて自動的に振り分けられていくから、あとは放置。俺は全然見てない。久々にログインしたよ。
ざっきー君
それ投資家としては微妙なんじゃないの。
ヤマコン
いや、金融商品を買い替えまくって無駄な手数料を増やすより、放置したほうが投資家として合理的な判断でしょ! 運用益なんか見る必要もないね。
元本確保型・国内株式・海外株式など、金融商品のジャンルごとに色分けされており、商品名をクリックすれば、運用商品ごとの過去の成績や詳しい情報が表示されます。
銀行で渡されるような難しい資料よりもかなりわかりやすい上、よりリアルタイムに更新されている情報を見ることができます。

WEB上での金融取引を専門に扱うネット証券ならではの強み!
とてもわかりやすくて使いやすいです。この点においても他のiDeCo取り扱い業者より頭一つ抜けている印象です。

iDeCoのメリットを詳しく解説

確定拠出年金のメリットは節税効果
「ただでさえ年金が高いのに、これ以上払えるか」と思うかもしれませんが、iDeCoを年金ではなく長期投資として捉えると、様々なメリットが見えてきます。

確定拠出年金のメリットは節税効果
これは私たちが普段受け取っている給料を図解したものです。

所得税や住民税は、雇用主が支払った給与の全てに発生するわけではありません。
基礎控除や給与所得控除や社会保険料控除や、その他の控除枠を除いた金額(=課税対象)に対して何パーセントという形で発生します。

このパーセントは収入額などによって大きく変わります。

例えば年収300万円の場合、課税対象となる金額は、およそ115万円前後。
(所得税と住民税の計算方法についてはかなりややこしいのでここでは省略します。)

これに対して所得税は約5%、住民税は約10%発生するので、合計約15%。
年間約17万円の税金を天引きされることになります。

ところが、iDeCoで積み立てた分のお金はこれらの税金の計算対象外です。

iDeCoで年間24万円(毎月2万円)積み立てた場合、課税対象がそのまま24万円減るので、15%にあたる3.6万円ほどは税金が安くなります。

ざっきー君
払わなくてはならないお金が減る=実質的にお金が増えている
と考えることができるね!

税金が返ってくる

会社員の方で、給与天引きの形でiDeCoを積み立てている場合は、会社側の年末調整によって税金が値引きされます。

自分の銀行口座から積み立てている場合は毎年10月に「掛金払込証明書」という書類が届くので、年末調整の際にこの書類を添え、小規模企業共済等掛金控除の欄に記入することで還付されます。

また、確定申告で控除申請することもできるので、年末調整に間に合わない場合や、自営業の方などはこちらで申請しましょう。

通常の投資の税率

通常投資の税率
通常どおり、お給料の一部を使って投資信託や株式投資を購入し、利益が出た場合で考えてみましょう。

仮に、月給が23万円、所得税と住民税が計20%だとします。

まず、額面収入23万円のうち、基礎控除分(税金が発生しない部分)を引いた約20万円に対して20%=4万円の税金が発生します。
つまり手取りは23万-4万=19万円。

次に、投資によって得た利益(売却益・配当金・利息など)には一律20.315%の税金が発生します。

額面収入のうち毎月2万3000円(税引き後の1万9000円)を投資に回し、年利2%(税引き後の1.685%)で30年間運用した場合
累計投資額は684万円(1万9000円×12か月×30年)
30年後の運用結果は889万3035円

ここから各手数料を引いたものを受け取ることになります。

NISA投資の節税効果

NISAの節税効果
次に、同じ条件でNISAを活用した場合です。

所得税と住民税は通常通り引かれますが、投資によって得た利益は非課税となります。

収入のうち毎月2万3000円(税引き後の1万9000円)を投資に回し、年利2%(非課税)で30年間運用した場合

累計投資額は684万円(1万9000円×12か月×30年)
30年後に受け取れる金額は936万1782円(-各手数料を引いた金額)となります。

※ NISAは最長5年間しか保有できません。また、2014年から2023年までの10年間のみの期間限定で実施されている経済の活性化策なので、現実には30年間運用することはできません。

iDeCoのメリット

確定拠出年金の節税効果は2回
では、iDeCoではどうでしょうか。

iDeCoの場合は、積み立て分の収入に対しては所得税・住民税がかかりません。

つまり手取りではなく、名目分の給与をそのまま投資に回すことができます。

毎月2万3000円(非課税)を投資に回し、年利2%(非課税)で30年間運用した場合

累計投資額は828万円(2万3000円×12か月×30年)
30年後に受け取れる金額は1133万2684円(-各手数料を引いた金額)となります。

同じ金額を積み立てて同じように運用したにも関わらず、節税効果によって通常の投資よりも240万円以上好成績な運用結果となりました。

以上は年利2%で安定して運用できた場合の例であって、実際に年利2%で運用するには、ある程度リスク投資を行わなければなりません。
投資先によっては元本割れを起こしてしまうこともあります。

iDeCoはタンス預金よりもお得

貯金よりお得な確定拠出年金
iDeCoで選べる投資先には、様々なものがあります。
定期預金などの元本確保型商品は、文字通り元本割れを起こすことはありません。

銀行の積立定期預金に近い状態になります。

「それならば引き出しやすい積立預金のほうが良い」
と思うかもしれませんが、やはりこの場合も所得税と住民税のかからないiDeCoのほうが大幅にお得となります。

例:銀行に積立定期預金

毎月1万円(所得・住民税引き後の8500円)×12か月×30年預金
=累計積立額306万円

年利0.01%だとすると、税引後の利息は30年間で3526円

合計306万3526円

例:確定拠出年金を使った積立投資

毎月1万円×12か月×30年預金
=累計積立額360万円

年利0.01%だとすると、利息は30年間で5250円

合計360万5250円

この概算では、普通に毎月1万円貯金した場合と比べて54万円以上お得になりました。

毎月2万3000円まで積み立てられるので、100万円以上の差が出る可能性も充分にあります。

iDeCoのデメリット

iDeCoの最大のデメリットは、積み立てたお金を60歳になるまで引き出せないこと。
企業型確定拠出年金では受取開始年齢を引き上げることもできますが、こちらも途中で引き出すことは一切できません。

失業しようが、収入が減ろうが、元本も運用益も原則的に引き出せません。

例外として、死亡および高度障害になったときや、震災によって多大な被害を受けたときなどは60歳未満でも引き出せます。

ここまでルールの厳しい金融商品は他にありません。
この点は公的年金に似ていると言えます。

いざというときが心配?

60歳まで引き出せないというデメリットを見て「確定拠出年金のせいで、いざというときのお金がなくなってしまうのでは?」と考えた方もいるのではないしょうか。

では、具体的に「いざというとき」の費用と対処法を考えてみましょう。

結婚資金・自宅の購入費

結婚式~新婚旅行:平均340万円程度
自宅の購入費:1500万円~

どちらも非常に大きな支出ですが、貯金が底をつくまで使うべきではないので、iDeCoを思いとどまる理由にはなりません。

家族や親族だけの式なら30万円 + ご祝儀で十分可能ですし、自宅は住宅ローンや賃貸住宅を利用することもできます。
身の丈にあわないものを買わない限り、貯金がそこをつくことはないでしょう。

子どもの教育費

私立大4年間の教育費:平均520万円程度

一括で支払えない場合は、奨学金や教育ローンを活用すれば無利子~低金利で借り入れ可能です。
有利子の奨学金でも、大体年間0.01~3%程度。
これらの返済によって生活が圧迫される場合は、iDeCoの積立額を減らしたり、一時的に停止するという選択肢もあります。

とはいえ、この場合はローン金利よりiDeCoの節税効果のほうが上回るので、積立額は上限まで利用してローンを長期返済するのが効率的です。
iDeCoを受け取り次第、繰り上げ返済するのがよいでしょう。

医療費

自分や家族が重病にかかると、医療費が発生してしまいます。
保険に入っていない方は心配ですよね。

しかし、私たちは高額療養費制度という制度を利用することができます。

これは医療費が一定の金額を超えた場合、それ以上の金額は治療代も薬代も国が負担してくれるという制度。

この限度額は所得によって変わってくるので、詳しくは別の記事で解説しています。

詳しくは過去の記事をご覧ください。
>>高額療養費制度でがんの医療費が9万円に!民間保険って必要?

いざというときが心配なのは、むしろ老後

ここまでに挙げたのは、60歳までに起きる可能性の高い「いざというとき」です。

収入に見合った生活を送っていればほとんどのことは乗り越えられますし、若い内ならいざというときにお金を借りることもできます。

むしろ恐ろしいのは老後の出費。

統計局の「2015年 家計調査年報」によると、 60歳以上の単身無職世帯の平均所得10万2631円に対して、平均支出は14万3826円。

1か月あたり4万1195円の赤字です。

65歳で退職して90歳まで生きるとすると、少なくとも1235万8500円の貯金が無いと破綻する計算です。

90歳まで生きるかい! と思うかもしれませんが、内閣府の「平成28年版高齢社会白書」によると、2060年の平均寿命は男性84.19年、女性90.93年となると推測されています。

ヤマコン
つまり、90歳まで生きるのが当たり前の時代が来るんです!

老後、収入の伸びが見込めない状態では、銀行も貸金業者も、誰もお金を貸してくれません。

それでも子どもの結婚や親の介護、自分の医療費・葬式費用などなど……。

支出はどんどん増えていく恐れがあります。家族に迷惑をかけないためにも、若いうちから自分で備えるべきではないでしょうか。

拠出額と限度額について

iDeCoの限度額

iDeCoの積み立て額は限度があります。
最低拠出額は全員共通で5000円からとなっていますが、上限は加入者の保険区分によって変わってきます。

ざっくりまとめてみましょう。

 拠出限度額
第1号被保険者6万8000円
第2号被保険者
企業年金などのない人
2万3000円
企業型確定拠出年金加入者
2万0000円
公務員または
企業年金・私学共済の加入者
1万2000円
第3号被保険者2万3000円

以上が一か月あたりの拠出限度額となります。

この第○号被保険者という分類をわかりやすくすると、以下のようになります。

 定義具体例
第1号被保険者国民年金のみに加入している人個人事業主
パート・アルバイト
無職など
第2号被保険者厚生年金または共済年金に加入している人会社員
公務員
私立学校教職員など
第3号被保険者第2号被保険者の被扶養配偶者専業主婦
主夫など
ヤマコン
つまり、普通の中小企業で働いている僕なんかは第2号被保険者にあたるので、毎月5000円から2万3000円の間で拠出することができます。
では、どれくらい積み立てるべきなのか考えてみましょう。

いくら積み立てるか

まずはiDeCoを活用するとどれくらい資産が貯まるのか計算します。
30歳から60歳までの30年間積み立てるとして、積立額と運用利回り別に具体的な成果を試算してみました。

積立額5000円×30年の場合

年利掛金元本節税額合計利息最終受取額
1%180万円32万9628円29万8141円209万8141円
3%180万円49万2737円111万3684円291万3684円
5%180万円74万2259円236万1293円416万1293円

積立額1万円×30年の場合

年利掛金元本節税額合計利息最終受取額
1%360万円65万9256円59万6282円419万6282円
3%360万円98万5474円222万7369円582万7369円
5%360万円148万4517円472万2586円832万2586円

積立額2万円×30年の場合

年利掛金元本節税額合計利息最終受取額
1%720万円131万8513円119万2564円839万2564円
3%720万円197万0948円445万4738円1165万4738円
5%720万円296万9035円944万5173円1664万5173円

※この試算では各手数料は考慮していません。

積み立て額は高ければ高いほどお得

上の3つの表はざっくりした計算ではありますが、節税効果をイメージするには十分ではないでしょうか。

節税効果と将来の受取額を考えると、積立額もできるだけ多くしたいところです。

自営業者の場合は毎月6万8000円まで積み立てられるので、さすがに生活費とのバランスも考えるべきだと思いますが、多くの会社員は最大でも毎月2万3000円までしか積み立てられません。
私は2万3000円の拠出をおすすめします。

「毎月2万3000円は厳しい」と思う方も多いかもしれませんが、夫婦で格安SIMに乗り換えれば1か月あたり1万円前後の節約になるし、家賃や光熱費も見直せば難しい金額ではないと思います。

<追記>2018年1月から年単位の拠出が可能に

iDeCoに関する法改正があり、2018年1月以降、iDeCoを「年単位」で拠出することが可能になりました。

これまでは「毎月いくら」と決めた金額を固定で拠出していましたが、これからは
「毎月2万円で、ボーナス月のみ5万6000円拠出する」
といったフレキシブルな積立方法も可能となります。

ただし、この制度を利用するためにはあらかじめ「年間計画」を提出し、その計画に沿って拠出することが必要です。

ただし、いつでも自由に積立額を変更できるわけではありません。

また、拠出計画を見直して再提出できるのは年に一度だけ。

人によっては少しだけ便利になったという程度です。
極端な話、「年に2回のボーナスだけで27万6000円拠出してしまう」という計画も可能です。

季節によって売り上げが大幅に変わる自営業の方なども利用すると良いかもしれません。

iDeCoの受け取り方

iDeCoの受け取り方は大きく分けて2種類あり、自分で選ぶことができます。

受け取り方によって税金の計算方法が変わります。

うまく選択すれば税金を全く払わずに受け取れる可能性もあるので、その時の自分の状況に合わせて受け取り方も賢く選びましょう。

一時金として一括で受け取る

一括で受け取る場合は税法上、「退職所得」として扱われます。
この場合の税金のかかり方は
(受取額-控除額)×0.5=課税対象

つまり、[控除額>受取額]なら税金はゼロ。

この控除額は、iDeCoに加入した期間に応じて加算されます。
(掛け金を支払っていない期間は加算されません)

基本的には年間40万円ずつ加算されますが、加入期間が20年を超えると年間70万円にアップし、さらに有利となります。

例1:iDeCoに10年加入した場合
40万円×10年=控除額400万円

例2:iDeCoに30年加入した場合
40万円×20年+70万円×10年=控除額1500万円

会社員の場合、iDeCoで積み立てられるのは月間2万3000円までと決まっているので、年間の積立額は最大でも27万6000円。

ということは定期預金などの低金利商品ならば、控除額を超えることはありません。
つまり、所得税・住民税・分離課税(運用益の税金)に加えて、受け取り時も税金がかからないと言えます。

ただし自営業者やフリーランスの方などがたくさん積み立てた場合や、投資信託などで大きな利益が出た場合は受け取り時に税金が発生するので注意が必要です。

また、その他の退職所得(退職金・確定給付型企業年金・小規模企業共済など)も受け取る場合は合算となるので、税金が発生する可能性が高いです。

iDeCoの加入期間が長ければ長いほど税制面で有利なので、そういう意味でもお早めの加入をおすすめします。

この受け取り方に適している人
退職金が少ない人および、退職金のない人。
iDeCo(確定拠出年金)を長期間積み立てた人。

年金形式で受け取る

年金形式で受け取る場合は税法上、「雑所得」として扱われます。
この場合は、公的年金等掛金控除額を差し引くことができます。

公的年金等の総収入額-公的年金等掛金控除額=雑所得

公的年金等掛金控除額の計算方法は少し複雑なのでここでは割愛しますが、国民年金と厚生年金を受け取るとオーバーするような金額です。
この上に乗るiDeCoは、税金がガッツリ取られてしまいます。

受取額によっては税金だけではなく国民健康保険や介護保険の保険料が高くなることもあります。

逆に、厚生年金のない方(自営業者・主婦など)は控除の枠内に収まる可能性があります。

この受け取り方に適している人
年金の少ない人。
自営業や主婦歴の長い方など

iDeCoの受け取りで節税するには

それぞれの受け取る年金や退職金の有無・多寡など、様々な要素の影響を受ける以上、「一概にこれが正解」とは言えません。

何年後、何十年後も今の会社で働いているかはわからないし、公的年金の制度が変化することもあります。

ただ、受け取り時の節税方法はいくらでもあります。

退職金を受け取るタイミングをずらして節税する方法や、公的年金受給前(60~64歳の間)にiDeCoを受け取る方法など……

「控除枠ギリギリまで一時金でもらって、残りは年金形式で」
という受け取り方も可能です。

このように少し工夫すれば「ただ税金の支払いを先延ばしにしただけ」ということにはなりません。

それぞれの人生に合わせた受け取り方を選択しましょう。

iDeCoに関するよくある質問

ヤマコン
読者からのメールや、直接会った人によく聞かれる質問をまとめるね!

なんでiDeCoって名前なの?

2017年の法改正のタイミングで、個人型確定拠出年金の愛称がiDeCo(イデコ)に決定されました。
個人型確定拠出年金の英語表記「individual-type Defined Contribution pension plan」が語源。個人を意味するiと、元々略称として使われていたDCが強調されています。

簡単そうなイメージなので良いと思います。

いつか転職するときが不安です

2016年までの制度では、確定拠出年金と企業年金を両立できませんでした。
つまり、iDeCo加入者が企業年金のある企業に就職した場合はこれ以上積み立てられず、運用しかできない状態でした。
これは個人型確定拠出年金の取り回しの悪さを象徴するデメリットでした。

ところが、2017年1月からはこれらが両立できるようになったので、iDeCoの転職問題はクリアされたことになります。

「今は中小企業に勤めているけど公務員になりたい」という方や、大企業への転職・就職を考えている方も、タイミングを気にせずにiDeCoへ加入できます。

主婦がiDeCoに加入するメリットは?

専業主婦や被扶養者の場合、iDeCo最大のメリットである「所得税・住民税の控除」が受けられません。

残されたメリットは「運用益が非課税」のみ。

特に所得のない主婦が投資信託などのリスク商品を運用したい場合は、
・掛け金の制限
・運用可能な商品数
・流動性(比較的自由なタイミング掛けたり下ろしたりできること)
の3つで上回っているNISAのほうが大きなメリットを受けられる可能性が高いです。

それでもiDeCoを選ぶメリットとしては、運用できる期間が長いこと。

ただし、その分だけ流動性のデメリット(原則60歳まで下ろせないこと)があまりにも大きいので、専業主婦・主夫の方にはNISAか、つみたてNISAをおすすめします。

NISA(あるいはつみたてNISA)を限度額まで行い、それでも長期投資したい場合はNISAと並行してiDeCoを使うとよいでしょう。

また、これまで働きながらiDeCoに加入していた人が仕事を辞めて主婦になった場合は、積み立てを停止すると手数料だけ発生してしまうおそれがあるので、少額に減らしても積み立ては継続することをおすすめします。

転職・退職時のiDeCoについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
>>確定拠出年金は転職・退職したら急いでiDeCoに切替えよう!

iDeCoって最低どれだけの手数料がかかるの?

国民年金基金連合会手数料
事務委託手数料
どこの金融機関で口座を作っても、この二つは避けられません。

さらに初年度は加入時の一時金がかかるので、全部合わせて年間4781円。
以降は年間2004円。運営管理手数料が無料のマネックス証券やSBI証券で運用しても、これだけは必ず発生します。

ざっきー君
それでもお得なの?
ヤマコン
お得だよ!

例えば額面の年収が240万円の会社員として考えてみましょう。

▼iDeCoに加入しない場合
生命保険控除や配偶者控除などがなければ、
年収から
・基礎控除
・給与所得控除
・社会保険料控除
が引かれた55万5600円が課税対象。
ここに15%の税金(所得税と住民税の合計)がかかります。
=8万3340円
▼iDeCoに毎月5000円積み立てた場合
先ほどの55万5600円から6万円(iDeCo5000円×12か月)を引いた、49万5600円が課税対象となります。
ここに同じく15%の税金がかかるので、
=7万4340円

つまり、年収240万円の人がiDeCoを最小額で続けても、年9000円ほど税金が減ります。

このように、コンパクトな例で見てもiDeCoの手数料が節税効果を上回るということは考えにくいです。

ただし
・口座管理手数料が高い金融機関を選択した場合
・選んだ投資信託が損失を出した場合
・課税所得が0の場合
などは、マイナスが出る可能性も考えられます。

iDeCoのまとめ

たとえば毎月1万円を積み立て、年利3%で運用し続けた場合
1年目の運用益はわずか2000円弱ですが

29年目は年間17万円ほど付きます。

もう一年続けられれば約18万円

さらに節税効果は毎年1万8000円+α(所得額にもよる)

「原則的に60歳までしか積み立てられない」というルールがある以上、なるべく早くはじめたほうがお得となります。

しかし、20代~30代前半は家計の転換期。ここで収入が伸びるかどうかは業種や実力次第。
結婚資金や子どもの養育費など、大きな出費が必要になることもあります。

まずは1万円くらいから積み立て始め、余裕ができたら2万円以上に増額していくのも良いと思います。

iDeCoは基本放置していくことになるので、最初の手続きさえしてしまえばあとはお手軽。
資産運用の第一歩としてもおすすめです。

ご加入を検討されている方には、コストの安いこちらの証券会社をおすすめ!
>>マネックス証券の公式サイトへ

ざっきー君
節税効果がとにかくすごいんだね! これはとにかく早く始めたほうがよさそう!
ヤマコン
その通り!
年齢制限や拠出限度額はあるけど、まさに現代最強の資産運用術だよね!

ということで以上「iDeCoとは|1万人にiDeCoを始めさせた男【イラストで解説】」でした!

それではまた~!
Can you survive?


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